社会問題小説・評論板
- Re: 子供のストレス ( No.2 )
- 日時: 2016/12/10 23:01
- 名前: ニンジン×2 (ID: PLnfHFFW)
学校の子には天才天才と言われつつ、ずる休みっ子・ガリ勉とよばれ、虐められた。だから、学校ではびくびくおどおどしながら生活しなきゃいけない。
「天才だから、学校の教科書なんかいらないよね?」
学校の教科書は、ビリビリ。
でもね、先生は私の事を怒らなかった。優等生は、有利だ。でも、先生に虐めの事を相談すると、いじめっ子は何をしでかすかわからないから、やめておいた。ママは、あてにならない。「無視しなさい」の一言で終わると思う。
塾のテキストも学校とあまり変わらず、そんなに難しくない、むしろ簡単なのだが……、私はあがり症なので、テストの時はケアレスミスをしてしまう。計算問題の二分の一を失点するぐらいひどいのだ。
テスト用紙をめくる音、タイマーの始まりを示す音、シャーペンを走らせる音、その全部が大嫌い。
どっきんどっきん、心臓がなって、目の前が真っ白になっちゃう。「もしかして私、みんなより問題解くの遅いのかな」と勝手に思っちゃって。とっても怖い。
特にパパが死んでから、あがり症がひどい。
どうして自殺を止められなかった? 父は死ぬべき人じゃないのに、どうして。
罪悪感に襲われて、誰かが私の後ろをついてきているような気がする。パパが私の事を恨んでいるのかな。
それに、夢でパパが言うのだ。「優衣、何でお前は俺を助けなかった!? 来世では、唯じゃ置かない」と。鬼のような形相で。
カタカタと、手が震えた。今にも泣きそうだ。でも、あと一ページ……、終わらせなきゃ。
勉強をしていると時間が早く進む。朝九時からやっていて、いま夜の七時だから十時間やった。でも、もう少しで遊べる。ママは大体十時過ぎに帰ってくるから、それまで自由にしていよう。
「やっと……やっと終わった!」
私はにっこり、と笑った。でも、口元だけだった。