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社会問題小説・評論板
- Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.23 )
- 日時: 2016/01/01 23:08
- 名前: 雪 (ID: dP9cSz6y)
「嘘」
私は絶句する。
庭にゴミが散らばっていたからだ。嫌な言葉を書き殴った紙もたくさん貼られていた。これは......誹謗中傷だ。
「これ...」
私が見たのは、包丁とガラスの破片。
包丁はかなり小ぶりのもので、コンクリートの地面に突き刺さっていた...と言うより、持ち手が地面に嵌め込まれていた。
地面に穴が開いている。多分、包丁で一度刺したあと、持ち手を嵌め込んだのだろう。
ガラスの破片は、明らかに鋭くさせるために切られており、三角形のかたちになっていた。
それも立てて、うっかり踏もうものなら包丁の刃先が足に突き刺さり、ガラスで足を切っていたかもしれない。
『人を殺した』だけでこんなにひどいことをされなければならないのか。私は後悔した。
ごめんね、なんて言葉ではもう足りない。
死ななければならない。
私は地面から包丁を抜き取る。
そして首に向ける。準備は整った。
..................やっぱりダメだ。怖すぎる。
ごめんね、涼、美里、みんな。
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