社会問題小説・評論板
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- いのち [実話]
- 日時: 2011/11/09 19:12
- 名前: * 紫陽花 * (ID: Ph3KMvOd)
いつからかな…。
人の目や…視線を気にするようになったのは…。
ただひたすら明るい子の『フリ』をして…。
学校にいるときにふと見る顔は、
つ く り え が お
だけ…だった。
- Re: リ ス ト カ ッ ト ( No.3 )
- 日時: 2011/11/03 18:34
- 名前: * 紫陽花 * (ID: Ph3KMvOd)
憧れの女子校。
見渡す限り…
緑 緑 緑。
丘の上の緑の大きな学校。
「うゎぁ!すごいねお母さん!」
「ね。さぁそろそろいくよ?入学式が
始まっちゃう」
「うんっ」
指先まですっかり隠れてしまう大きな制服。
おろしたての重い皮のスクールバッグ。
すべてが…特別。
- Re: リ ス ト カ ッ ト ( No.4 )
- 日時: 2011/11/05 21:42
- 名前: * 紫陽花 * (ID: Ph3KMvOd)
そう…特別…だったんだ。
『あの頃』は。
ひとつひとつの行動、言葉が特別。
「あ…あの…名前は……??」
こんなことを聞かれた時には耳まで真っ赤になった。
嬉しさ、感動が…心の中でごちゃごちゃになって
すべての幸せを全身で感じた。
最初二ヶ月は先生の話を一生懸命聞いて、
ノートをとって、
友達と話して…笑って…。
それだけで精一杯。
嫌なことなんて一つもなかった。
毎日が楽しくて楽しくてしかたなかった。
- Re: いのち [実話] ( No.5 )
- 日時: 2011/11/24 19:46
- 名前: * 紫陽花 * (ID: Ph3KMvOd)
なれすぎた。
そう思った時にはもう生徒指導室にいた。
「神名。なんでマンガなんて持ってきた?
…それから…立花…なんで授業中に読んだりした?
悪いって分かってただろ?それとも知らなかったのか?」
「「…知ってました。」」
「じゃあなんでした!!!!おまえらには耳があるのか!?」
…どなられた。
私が悪いんじゃない…。
斗季が…マンガ貸してっていったから…。
貸すだけなら怒られなかった。
校則なんて破ってなかった…。
なのに…
なんで授業中に読んだりしたの…?
ウラギラレタ・・・
そう思った。
その日の夜…私は初めて手首を切った。
辛くて…苦しくて…なにも分からなくなった…。
- Re: いのち [実話] ( No.6 )
- 日時: 2011/11/25 23:15
- 名前: * 紫陽花 * (ID: Ph3KMvOd)
…正確にいうと切ってないのかもしれない。
血なんてほぼ出てなかった。
- Re: いのち [実話] ( No.7 )
- 日時: 2011/12/11 02:05
- 名前: * 紫陽花 * (ID: Ph3KMvOd)
でも斗季とは本当に仲が良かった。
回りからもうらやましがるほど
毎日手をつないで、
毎日メールして、
毎日の授業中の手紙回しも欠かさなかった。
大好きな斗季。
いつもまにか裏切られた気持ちなんて忘れていった。
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