社会問題小説・評論板
- Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.31 )
- 日時: 2016/01/08 21:11
- 名前: 雪 (ID: dP9cSz6y)
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!嫌だぁぁぁぁ...」
「真理香これで何人目?」
「はい、今日は九人目です。先週は七人、先々週は六人。合計二十二名です。まだ今日も殺しますか?」
「人数的にはアレだけど...あと一人殺すわ」
「はい、女王様。早速探して参ります」
真理香は笑顔で走り去っていく。そして片っ端からアンケートをとっていった。
「奴隷 アンケート
あなたの周りに、奴隷に相応しいと思う人間はいますか?
例・挨拶をしない。
死ね・殺す・ウザい 等の暴言を吐く 等」
というものだ。
「女王様ー、連れてきましたー」
「私....暴言なんて.....吐いてない......のに.....許し....お許し下さい.....................」
「許すわけない。ほらさっさと向こうへ行ってくれるかしら?真理香が殺してくれるわ...
あ、真理香。毒殺はどうかしら」
「毒殺!?毒殺ですか!?毒殺は流石に無理があるのでは...」
「ドシン!!」
私は手を椅子に叩きつける。凄い音がして、いつも怯えたりしない真理香が
目を見開いて肩を竦め、土下座の体勢になる。
「ひぃ!女王様!大変失礼を致しました!もし御立腹でしたらお詫び申し上げる所存でございます!いやいやいや
すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません
申し訳ございませんでした!!」
「余計な事はしなくていいの!ほらさっさと殺す!」
「はい...青酸カリでいいんですよね、ほらこれ飲みなさいよ!」
「げほ...っ........嫌だ...嫌だ......私死にたく....な..いっ..げほっげほっげほっ.....」
「はーい今日はこれにて終了。あ、真理香たち、死体を埋めておいてね」
「あの、もう裏庭は死体でいっぱいになっちゃってるんです。もう無...」
「あっそう。じゃ、そこら辺に捨てておいて」
「はい女王様」
「あ、先生。死体処理のとき、どこに埋めればいいですか?」
「校庭でいいですよ」
「やだぁじゃあ体育の時死体の上でやれって言うの?じゃあ裏庭に置いておいていいかしら」
「は、はい!」
私たちの中で殺しは日常化している。火曜日には人を殺すという残酷なゲームが待っている。
もう、制裁なんかじゃなくなっていた。
咲良は、体育館の隅で体を縮めていた。
