社会問題小説・評論板

Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.24 )
日時: 2016/01/02 13:19
名前: 雪 (ID: dP9cSz6y)








「さっさと死んでくれない?咲良」

「ウザい」

「涼様だって凄く嫌がっているじゃない?あのね...涼様から聞いたんだけど、昔咲良が涼様の親友を
いじめて、自殺にまで追い込んだらしいよ?


「嘘...優花ちゃん、それヤバくない?私たち...恨まれて殺されたりしちゃったらさ...
もしかしたら...下手したらさぁ、涼様とか優花ちゃんにまで及ぶかもよ...?」

「やだ、あんなやつに殺されるなんて。ねぇ、涼様?」


それは、明らかに私に聞いてもらうために作った言葉たちだった。
私をみんなが肯定している。今では、私さえいじめをやりたくないなんて思っていない。

「...え、まあ、そうね」

「でしょう?私も、何かできることがあったら手伝います」

「ありがとう。では昼休みまでに人材集めをしておいてね。そうね...人の首を物怖じせず絞められる人とか」

「わかりました!」

「私も早速お手伝い致します!ねっ、行こう優花ちゃん!」

「もー結実ちゃん、走んないでよー。じゃあ失礼しまーす」

「...」



















「ウザい」「死ね」

「静かにしなさい!」

「な...何するの...涼...、涼様...っ」

「うるさい!」
優花が咲良を蹴り飛ばす。反動で体育館の壁に頭を思い切り打ち付けたのを見て、優花がまた咲良を蹴り飛ばす。

「早く。結実、ぼうっとしていないで、早く取り押さえなさい。優花、もう蹴るのはいいから」

「すみません女王様、ほらさっさと来なさいよ咲良!」

「嫌ぁぁぁぁぁぁ!」
結実が咲良をボールのように何の抵抗もなく優花の方へと頭を蹴る。私の手にはピンク色の、場違いな程
子供っぽい飛び縄があった。

「嫌ぁぁぁぁぁぁ!嫌ぁぁぁぁぁ...止めて...やめて...死んじゃ...う.....やめ...て....」

「やめるわけないじゃない、ね、女王様」

「まだ平気ね」
私は質問に答えることなく、独り言をつぶやく。

すると、「やめて」と叫んでいた咲良の首が、力なくかくりと折れた。

「きゃぁぁぁ!」
優花が恐怖に戦き、飛び縄を放り出す。

「まだ死んでないわ..........................................大丈夫..................」

だよね?