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社会問題小説・評論板
- Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.25 )
- 日時: 2016/01/03 15:25
- 名前: 雪 (ID: dP9cSz6y)
咲良...あのゴミ屑が死んでいないとわかると、私たちはこの「ゲーム」を繰り返した。
「ねー 優花ちゃん、あたしにもやらせてー」
「私もやりたいなぁ」
「優花ちゃんばっかりずるいー」
「うるさいわよみんな、女王様、やらせてやってもいいですかぁ?」
「良いわ、死んでもどうせ私の権力で無かったことにだってできるもの」
「有難う御座います。女王様」
結実がうやうやしく頭を深く下げる。私は笑う。咲良は恐れ戦く。
「....や.........めて..............死んじゃ....死..............んじゃう.......」
「これくらいで死ぬ訳ない」
「.......................................」
やっぱり何度繰り返しても、死なない。死なないのならやってもいい。私たちはそう思った。たまに自習の時間を利用し、体育館でこの残酷な行為をしていることだってあった。教師にだって許可はとっている。まぁ、私の権力で脅しかけたのだけれど。
「自習の時間、体育館で『遊んで』居ても良いかしら?先生」
「えっと...多分駄目です。...いくら進学校だとはいえ...お嬢様高校だとはいえ...学習は義務なので...」
「あら。先生?まだお分かりになっていないのかしら?香月様はこの学園の女王様なのよ?
逆らったらどんな目に遭うかわかっているでしょう?」
「はい........わかりました」
教師は新人で、私たちはそこを突いた。教師は簡単にOKした。
明日はどんなに楽しい日が待っているのだろう。
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