社会問題小説・評論板

Re: イツノヒカノモノガタリ ( No.134 )
日時: 2016/10/05 13:46
名前: 光ノ詠 (ID: VpfXouOp)

「何で生きてる?」

私がわかるわけないよ…
私に取り柄なんか無い。
「歌」「料理」「絵」「人間関係」「信頼せい」「性格」「顔」「世界観」なんにもよくない。
自分自身の感情理論を、精一杯文字にしよう…
僕の指した…「言葉を繋げた物語」

〜「暗い明晰」
僕には昔から「感情」が、欠落していた、思い描いたものを、はきはきと話せなかった。何処かで我慢してしまった。
表に出すことも出来なかった。

母はそんな僕を嫌う。
見たアニメの感情の真似をして、思いっきり笑ってみた。
「上手いこと……いってる?」

それは、他の子が、無意識にやっている
「無邪気な笑み」だった

こんな自分の顔は見たことがない。
見違えたほど、輝かしい笑みだった
でも、すぐにほどけてしまった。

僕には頼れる人、いや、友達がいなかった。 自分のストレスや闇は隠して、ただ課せられた仕事を、素早くこなさなきゃならない。

母は、自己中が嫌いな自己中だ。
自分のことは棚にあげて、しかりつける、反論なんて意味は無い。
あれしなさい、これしなさい。
叫んで僕を縛る。 自我なんて、ぶつけちゃいけないんだ。

真っ赤になった目頭を擦る。
甘えなくていい、愛されなくていい
「生きていればいい」
諦めた。僕は、頼ることを。
そんな決意意味なんかない。そう感じたけど、取りあえずは考えた。

与えられた「無茶ぶり」を、こなす。
失敗すれば殴られる。
それを永遠と繰り返す。
自我を消して、「感情」を作り出せるまで、がんばって笑みを描いた。
泣くこともなくなる。 泣いたって無駄だ。 それを、体に叩き込んでくれたのは母親だ。
自我や意見なんか要らない。
私の奴隷としていきればいい、そう物語る生活をさせるくせに。
「はい」と聞いて動き出せば
「あんたは奴隷か!!!!!!!!!!!」
叫ぶ、耳にこびりついた意識をとらえながら、隠していき続ける

やっぱり生きてちゃいけないんだな。
そう感じる毎日を、また繰り返した。