社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

晴れのち雨 明日は快晴
日時: 2011/11/04 11:23
名前: 順風満帆@夜凪(´・ω・`) ◆kve1O/TN9c (ID: s.HbjPwj)
プロフ: ameblo.jp/pokemon19/

どうもー、はじめましての方はハジメマシテー。
シリアスのほうで活躍しております、別名月夜の救世主こと順風満帆(ryですー

初めてこの別館へ来させていただきました、はい!
よろしくおねがいします。(´・ω・`)

■注意事項
・荒らしはスルーで
・あかん、コイツ性格無理wwwwってかたは直ぐに戻るを。

■皆で楽しく読もう!
・喧嘩ナシで皆さんで楽しく読みましょう!
・他の住人の方の中傷なんて言語道断!!

※ここ重要です※
この話は3分の1リアル要素入ってます。
モデルになった友達などがいますが、皆本名ではないのでご了承ください。

■登場人物データ
・主な登場人物>>6
・1-6データ>>7

■物語一覧
プロローグ>>1

第一章:壊れゆく秩序
#1>>2
#2>>3
#3>>4

Re: 晴れのち雨 明日は快晴 ( No.3 )
日時: 2011/11/03 16:49
名前: 順風満帆@夜凪(´・ω・`) ◆kve1O/TN9c (ID: s.HbjPwj)
プロフ: 風邪ひいた(m´・ω・`)m

しかも、真純と大きく外れた。
彼女は三組であった。だが、幸運にも彼女と親しい友人が沢山いたため、私よりかは充実していることであろう。

トボトボと六組の教室へ入った。
誰、誰?誰!?
皆、分からん、誰かわからん!!

だけど、声をかけてくれた二人の女子。

「あ、弥生じゃない?」
「あ、ホントだ!弥生!」
「……友里ちゃん、奈緒!」

5年の時に少々仲が良かった人たちだ。よかった、まだ覚えててくれたんだ。

「一緒のクラスだね。」
「良かったよ、私影薄いから忘れられてたかと……。」
「あははははッ!そんなわけないでしょ?」
「えっと、私忘れてた。」
「でぇ!!」
「嘘、嘘だよ。そんなに落ち込むなって。」

友里ちゃんは可愛い顔して、結構毒舌である。ヤバイヤバイ、マジでヘコんでしまったわ。入学式まであとちょっと。その短い時間を雑談に費やした。

「はーい!体育館へ移動しますよー!」

先生が私たちの教室を通りながら呼びかけた。私たちは席を立って、先生が言う名簿順に並んだ。
 前も後ろも花園小の人だ。ヤバイ、ここで悪いイメージ醸し出したら入学早々引かれる。と髪の毛を密かに整えたり、制服につくゴミをとったり……。

入学式の会場、体育館に着いた。一組からどんどん体育館へ入っていく。中から大きな拍手が聞こえる。
 わー、こんなことされるとかなり恥ずかしいよ。気づくと顔が火照っている。

「……プッ!顔赤いよ!」
「えッ!!ちょ、見るなーッ!!」

奈緒に気づかれ、更に恥ずかしくなる。
そしてついに、六組。前からどんどん入っていく。
気づけば、体育館に入っていた。圧倒的な人の数ににじみ出る汗。少し早足になる。

「着席!」

やっと座れた……。
緊張して、かなりしんどい。
と、一人疲れているなか追い打ちをかける出来事が……。

「今から名前を呼びますので、呼ばれた生徒は大きな返事をして、その場を立ちなさい。」
(ナッ!!!!!)

ヤバイよ、ヤバイ!!
校長めぇ!!校長は普通に長ったらしい話してりゃいいんだ〜!
って、こいつぁ教頭じゃんかよ!!そりゃあ、出来ないわ!

次々に生徒が呼ばれていく。
緊張で硬直したまま時間は過ぎ、気づけばもう五組は終わっていた。

「六組!青瀬七海!」
「はいっ」

なんていい返事なんだ。自信に満ちあふれた……返事だ。
どんどん名前を呼ばれていき、ついに……!

「小野寺弥生!」
「はいッ!!」

一本の線になりながら素早く立った。
「プフッ」と奈緒の笑い声がした。っのやろお〜……。

それから、地獄の名前呼びは終わって……まだ歌詞も知らぬ校歌を歌わされ、不良がチョコチョコ混じる花道を通って、教室へ帰った。

「はい、皆さんこれから皆さんの担任をします、野倉舞衣です。よろしくお願いします。」

先生は黒板に明日の予定を貼り付けた。
いきなり勉強がある!うっひょー……、きつい!

「それでは皆さん、明日から頑張ってくださいね。起立」

ガタガタ、キーッと椅子から立つ変わらない音が聞こえる。

「さようなら」
「「「「「さよならー!!」」」」」

ちょっと前までは小学生だった子供たち。
この時はまだ……

まだ可愛げがあったのに。

Re: 晴れのち雨 明日は快晴 ( No.4 )
日時: 2011/11/04 10:05
名前: 順風満帆@夜凪(´・ω・`) ◆kve1O/TN9c (ID: s.HbjPwj)
プロフ: 風邪ひいた(m´・ω・`)m

私は吹奏楽部に入った。
最初は先輩とかに間違えてタメ使っちゃったり、挨拶を忘れたりとひどい有様だった。
 だが、何ヶ月もしてくるともう随分と慣れた。一年生は40人ほど入部した。先輩方も皆さんいい人ばかりで、かなり充実した部活だ。
 肺活量がないために、低音系の楽器はあまりにも難しかったので、中音系のトロンボーンパートに入った。
 これも最初はかなり難しく思い、やめようかと思っていたが、こんなんでやめたくないと妙な頑張りを発揮し慣れてしまった。
 部活動もなれるのと同じで、クラスともだんだん慣れていくにつれて、出てくるのが……

いじめである。

そのような傾向にだんだん向いてしまっている。
私も何度か友達に愚痴られる。

「あの子、すっごいブリッ子じゃない?」
「えぇ?そ、そうかな?」
「うん。みてて不愉快何だよね〜。」

人間関係に疎い私は、「嫌だよね?」と聞かれても「そうなの?」としか反応できない。そのためか私にはあまり嫌いな人がいなかった。
 朝練が終わって、教室に戻る。普通にみんなと喋る生徒たち。私は席に着いて教科書などを机に入れた。

「おはよう!弥生!」
「あ、おはよ〜、七海。」

この人は青瀬七海。
前回で一番最初に名前を呼ばれた女子だ。
私的には凄くいい人だと思っている。
 彼女はすごく頑張り屋さんで、陸上部だ。早いタイムを出すために部活を楽しみながら日頃新たな結果を伸ばしている。そんな七海に関心を持っている。

「朝練、大変だね。」
「そっちこそー。陸上、大変じゃない?朝一発の走りだよ?あたし絶対無理だわー」
「まあ、大変だけど……すっごい楽しいよ!」

キーンコーンカーンコーン……

チャイムが鳴る。「じゃあね」とお互い席に着いて、本を開ける。
朝8時半からいつも朝読書だ。ペラペラとページをめくる中、ベラベラしゃべる女子、いわゆる不良というやつだ。

「コラ、そこ!朝読書よ。」

と、先生が注意してもシカトだ。
ハッキリ言って、五月蝿い……。と、心の中でつぶやいた。
どうしてこういう人たちは先生の話を聞こうとはしないのだろうか。
 と、いうか……最近まで結構話聞いてたような気がする。もう慣れちゃって、聞く気しない?早い。早すぎる。

10分間の読書を終えて、HRが始まる。先生が淡々と今日の予定を話し始める。後ろの黒板に書いてある今日の時間割を見ながら、「めんどくさいなぁ、今日も」と頭を抱える。
 そして次はモジュール。訳の分からん習ったばかりの文字の計算を済ませて、モジュールはおしまい。休み時間、また七海としゃべった。

「モジュール分かんないよ……。」
「大丈夫。慣れたらあんなの簡単だし!」

いつも彼女の明るい笑顔に助けられる。

「そうだよね、頑張るよ」
「おーい、七海!」
「あ、春美!どうしたの?」

向こうから、とても真面目な『柿村春美』がやってくる。
彼女は六組の学級代表に選ばれたひとりだ。それもそのはず。彼女は上記の通り、真面目さんでやさしく、頑張り屋さんとクラスの未来を託すのに信頼できる人なのだ。

「いやっ、ちょっとしゃべりに。」
「春ちゃんって、六年の頃も勿論代表委員してたでしょ?」
「うん、まあね。楽しそうだったし。」
「すごいよね、春美って。あの、代表委員を楽しそうって捉えるなんてっ……。」

チャイムが鳴る。
一時間目始まるのかと思うと、一気にやる気が失せる。
一時間目一発目から数学。理数系がかなり嫌いである私に一時間目から数学とは何事かと数学の先生、山口先生を恨んだ。

授業中なのにも関わらず、相変わらずうるさい六組。
立ち歩いたり、大きな声で私語と、不良たちは話している。

「ほら、授業中だぞー。」
「ハイハイ、わかってる。わかってる」
「後でするから、先やっといて。」

わかってないよ、この人たち〜!
もう嫌だ〜……この人たち怖いよ……。

日が経つにつれて、私はこのクラスに嫌気がさしてきた。

Re: 晴れのち雨 明日は快晴 ( No.5 )
日時: 2011/11/04 10:40
名前: 順風満帆@夜凪(´・ω・`) ◆kve1O/TN9c (ID: s.HbjPwj)
プロフ: 風邪ひいた(m´・ω・`)m

数学が終わって、国語のプリントを配っていた私にぶつかってきた女子がいた。慌てて頭を下げて、「すみません!」と敬語を使う彼女。

『辻本奈美子』だ。かなり礼儀正しく、友達になった今なお敬語を使うと、本人はまだそんなに慣れていない様子だ。だが、彼女はいろんな人から避けられる一人だった。

私は何度か見たことがある。
友達と喋っていた彼女に不良軍団(私はこう呼びます)の一人、
『山澤梨花』に、

「どけよ、クソババァ!!くせぇ〜んだよ。」

と、ボロカス言われていた。
奈美子は黙ってそこを退き、また友達と喋っていた。
見ていた私はかなり不愉快で、かわいそうだなと思うことしかできなかった。

「あぁ、いや……だいじょぶだよっ。」

私は再びプリントを配った。
彼女と同じ風野小である私はこうも避けられている理由を知っている。
彼女は『アトピー』なのだ。

まだ体だけならいい。
だが、彼女は顔までアトピーに襲われて、沢山出来物ができていた。
それを気持ち悪がった人々が一方的に避けて、虐めていたのだ。
だが、私は、アトピーなんかどうしようもないのに虐めるなんてどうかと密かに憤っていた。
 その内、きっと花園の奴らにも虐められる……。私は自分が虐められるかのようにそれを恐れていた。

それでもやさしく手を差し伸べてくれる人はそうも少なくない。
このクラスにもちゃんといた。

よかった。
本当に、よかったよ。

------------------

時は経って、昼食。
班の体形になって、ごはんを食べる。

最初はこの体形にかなり緊張した。
花園率が高かった私の班。不運にも花園の男子と向かい合って食べるために、経験したことのないはずの合コンを連想させた。
 だが、気さくに喋ってくれて安心した。今は楽しく昼食をとっている。

「お前、バカだろ〜!」
「馬鹿じゃないよ!何言ってんのッ?!」

班中が大笑いする。
私のアホ話を快く聞いてくれた。バカと言われても、なんだか悪くない感じがしたが、偽りの怒りをぶつけた。
 ケタケタと笑う、ぽっちゃりした男子、『稲江拓司』。サッカー部のGKかと思われる。それにピッタリの体格で、本当にぽっちゃりだ。

「まあ、小野寺は昔っから馬鹿だからしょうがないよ。稲江くん」
「アンタねぇ!!」

嫌味っぽく言う、色黒の男子。『田島怜』。結構モテる?のではないかと思われる私公認のイケメンだ。だが、少しメタボ気味。

「でもいつ聞いても面白いよ、弥生の話。」
「え、ありがとうw」

やはり女子は味方してくれる。
同じ吹奏楽部の『国貞杏美』だ。少々不良要素が入っているが根は優しいコワモテ女子というわけか。

「でも馬鹿なものは馬鹿だよね〜」
「ちょ!!酷い!!」

毒を吐く、強烈な女子。『山根華世』。彼女も同じ吹奏楽部だ。女子とは思えぬオヤジっぷり。そして時々毒を吐く。彼女も不良要素が入るが、根は優しい。

「いいライバルだね、輝帆と。」
「輝帆には及ばないよ……。あの人は本当に面白いから」

そして最後に、声がちょっと高いのが特徴の『中川空良』。クールでちょっと怖い彼女。だが、頭が良く、いいリーダー的存在だ。

そんなこんなで私ら2班は楽しくごはんを食べている。
話はだんだんソレて、愚痴へと変わった。

「最近、野倉……ウザイよね。」
「うんうん。いっちいち五月蝿いっていうか。」
「ほっとけよなーって話だよね。」

野倉先生、いい先生だよとは言えなかった。
心から尊敬していた先生をアンチされた。またか。

先生はマイペースながらも血液型Aの力を発揮するのか、ちょっとの乱れも許さない。そのため、五月蝿かったら全く話を進めない。
 そして細かいところまで、見逃さないためにたくさん注意してくる。それが正しいことだと私は信じて疑わなかったが……反抗期真っただ中の皆さんにとってはどこかでつかみ間違えをし、「いちいち」というふうにとってしまったのだろう。
 それは確かに鬱陶しく思うのもわかるが……。

「あぁ〜、美味しかった。次は、技術か。やった、サボれる!」

食べ終わった華世が目を輝かせた。

「高校行けないぞー!」

私は弁当箱をしまいながら言った。

「大丈夫だっつーの。多少成績下がっても頭良きゃいいんだから〜。」

----------------------

そんなこんなで、時間は経ち……
放課後の部活動の時間となった。

Re: 晴れのち雨 明日は快晴 ( No.6 )
日時: 2011/11/04 10:53
名前: 順風満帆@夜凪(´・ω・`) ◆kve1O/TN9c (ID: s.HbjPwj)
プロフ: 風邪ひいた(m´・ω・`)m

■登場人物データ■

●主な登場人物

名前:小野寺弥生/おのでら やよい
モデル:なし(オリキャラ)
クラス:六組
部活:吹奏楽部
出身校:風野小
容姿:後ろで髪の毛をくくっている。
備考:主人公ごくごく普通の中学生。不良を心から怖がる小心者。明るく活発。だが、意外としっかりもの。いじめなどを嫌う。

名前:大塚真純/おおつか ますみ
モデル:なし(オリキャラ)
クラス:三組
部活:ソフトボール部
出身校:風野小
容姿:ショートカット。左手に二個ミサンガをつけている。
備考:弥生の親友。面倒見がいいお姉さん。

Re: 晴れのち雨 明日は快晴 ( No.7 )
日時: 2011/11/04 11:32
名前: 順風満帆@夜凪(´・ω・`) ◆kve1O/TN9c (ID: s.HbjPwj)
プロフ: 風邪ひいた(m´・ω・`)m

■登場人物データ■

●1-6データ

名前:青瀬七海/あおせ ななみ
モデル:同クラスの友人
性別:女子
クラス:六組
部活:陸上部
出身校:花園小
容姿:ロングヘアー。目の下のホクロが特徴。声が高い。
備考:頑張り屋。ただ声が高いためブリッ子と勘違いされて目を付けられる。

名前:柿村春美/かきむら はるみ
モデル:同クラスの友人
性別:女子
クラス:六組
部活:吹奏楽部
出身校:花園小
容姿:後ろで髪を束ねている。
備考:高い信頼度を持つ学級代表の一人。優しく、真面目である。

名前:辻本奈美子/つじもと なみこ
モデル:同クラスの友人
性別:女子
クラス:六組
部活:美術部
出身校:風野小
容姿:ボサボサの髪の毛。ショートカット。眼鏡をかけている。
備考:風野小の人々から避けられている。原因はアトピーであることが知られており、本人も自覚している。メルヘンチックで絵がうまく、分類としては少女漫画系。オタク軍団の一人。

名前:田島怜/たじま れい
モデル:同クラスの男子
性別:男子
クラス:六組
部活:野球部
出身校:風野小
容姿:色黒。
備考:↑でイケメンなのだが少々メタボ化。野球オタ。

名前:稲江拓司/いなえ たくじ
モデル:同クラスの友人
性別:男子
クラス:六組
部活:サッカー部
出身校:花園小
容姿:見事なスポーツ刈り。ぽっちゃり体形。
備考:恐らくGK。何気ない言葉が結構グサリとくることが。

名前:中川空良/なかがわ そらよ
モデル:同クラスの友人
性別:女子
クラス:六組
部活:女子バスケ部
出身校:風野小
容姿:髪の毛が勝手にカールを巻いている。後ろで束ねている。
備考:クールでリーダー的存在。女子から人気がある。

名前:国貞杏美/くにさだ あずみ
モデル:同クラスの友人
性別:女子
クラス:六組
部活:吹奏楽部
出身校:花園小
容姿:茶髪のショートカット。
備考:コワモテの不良要素が少し入った女子。だけど根は優しい。

名前:山根華世/やまね はなよ
モデル:同クラスの友人
性別:女子
クラス:六組
部活:吹奏楽部
出身校:花園小
容姿:前髪をくくっている。
備考:オヤジっぽい女子。毒を吐くことがある。不良要素が少し入っているが根は優しい。

名前:岸本奈緒/きしもと なお
モデル:同クラスの友人
性別:女子
クラス:六組
部活:陸上部
出身校:風野小
容姿:ロングヘアー。くるぶしを履いている。
備考:ピアノもでき、頭もいい万能型。弥生と5年のとき仲が良かった。

名前:長田友里/ながた ゆり
モデル:同クラスの友人
性別:女子
クラス:六組
部活:吹奏楽部
出身校:風野小
容姿:ロングヘアー。下の方でクルンと癖がついている。
備考:医院長の孫。そのため、大金持ちで家が豪邸である。いわゆるお嬢様。だが、かなり毒舌家で怖い。

●不良軍団

名前:山澤梨花/やまざわ りか
モデル:同クラスの友人
性別:女子
クラス:六組
部活:帰宅部
出身校:風野小
容姿:ポニーテール。ネクタイをゆるめ、短いスカート。
備考:不良軍団の一人。自分にとって嫌いな奴は容赦ない。


Page:1 2