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社会問題小説・評論板
- Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.18 )
- 日時: 2015/12/23 15:18
- 名前: 雪 (ID: knWr5sbP)
「先生ー、京極さんどうしたんですかー?まだ来ないんですけどー、遅刻とかですかぁー?」
そう言って、青ざめた表情で廊下を行き来する教師を呼び止めたのは、涼と同じくらいに絵梨に近づいていた、ある少女。大きな目と、長いストレートヘアが特徴的だった。
ああ、と言って振り返る男性教師は、かなり慌てている様子で、焦ってでもいるようだった。
「静かにしろ。
...........................京極絵梨は、転校した」
「嘘でしょ...」「絵梨様...まさか逃げたの?いじめから...」
「うるさい。なので、今から新たな女王を任命する。
香月涼、お前だ」
涼は、それを分かりきっていることのように、笑顔で受け入れた。「はぁい、わかりましたぁ」
と、気持ちの悪い笑顔を浮かべるばかりだった。
皆の目が私に向けられる。
だがそれも、当然のこと。私は泣いたり怯えたりを全くせずに、立っていた。
だってそれは当たり前。報いは当然受けるもの、しょうがないことだったんだから。
いじめなんて、痛いのなんて、もう平気。
『だって私は、痛めつけていたんでしょう?』
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