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社会問題小説・評論板
- Re: 【12/26更新】障害者の壁【実話】 ( No.2 )
- 日時: 2016/12/26 21:27
- 名前: 玄蠢 (ID: 2QWuZ1bi)
【section 1/第一章】
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長い。
辛い。
苦しい。
ねぇ、どうして産まれてきたの。どうして僕は産まれてきたの?
違うよ、君は必要な存在。
暗闇の中から、心を揺らがす様な__。
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過去の出来事が僕の心に深く植え付けられていた。
怖い夢を見るときは決まって、雨の降る、騒がしい日でした。
有るときは家族が死んで。
有るときは親友が死んで。
有るときは理不尽な自然災害に見舞われて。
有るときは真っ暗な場所に居て。
有るときは自分が自ら死を選択していた。
酷く眠りに落ちるのが怖く、寝まいと夜更かしをしていた時期も有りました。
睡眠不足が原因で、風邪に見舞われたり貧血倒れたり...体調不良に度々陥りました。
今でも、時々寝るのが怖くなります。
窓から様子を窺うと、雨が降った形跡が残っており、白い大きな雲から覗くのは
キラキラと輝く太陽です。
それを視認した時、胸の高鳴りが少し落ち着いた様な気がしました。
勉強机、椅子、ベッド、本棚...等と、必要最低限しか飾っていなかった部屋は殺風景で
寂しいものでしたが、日が射し込み暖かさを感じさせるその部屋は、いつもと
違う様な部屋にも思いました。なんだか心がウキウキした。
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