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社会問題小説・評論板
- Re: イツノヒカノモノガタリ ( No.135 )
- 日時: 2016/10/08 02:03
- 名前: 光ノ詠 (ID: VpfXouOp)
「はい」
それだけを述べる
人形のように もともと鈍い体をゆすって いつものお仕事をこなす
なんの技術も成功も見えない 暗転とした作業を‥
時は流れる あきらめたのはいつだっけ?
六年生という 今まで夢すら描かなかった 夢を求める小学校生活が幕を終える
桜の花びらが舞うその季節に 転校が決まった
笑みはきっちり僕になじんだ
昔みたいにない 「楽しいんだろう」と空気を感じたら笑みは自然に出てきた。
「悲しいんだろう」と思ったら自然に涙はあふれた
でも欠落していた 「感情」が見失っている「自我」が
自分の意思とは関係なしに 思惑に連ねた道を平然と 言われるがまま歩いていく
平行線を揺らぎなく 一心不乱に無表情でいながら泣きそうになって必死にもがく
「自分の存在意義」すら見失わないように
与えられた仕事を全うし続ける
永久にわからない感情を抱えてく
明日も今日も
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