PR
社会問題小説・評論板
- Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.29 )
- 日時: 2016/01/07 10:01
- 名前: 雪 (ID: dP9cSz6y)
視点 真美&結実
「た...す..助...けて、....誰か............」
「誰も助けてくれやしないし、あんたなんかが死んだところで私たちは困らないもの。ねぇ」
「そうね...って優花ちゃんは部活じゃあない?怒られるわよ。もう三十分間遅れてるわよ」
「っえ、嘘々!まぁ、女王様の代わりに制裁しといたって言えばまだギリ間に合うよね。行ってくるー」
「いってらっしゃーい」
「そうそう、三年がインフルエンザで学級閉鎖になったのもさぁ、涼様がインフルエンザで七日間も休むことになったのもあんたのせいよね。おまけに優花ちゃんまで遅らせて。最悪ー。ていうかあんたが死んだとしても別にバレないって。あんたの保護者?っていうかいじめあるの知ってるでしょ?女王様がブロックかけてるんだから。で、昨日あんたがバイト?かなんかであたしたちと一緒に帰んの断ったでしょ?やな奴ー。サイテーだしぃ、アレがなければ奴隷になんかならずに済んだかも知れなかったんだよ?
馬鹿だねー」
「..................」
立川真美の首がカクリと折れる。いつもの事だ。でもいつもと違う。
真美は冷たかった。
死んで...いる?
「まぁ、死んだところでバレやしないわよね...」
私は地面に穴を掘った。絶対にバレない裏庭に。そして、真美の遺体を埋める。これは、多分咲良が作り上げた時間稼ぎ。
こんなヤツは、ただのアイテムに過ぎない。なら殺した方がいい。
最終的には、私も殺されるのだろうけれど。
PR
