社会問題小説・評論板

Re: イツノヒカノモノガタリ ( No.147 )
日時: 2016/11/30 23:55
名前: 光ノ詠 (ID: VpfXouOp)

大きな影が空を覆った 雨上がりの教室
僕は前の小学校でやっていたような笑みを浮かべる

自分の自由なんてものは存在しなかった

だから笑っているだけしかできない
何回も経験した 得意の元気なお芝居で
「 僕は風雅って言います! 宜しくお願いします!」
ニコッと笑って頭を下げた

「よろしくね」 なんて声が帰ってくる

内心思ってしまったことは 「この一年 また生きて居なきゃいけないんだ」

前の学校の友達の顔が やけに脳裏によみがえった
いつの間にか 大事なものとしてみていたのかな‥‥‥

なんて戯れ事を脳の片隅に追いやり クラス替えの発表を見た

その時に男子が放ったあの言葉は 僕はまだ覚えている…