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社会問題小説・評論板
- 悪夢 ( No.33 )
- 日時: 2016/01/10 11:37
- 名前: 雪 (ID: dP9cSz6y)
悪夢①
ココハ、ドコナノダ?
少しだけ、少しだけ、憶えている。
「...の...校に...入りま...せ.....か....?...」
確か...そんな事を言われて入って来たんだっけ。香月涼、高校一年生と自己紹介をして来たはずだ。
そして、お茶を勧められた筈だ、きっと。それで...どうしたんだっけ?
痛。
私は背中を思い切り蹴飛ばされ、椅子か机の足に後頭部をぶつけた。痛い。私は眠っていたようだ。多分...お茶の中に睡眠薬でも混ぜられていたんだろうけど...なんで。どうして、どうしてこんなに酷い事を。
「痛、っ」
「うるさい。あんたは黙ってなさい。どうせ死ぬのだから」
目を恐る恐る開けると、そこには女王様とその、部下?真理香と呼ばれたその人は、私の腹を思い切り踏み出した。
何度も何度も。思い切り、思い切り。
「痛い...痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」
私はそれしか言えなくなった。真理香に加勢し、皆が私を蹴ったり踏んだり叩いたり殴ったり。
「死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃう痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!」
あぁ、わ.....たし....は.....こんなふうに....死んでいく...んだ...
「夢...?」
これは...多分、今日殺したヤツの怨念だ。こんなに痛いだなんて。まだ、下っ腹がずきずきと痛む。
ソレデモヤメナイノナラ...コンドハコノユメヲ...イヤ、アクムヲミサセテアゲルワ。
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