社会問題小説・評論板

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復讐を決めました。
日時: 2011/09/13 15:27
名前: 佐々木さん(´・ω・`) (ID: BdPlSccL)

    


決めた。

そう、わたしは「復讐」を。




わたしは悪くない。



悪いのはすべてあいつらだ。
あいつら皆が悪いのだ。



こうさせたのはすべてあなた方の責任。



さぁ、最後まで苦しみを味わえ。
      

 

Re: 復讐を決めました。 ( No.2 )
日時: 2011/09/13 15:43
名前: 佐々木さん(´・ω・`) (ID: BdPlSccL)

   


〜主な登場人物〜


笹倉 くるみ ♀
勉強もそこそこ。顔もそこそこ。特にこれっという自慢のものはないが、友達からは信頼を受けている。※慶太の彼女


井坂 慶太 ♂
成績優秀。顔も性格も◎お金持ちで、お金になに不自由なく生きてきたおぼっちゃま。とてもモテる。※くるみの彼氏


小林 愛 ♀
くるみの親友。とても友達想いで優しい子。


牧園 徹 ♂
男前でモテることはモテる。喧嘩にはすごく強くてとにかくチャラい。回りからは嫌な目で見られるが、結構いいやつ。慶太の親友。



※途中、登場人物がふえる場合もあります
    

Re: 復讐を決めました。 ( No.3 )
日時: 2011/09/13 16:00
名前: 佐々木さん(´・ω・`) (ID: BdPlSccL)

ピピピピピピッ....カチッ..

「...わわわわああ!!!、寝坊じゃーん!!」

__AM.7:40


いつも家を出る時間だ。


階段をドタドタと力強く駆け下りていき、制服に着替え
髪を整えて、食卓においてある食パンを口にくわえて
急いで玄関に向った。

「行ってきます!!;」

「ちょっと!くるみー!おべん___」


バタン


最後の母の言葉なんて今のわたしには耳に入らなかった。


坂を急いで降り、時計をちらちらみている
けいちゃんのところに飛びつくように抱きついた。


「けーいちゃん!おっはよーー!!!」

「わっ!!...おお、くるみお早う。」

「ごめんね...遅れちゃって...」

「はは。いいよ。寝坊だろ?」


そう優しく微笑むと私の頭を優しく撫でてくれるのだ。



もうキューンとくる。

この笑顔ひとつで何でも許してあげちゃいそう...!!


普通の顔もかっこいいけど、笑った顔なんてもう最高なけいちゃん。



「そういえばもうすぐで修学旅行だなー...」

「あー!!そうだね!!!♪それよりさっ!今日、けいちゃん!!デートしようよ!!」


「...あーごめん...俺バイトなんだ...今日から始めるんだ」

「えッ!!Σけいちゃんがバイト!!?そんな急に...!!ご両親...亡くなっちゃって大変だけど...もうこれからの人生に充分ってくらいの遺産で全然大丈夫でしょ?」


そう。けいちゃんの両親は、けいちゃんが幼い頃に亡くなった。


祖母の手によって育てられたが、
去年の春に祖母も亡くなり、今は大きい豪邸のような家に
けいちゃんは一人暮らしの生活を送っている。


「いやー、まぁそうなんだけど...まぁ気分だよ気分」

「そっかぁ...じゃあもうこれから一緒にいられる時間減っちゃうんだ...」

「おう...ごめんな。まぁ休みもあるしよ。」

「...うん!!そうだね!じゃあ、休みの日にはデートだよ♪」

「わかったよ」


ちょっと寂しくなるけど、しょうがないよね。

素直にそう思えた。



よく思うんだけど、庶民のわたしなんかとこんなすべてが
二重マルなけいちゃんと、よく付き合えたなって...



元々、仲良しグループ4人として仲良かった訳で
思いきって告白をしてみたらどうだ。
なんとOKをもらってしまったのだ。




最初は軽いノリだったけど、今はもうこんなラブラブで...♪


「___みっ...くるみー?聞いてるか?」

「あ?えッ!!?なになに?」

「くるみは人の話聞かない悪い癖があるからなー...」

「えへへ♪ごめんなさい♪」


そう言うと、けいちゃんは優しくまたあの笑顔でわたしの頭を撫でてくるのだ。


「...////」

「ほらっ、学校遅れるよ」

「う、うん//////」



何もしらない今は
これからもずっとこうしていたいと思っていた。
  



→NEXT

Re: 復讐を決めました。 ( No.4 )
日時: 2011/09/13 16:15
名前: 佐々木さん(´・ω・`) (ID: BdPlSccL)

ガラガラッ...


「「おっはよー!遅いよー」」

けいちゃんと一緒に教室に入ると一番に揃えて声をかけてきたのは
2人で机をかこって話していた『徹』と『愛』の2人だった。


「ごめんごめん。でもセーフじゃんっ」
私が歯をみせて笑いながら言った。


「くるみー。またアンタが遅れたんでしょー?」
親友の愛はわざとらしく言ってきた。


「あは?バレたー?」


毎朝、当たり前のように笑い溢れる会話。


わたしたち4人は、入学当時からの仲良しでいわゆる〝いつめん〟みたいなものだ。


不良な徹だったり、イケメンなけいちゃんだったり、優しい愛だったり、馬鹿でドジなわたしだったり...


全く共通点がないわたしたちのきっかけとなったのはあの春のこと...






入学して、同じ中学の子がいなくて一人で席に座っていたわたし。


そのときの隣が、けいちゃんで前が愛。そして愛の隣が徹。


わたしが黙りこんでるまわりで、3人はわやわや楽しく話している。

(いいなー同じ中学の人だったのかな...)


そう思っているときだった。


わたしの顔をいきなり覗き込んでくるなり

「ねねー君可愛いじゃんっ。どこ中?」

初めて声をかけてきたのはチャラチャラしていて少し怖そうな徹だった。

「あっ、ごめんね!!笹倉さん...?だっけ?こいつ女の子ばっか声かけててさ(笑)変に思わないでね。あたし小林愛。そんで、このチャラいのが徹で、あんたの横にいるのが慶太。あたしら、同じ中学なんだ♪」

愛は優しい笑顔を見せて話しかけてきた。

「わたし、さ、笹倉くるみ...!!よろしくね!!」


この3人は、高校生活での初めての友達。


最初はなんだか合わないなーなんて正直思っていたけど
話しているうちにお互い打ちとけ合って今じゃ有名なくらいの仲良し。


一人だったあたしに声をかけてくれて、ほんと感謝してるんだ。







「ねー聞いてよー!けいちゃん、バイト始めちゃうんだって...!!」

「えっそうなの!!?慶太、お前できんのかよ!!?」

わざとらしく人を馬鹿にするような口調で徹が口を挟んだ。

「ちょ、おま..失礼な!!できるわ!俺にだって...!!!」


「「あはははは」」



それぞれがそれぞれを見て笑った。


本当に幸せだったんだ。
この時のわたしは...


まだ何も知らないで、呑気にこのまま高校生活を送っていくつもりだった。


それなのに...




→NEXT

Re: 復讐を決めました。 ( No.5 )
日時: 2011/09/13 17:08
名前: 佐々木さん(´・ω・`) (ID: BdPlSccL)

キーンコーンカーンコーン


いつもは楽しみだった放課後...

今日は、愛もけいちゃんも遊べないだなんて。

残るは徹か...


「おいっ今、徹か...なんて顔で俺のこと見てたなー!?」

「あはっバレた?だってー...けいちゃんはまだしも、愛まで今日は用事だなんて...なんの用事か教えてくれないし...」

「んまー、なんか言えない用事なんじゃねーの?家庭的なこととかさ」

「うーん...」


帰る準備をしながら徹を話しいた。


今の席は、わたしは徹とは近くて愛とけいちゃんとは離れちゃったんだ。


「ちょ、おーい。そこのお2人さんっ♪」

「あ、愛...」

「ごめんねっほんと。家の用事があってさ...まぁ、徹と楽しんでよっ♪」

「う、うん...!!」

そういうと愛は教室を出て行った。


けいちゃんもバイトの時間が夕方からだと言うので
急いで出て行く姿をみて、わたしは声をかけた。


「けいちゃんっ...!」

「あ...、ん?どうした?」

「あのねっやっぱけいちゃんがバイトなんて寂しいよ」

「ごめん、くるみ!!今日はもう行かなきゃ。必ず土曜日一緒に出掛けるからさっ。くるみの好きなとこでいいよ。メールして!!じゃあ」

「ちょ、けいちゃん...!」


そういうとけいちゃんは、駆け足で教室を出て行った。


なんだか寂しいなぁ...



「おいっ、くるみ。そんな寂しい顔すんなや。帰んぞ」

「ふぁーい」


徹とわたしは、いつも4人で行っていた駅に寄って
ファーストフードのお店でだらだらと雑談をしていた。
やっぱ、4人じゃなきゃ会話は弾まないな...

まぁ、徹とも楽しいんだけどさ


「今年、修学旅行どこ行くんだっけ?」

「千葉だよ..千葉ー!」

「おぉー自主研修のメンバーは、俺らの4人に決定だな」

「うん!もちでしょ♪そーだ。部屋割りも隣の部屋にしようよっ。男女で別れちゃうのが残念...。だけどさ夜、徹はうちらの部屋行ってよっ♪うち、けいちゃんと一晩過ごすから♪」

「はいはいー...いくらなんでもやるなよー?」

「ちょっ///やるとかレディのまえでいわないのっ...!///」


わたしたちの席は他の客からダントツ浮いてうるさく騒いでいた。


「そーだ。今週の土曜日、けいちゃんと出掛けるんだっ♪映画でも行きたい気分なの。うち、服かって帰るから、今日先帰ってて;;」

「おーう、了解」


そう言って席をたった。


店の前で別れると、わたしは服屋に一人向かった。


PM.20:00


夜空には星も出ていたもう真っ暗。


両手に買い物袋をさげたわたしは、人混みの中を歩いて家に向っていた。



すると、遠くの曲がり角から出てきたカップル。

後ろ姿が、けいちゃんと愛にそっくりだった。



「え!!??」

思わず声が出た。

「けいちゃん!!愛!!!」

必死で声を出して追いかけたけど人混みにのみ込まれて、2人の姿はあっという間に消えていった。

いや違うよね...

うん。そんなはずないよ...


けいちゃんはバイトだし...

ないよないよ...

見間違いだよ...うん



その日は、けいちゃんからメールは結局来なかった。





→NEXT

Re: 復讐を決めました。 ( No.6 )
日時: 2011/09/13 17:16
名前: 佐々木さん(´・ω・`) (ID: BdPlSccL)

チャララララ〜♪


AM.6:12

パカッ

ピンクの携帯を開いた。


『受信ボックス[1]』


_______________
差出人:けいちゃん
題名:おはよう

本文:ごめんごめん!
昨日は、バイトが長引いちゃって
メールも返信できなかった。
ごめんな。

今日は、寝坊すんなよ〜?(笑)
_______________


「.........」


カチカチカチ...

手慣れた速さですばやくメールを打った。



_______________
差出人:くるみ
題名:Re:おはよう

本文:メールで起こされちゃった♪
全然大丈夫だよぉ(^3^)♪
バイト、お疲れさま♡

今日は、はやく行けそう♪

早めに待ち合わせして公園でお散歩しようよ♪
7:00に近所の公園で待ち合わせしよ〜!
_______________



ピッ...

『送信が完了しました』



「...はぁ...やっぱ聞くなんてできない......」




AM.6:45


「行ってきまぁす」

「あら、くるみ今日早いわね♪今日はちゃんとお弁当持った?」

「うん。けいちゃんと会うからさ♪持った持った。」

「仲良いのもいいけど、あんま無理しちゃ駄目よ。」

「大丈夫。行ってきます」



バタンッ



AM.6:55


「ちょっとはやくきちゃったかな...」


ブランコに腰を下ろしてけいちゃんを待った。



AM.7:04


チャララララ〜♪

_______________
差出人:けいちゃん
件名:Re:Re:おはよう

本文:ごめんっ!
今日ちょっと行けそうにないんだ。
あの後、つい二度寝しちゃって...
まだ俺パジャマだし...
ごめん。
もう公園かな?

ほんと悪い。
また学校で。
_______________


「...........なんで」



いつもとなんだか違うけいちゃんの家に、わたしは向かい走り出した。



ピンポーン


「....」

ピンポーン

ピンポーン

なかなか出て来なかった。


ガチャ

「はい...ッ!!!!???え!!?くるみ!!??」

「ハァハァ...けいちゃん...なにやってるの...」



わたしの目の前にはバスローブを着ているけいちゃん。
女物の香水が鼻につんとくる。


「な、なにやってるって、シャワー...!シャワー浴びてたんだよ?」


ウソだ。
けいちゃんは、ウソをつくのが下手。
ウソをつくときは、目がおよぐ癖がある。



「今起きたばっかなんじゃないの?」

「あ、いや、その、」

「中入らせてよ」


ひんやりした空気がながれる。


ドアを開けようとすると、必死に閉めようとするけいちゃん。




 「慶太ー?なにやってるのぉー」



あ、愛!!!?


奥の部屋から聞こえた。


「今の愛でしょ!!?どうゆうこと!!?けいちゃん!!」


ウソだよね...

ウソと言って...お願い...


全く意味が分からないよ...



どういうことなの...




→NEXT



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