社会問題小説・評論板

Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.30 )
日時: 2016/01/07 13:20
名前: 雪 (ID: dP9cSz6y)









「女王様は、部下を殺したくなんかないのよっ!それで遅刻するだなんて、有り得ないわよ!」

「はい」
「あのね結実、真理香が言ったと思うけど、私は部下を殺したくないわけ。知っているでしょう?」

「はい」
「それでも私が殺してあげるって言ってんだから早く来なさいよね結実!」
「はい」
「女王様に無断で奴隷を殺すなんて許せないわ。真理香、殺して」
「はい。包丁ですか?縄ですか?毒ですか?」
「真理香、それくらい分かるでしょ。縄じゃバレるじゃない。毒じゃすぐ死ねないわ」

「はい。包丁ですね。はい。皆様も手伝ってください!結実を連れてきて!」

「はい!真理香、包丁!」
「じゃあいくわよ」

グサッ

結実は聖者のように、何も言わずに死んでいった。その様子を見届けてから、私は言う。

「死んだようね。じゃあ裏庭に運びなさい。えぇと、一年はもう一人殺して。二年は穴を掘って埋めて。
それ以外の人間は手伝いをして。咲良、あんたもよ。そして優花、あんたも殺されるんだから覚悟しときなさいよね」

「優花連れてきた?よし、じゃあ...」

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!なんで...なんで私も...嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

グサッ

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「死んだみたい。じゃあみんな、裏庭に運んで捨ててー」
「はぁーい」




殺すって気持ち悪い言葉。でも実際に殺すのは実に面白いものね。私は、人を殺さなければ生きていけなくなったのかしら。