社会問題小説・評論板

Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.34 )
日時: 2016/01/11 17:32
名前: 雪 (ID: dP9cSz6y)







怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い...
みんな笑ってるね。でもホントは楽しくなんかないんでしょ。私知ってるわ。

私も無理やり笑顔を作る。いじめって楽しい。本当に...
本当に
本当に
本当に
本当に
本当に...?
嘘よ。私の番が回ってきちゃった。私はしかたなく蹴る。痛い、痛い、痛い。もはやそうとしか言えなくなった少女。
できるだけ力を抜いて蹴ったのに、頭を椅子の足に思い切りぶつける。

背中もぶつけてしまったみたい...後頭部から大量の血が出ている。女王は


「ふーん、死んだみたい。じゃあ後はよろしくね」と言う。
ごめんね、凜花ちゃん...。偶然友だちが現れたなんて最悪だわ。それに私が殺すだなんて。

最悪以外に、思いつく言葉がない。ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね、凜花ちゃん...。

「はい、百万円」

涼はにっこりと微笑みながら百万円の入った袋を差し出す。私は仕方なく受け取る。

「あ...りがとう...御座います...」

なんで受け取っちゃったの!
あぁ、時間を巻き戻して凜花ちゃんを助けたい。私は死んでもいいから。なんで蹴っちゃったの。嫌だよ。

激しい後悔をする。でも死ねなかった。もう誰もいなかった。死にたかった。死ねなかった。
女王こそいなければ。女王こそいなければ良かったんだ。