社会問題小説・評論板

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いじめ地獄
日時: 2011/10/29 21:31
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

プロローグ
_________________

終わらないよ、永遠にね____

ほら、早くあの世に行きなよ
あんたなんかいらないんだよ

気持ち悪い
人間のクズ

どんなに泣いたって、誰も助けないよ
どんなに叫んだって、解放しないよ

それが、あたし

いじめられる人はクズ

また一人いなくなったね
次は____

誰にしようか?

Re: いじめ地獄 ( No.1 )
日時: 2011/10/29 21:46
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

いじめ
_________________

「捺ー、どうする?」
あたしの横で、ニヤニヤしている春奈があたしに訪ねる。
「上履きにゴキブリでも入れようよ!!」
春奈の横で、美香がそう言う。
「どう? 捺?」
美香と春奈があたしにそう訪ねる。全ては、あたしが決める。

そう、あたしはこの学年で一番の王女様。
逆らう人は、殺してやる。絶対に。

「ありきたりよ、もっと他にないの?」
「え〜っと、じゃあさ……」
「いいね、それにしよ、捺!!」
「そうね」
あたしは、笑うと、靴箱まで行った。
今は、朝の登校中。あたしを見れば挨拶しない人なんていない。
ああ、なんて最高なの!!
「あたしさ〜、ゴキブリ集めてきたんだ♪」
春奈がニヤリっと笑うと、黒い袋を取り出した。
「あぁ、それゴキブリだったんだ(笑)」
美香がそう言う。
「じゃあ、早く入れよ。あんた達が入れてね」
「わかってるよ」
あたしは、遠くから、二人の様子を見ていた。
春奈がボロボロのロッカーを開ける。
「入れるよー!!」
美香が袋をしばっていた輪ゴムを外して、ゴキブリを流し出す。
バタンッ!!
二人は、スグにロッカーを閉めると、空の袋を見せた。
「いえーい!!」
「じゃあ、後は“あれ”を実行するだけだね!!」
美香と春奈とあたしは、教室へと上がった。
最高!!最高!!最高!!最高!!
この学校、全てがあたしの思うがままよ!!

Re: いじめ地獄 ( No.2 )
日時: 2011/10/29 22:03
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

最高
_________________

“坂野 歩”
今の、あたし達のいじめのターゲット。
「おはよー、捺!!」
「おはよう美枝」
「美枝、歩に会わなかった?」
「歩?会ってないよー」
皆、普通にあたしと話す。でも、失言しないように気を付けている。
「おはようございます。高坂さん」
敬語の子もいる。あたしは、お金持ちって訳じゃない。
ただ、あたしのいじめが怖いだけ。それだけの理由。
「紙夏ってばー、タメでいいのに」
「あっ、わかりました。」
「ねー、紙夏、歩に会ってない?」
「歩?会いましたよ」
「どこで?ってかタメ!!」
「えっ、はい。正門らへんで」
「ふ〜ん、ありがと!!」
あたしは、教卓の方に行くと、大声で叫んだ。
「みんなー、ちゅーもく!!
今からおもしろいもんが見れるよ!!
靴箱にしゅーごー!!」
あたしの言葉に、美香と春奈が一目散に靴箱に向かう。
つづいて、美枝と紙夏。
あたしの命令に背く人は、いじめられるシステム。
あたしも、階段を降りる。
「邪魔!!」
相手も確認せず、邪魔だと思ったら突き落とす。
「いた!!」
後ろの方で、悲鳴があがった。階段から落ちたらしい。
いい気味!!落ちればいいのよ(笑)
「きゃー!!」
それとは、別に、また悲鳴があがった。
それと共に起こる、笑い声。
「邪魔!!」
次々に人を押し退けて、靴箱へと向かう。
そこには、ゴキブリが体についている、歩の姿があった。
必死にゴキブリを払おうとしている。
「あっははははは!!」
あたしは、笑うと、春奈に大声で
「あんたゴキブリ何匹持ってきたのよ(笑)」
っと言った。
「あははー!! 10匹位?」
その言葉に皆が笑う。
涙目の歩は、あたし達を見ていた。


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