社会問題小説・評論板

Re: 愚かな女王様の制裁 ( No.7 )
日時: 2015/12/13 19:32
名前: 雪 (ID: knWr5sbP)

6月6日、午後7時23分。
私は、届く事の無い無意味な手紙ではなくて、日記を書く事にしました。それに、日記帳を買いました。
自分をなぐさめる手紙より少しは、役に立つのではないかと思います。
今日は地獄のようでした。...私にとっても、咲良にとっても。



*
白い車に乗り、いつも通りに学校につきました。私はそれに腹が立ちました。
美里は苦しみ、死んでしまったと言うのに、私はこんなに快適な毎日を送っている。



でも仕方が無い。美里のためにはーーーーー。
皆が学校に来るなり、咲良は無視されだしました。皆と言っても、全校生徒で80人ほどなのですが。100人にも満ちません。

助けを求め、私へ突き出される手を無視しました。なんて酷いことなのだろう。これを好意でやっている人など
いるのだろうか。そんな人はもう悪魔だと思いました。心さえ持っていないのでしょうか。


咲良は最初は、嫌そうにしていたけれど最近は本気で私を頼るようになりだしました。
もう無視なんて、人間のする行為ではありません。無視なんてしてはいけない。私に無視なんて出来ません。

でも...、無視をやめてしまったのなら本末転倒です。我慢しました。
しかし、私のせいで皆の表情が曇っています。



苦学生だったけれど奨学金制度だったので入学した、ちーちゃんやりっちゃん達、さらには女王、京極絵梨まで
哀しそうにしていました。





ごめんなさい。私は心の中で呟くと、決心しました。
『絶対に咲良に話してはいけない。そして絶対に、絶対に咲良と私を許してはいけないーーーー。』と...



**
私の決心は、あっていたのでしょうか。道から逸れない自身が私にはありません。
...果たして私は、生きていられるのでしょうか?