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社会問題小説・評論板
- Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.32 )
- 日時: 2016/01/09 14:44
- 名前: 雪 (ID: dP9cSz6y)
「死ね!」
真理香が冷ややかな目線で、私の名前も知らないような人間を蹴りつける。
もうそいつには表情がなく、死んでいた。
暴力で殺せるのがわかって、それで殺すことになった。それなら殺すのにかなりの時間が掛かるし、死ぬまでにも
苦しんで死ぬ。私だって一緒になって蹴ったり、トドメを刺したり、ただ傍観していたり。
「あと二十分ね。あと一人くらいなら殺せる。真理香、誰か拾ってきて」
「はい、承知致しました女王様」
「宜しくね、真理香。みんなは死体処理をしてて」
「はい」
私は.........................................................
なにもしていないんだ。
「連れてきました。今先生がお茶に睡眠薬を 混ぜて飲ませています」
「あら有難う。早かったわね」
「ありがとうございます。お褒めに預かり、光栄です」
真理香は頬を赤く染めて、可愛らしくお辞儀をする。私は何だかムカついて、最後まで見ずにさっさと教室に向かう。教室は二年一組らしい。
最もそれは去年の話、今は空き教室だった。
「ああ、香月様。こっちに寝かせています。一番強力なものを化学のーーーーー川野先生に貸してもらいました。
最高で二十四時間ーーーーー一日は起きないそうですから、大丈夫ですよ」
「化学...それなら大丈夫ね。あと、校長先生にも四時間目の授業を三十分短縮してって伝えて。始まりを三十分よ」
「それは流石に無...はい、わかりましたわかりました!伝えておきます」
「あらそう。じゃあ...」
という具合に、私たちは関係の無い人間までも巻き込んで殺すようになっていった。
私は反省するということもなく、ただただ初めからこうすればよかったのだ、そう思った。
私には何も関係ない。と.........
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