社会問題小説・評論板

Re: 薄桃色のカーネーション〜幸せの花束〜 ( No.2 )
日時: 2016/02/14 19:22
名前: 安ちゃん (ID: z/mcMK1B)

第二話 これは、私のせい?運転手のせい?

ザワザワ……辺りがざわめく。凛は、驚いて、体が硬直してしまった。

「麻衣………?」

凛はバスを見つけようとした。でも、バスはもう、どこかに行ってしまっていた。

「私は……貴方を‥…絶対に‥…許さない…!誰も‥許さない…絶対にっ……。貴方のせいで……麻衣が……怪我しちゃった……いや……もしかしたらっ……」

涙が一つ、頬を伝った……。

私がそんな事をしている間に、

周りの人は、麻衣を一生懸命助けようとしてくれた。

私の力では出来ないような事もしてくれた。

(麻衣が……怪我だけでありますように……)

その後、救急車が来た。

救急担任達が、忙しそうに色々な難しい用語を口走っていた。

その中で、私が分かった事は。

「心肺停止状態!!息をしておりません!!心肺停止状態から5分以上経過!!治る見込みは無く……もう亡くなってしまっている可能性も……」

「そんな事、今考えなくて良い!!とにかく病院に運べっ!!」

私は救急車に一緒に乗った。

今までに嗅いだ事の無いような、血の生臭い匂いがプンプンした。

私はずっと麻衣の手をギュッと握っていた。

氷のように冷たい手だった……。

その手には……私の……コロンが……ギュッと握り締められていた。

(私の……コロン……そうだ……私がこれを落としたから……麻衣が……車道に……飛び出して……これって……やっぱり……私の……せい……?)