社会問題小説・評論板

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 汚れた世界を掃除します 
日時: 2011/09/13 18:21
名前:  & ◆AJu6InUi7Y (ID: BdPlSccL)

   



ああいう大人がいるからこういう今の世の中があるんだよ




そうそう
あれもだ

あいつも終わってるな




ふー

今夜も一仕事してきますか。



-------------------------汚れた世界を掃除します---------





こんにちわ(^ω^)
〝チマル.〟と申します。

「なんでこんな世の中なんだろう。汚い」

なんて思ったことありませんか?


この小説は、
そんな世界を掃除するある少女の物語です。


[もちろんフィクションです]


\好きなこと/
・コメントをくれる
・読んでくれる
・あたたかく見守ってくれる子など


\嫌いなこと/
・中傷
・荒らしなど



   

Re:  汚れた世界を掃除します  ( No.2 )
日時: 2011/09/13 18:46
名前: チマル. (ID: BdPlSccL)

    


「ハァ…香奈ちゃん。ありがとうね。またよろしくね…」


どんだけかいてんのよ…脂汗。
鼻息あらい。
きもい。


『…はい。いつでも。今日は、メニュー.05をご注文されたので
代金は25000円になります』


「今日は、時間がなかったから軽めのにしたんだ。
ハァ…妻が待っているんでね…」


『斉藤さん、香奈となんかより奥さん大事にしなきゃ
駄目ですよ。奥さんが可哀想です』


「ばれなければいいんだよ…ハハッ」



………クソみたいな大人だ。
こんなクズみたいな奴、消えればいいんだ。
女性の体にしか興味がない。
女性はそんなふうにされるのを好んで生まれてきてない。



『フフッ。そうですね。またのご利用お待ちしてます。』




作り笑いをしてHOTELを出た。

斉藤さんをタクシーに乗せ、お別れをした。



ピッ…ピピッピ

-----------------------------------
From:香奈
題名:Re:Re:Re:Re:今日のターゲットは斉藤さん

本文:ただいま終了しました。
いつものところに今から向います。
-----------------------------------


ピッ。

[送信しました]


タクシーに乗り、ひとつの高層マンションに向かった。



____3801号室_____


ガチャッ


「あっ香奈ちゃーん。お疲れ」

『あ、リリーさん。ホーリーさんは?』

「あぁ、部屋で仕事してるよ」

『そうですか…。』


冷蔵庫から水が入ったペットボトルを手にとる。

「斉藤さん?だっけー?どう?」

『いい調子ですよ。あともう少しで落とせるでしょう…』



そう不気味な笑みを浮かべると水を喉へと流した。


ゴクン。


   

Re:  汚れた世界を掃除します  ( No.3 )
日時: 2011/09/13 19:05
名前: チマル. (ID: BdPlSccL)

    


ピピピピピッ…


AM4:00


ここは、高層マンションの3801号室。


わたしが働いている〝仕事場〟である。


昨夜も
一仕事をしてきたところだ。



この仕事との出会いは一年前の高校1年生のときだ



……_________________


[私立女子高校]


別に望んで入った訳ではない。



厳しい父親の言いなりになって入った学校だ。



うちの父親は最低な親だ。
親の資格なんてない。



母親は、昔父親からの暴力に耐えきれず娘を一人残して自殺をしたのだ。



父親の口で「事故だった」と表上では、かき変えられた。


事故なんかじゃない…
殺したのはお前だ…


当時、小学1年生だった頃のわたしは何ひとつできず
ただただ恨むことしかできなかった。



母親の死は全くの無意味であった…


母親への暴力は、娘のわたしに向けられた。

日に日にひどくなっていく一方で、
ある日は、
手足を縛られて狭いクローゼットに閉じ込められた。
ある日は、
熱湯を体にかけられた。
ある日は、
真冬なのにも関わらず外に追い出された。


仕事でのストレスはすべてわたしにきた。


どんなに殴られても
どんなに痛くても
わたしは、一切口答えしなかったし泣きもしなかった。
ただただ睨んでいただけだ。



『大きくなったら、自分の手でこんな大人世の中から消してやる』


それがわたしの夢だった。


そうして、今の今までわたしへのひどい虐待は続いた。


そんなある日、出会いは起こったんだ…


   

Re:  汚れた世界を掃除します  ( No.4 )
日時: 2011/09/13 20:25
名前: チマル. (ID: BdPlSccL)

   


「ねえねえ。君、高校1年生だよね?」

あれは、下校時間のときだった…

『え…は、はい……』

「リリー姉さん。この子いいからだしてるね」

「ホーリー、失礼なこと言わないの」

『……?』

「あ、ごめんなさいね。わたしリリー。こっちが弟のホーリー。早速だけど……あなた、うちの仕事で働いてみない?」

『え…アルバイト…ですか………』


あの厳しい父親が許してくれる訳ない…


そう一番最初に頭によぎった。


「〝あの父親が許してくれない〟そう思った?」

『えッ…なんでうちの父のことを…!!?』

「ふふ…あなたのことはすでに、うちのホーリーが調査済みよ」

『……え、あの一体あなた達はなんなんですか!!?』


にやりと不気味な笑みを浮かべる目の前の少女と少年。

するとリリーと名乗る少女はわたしの耳元に顔を近づけると



「あなたの父親みたいな大人、この世からいなくなればいい。
いつも優しくしてくれた母親を殺したのよ。
許せないわよね。わたしも詳しくは言えないけど
あなたと似た状況に置かれてたわ。だからよく分かる。
憎い大人たちを潰してけるのよ…?どう?この話しにのらないかしら」



しばらくわたしはどうしていたのか記憶にない。


きづけば3801号室という高い高いマンションの大きい部屋の中にいた…



……________________________





あの一年前の出会いから、わたしは
世間からは『犯罪者』というものになったのだ。




わたしが?


そんな自覚まったくないわ。



だって、わたしはそういう悪を消しているのだもの…



感謝してほしいぐらい…


   

Re:  汚れた世界を掃除します  ( No.5 )
日時: 2011/09/14 10:01
名前: チマル. (ID: BdPlSccL)

  


AM4:32

『じゃあ…わたしは今日も学校があるので…』

「あ、そうだったわね。じゃあ…また後で」


ワイングラスを手にしたリリーは満足そうな笑みを浮かべてそう言った。


家に帰り、リリーとホーリーが別人の[香奈]に変身させてくれたメイクをシャワーで丁寧におとしていく。



タオルを体にまいて、冷蔵庫から水の入ったペットボトルをとり、喉の渇きを潤した。


制服をきて鞄をもって家を出た。



家から学校への道のりはだいぶ遠いため、片道1時間…

親友と思われる凛と、電車登校だ。



チャラチャララ〜♪

--------------------------------------
From:凛
題名:おはよう

本文:今から家出るね〜(^ω^)♪
ちょっと遅れるかもしれないけど、
電車の時間までには間に合うようにするから
--------------------------------------

仕事ようの携帯と別の[千草用]の携帯が鳴った。
凛からだ。


ピッピピ…

--------------------------------------
From:千草
題名:Re:おはよう

本文:了解。
--------------------------------------



それから数分後…


「ちーちゃん!お、おはようっ…!!」

『おはよ、凛。』

「あれ?ちーちゃん、朝シャワー浴びてきた?」

『え?』


自分の髪が濡れているのに気づいた。
ちゃんと乾かしてこなかったんだ…


『あ…、うん…!!今日時間なくってさ』

「あーそうなんだ!!それよりね、今痴漢する不審者がここらへんうろついてるらしいよ。」

『(チッ、痴漢なんてクズなオヤジがすることだ)えーまぢでー。まぁ、気を付けよう♪』



本当のわたしを、凛は知らないだろう…
犯罪者のわたしを…


知ったら、凛は悲しむかな…一生口聞いてくれなくなるかな…


フッ…なんて馬鹿なこと考えても仕方ないや…


今はとにかく、
世界で一番憎いあの父親のような大人を掃除する…


それがわたしに与えられた運命なのだから。
  

Re:  汚れた世界を掃除します  ( No.6 )
日時: 2011/09/14 10:15
名前: チマル. (ID: BdPlSccL)

  


キーンコーンカーンコーン



いつものように学校も終わり放課後になった。



鞄に教科書などを入れて帰る支度をしていた。


「ちーちゃん、今日もアルバイト?」

『え、ああ、うん。そうなんだ。ごめんね』

「毎日、毎日大変だね……!思ったんだけど…ちーちゃんどこで働いてるの?」

『(え……どこでって…)……ファーストフードのお店だよ』

「えーどこの?今度行ってもいい?」

『…いや、来てもわたしは奥で皿洗いとかだからさ……じゃあ、またね』


ガラガラッ


そう冷たく言い放つとわたしは教室を出た。



仕事の[香奈用]の携帯を取り出した。



ピッピピ…


----------------------------------------
From:香奈
題名:

本文:学校終わりました。
----------------------------------------

ピッ。

[送信しました]


数秒後に電話が鳴った。


プルルルルプルルルル…

[リリー]


『あ、はい。もしもし…』

「もしもし?学校お疲れ様。今日のターゲットの話しをするから、今すぐ会社に来てちょうだい」

『了解です』





______3801号室______


ガチャッ


『こんにちはー』

「あ、来たわね♪おかえり♪ホーリーから詳しく聞いてちょうだい」

『あ、はい』

そういうと、ホーリーがいる部屋に向った。


灯もつかずにパソコンが何台も置いてあって
高速なスピードでホーリーはとにかく手を動かしていた。


『ホ、ホーリー…?』

「…っ、あ。香奈ちゃん♪なんだか久しぶり♪早速説明するから…ささっ座って」


紅茶が置かれた机の前のソファにわたしは腰を下ろした。


「今回は、いつものようにお店にくるひととは少し違うんだ。だからちょっとややこしいかもしれない。ターゲットは[痴漢をする人]だからね。」

『あっ…(それって凛が言ってた……)』

「心当たりある…みたいだね?その人達をうまくムショにぶち込んでやろうよ。」

『どうやって…いつもみたいなメイクは…』

「するよもちろん。[千草ちゃん]じゃなくてただの[女子高校生]にね。香奈ちゃんなら、きっと簡単さ……やり方はね…____」




『えぇ…わかったわ。』
    


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