社会問題小説・評論板

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死にたいなら死ねばいい
日時: 2011/12/26 18:18
名前: 伝説の少女A (ID: kws6/YDl)

☆*.+プロロォグ+.*☆



「きゃああっ!?」

「うーっわ・・・・」

「やだああああああ!」

「せんせーー!!」


なにやら下がうるさい

そうか。またここから死んだのか

1人、産まれただけで喜ぶのに

1人、死ぬだけで涙を流す


馬鹿じゃないの?



*。.+主な人物紹介+.。*


樺澤 桃花♀高3からさわ ももか

樺澤 胡桃♀中3からさわ くるみ

沢霧 水梨♀中2さわきり すいり

泉野 桐歌♀高1いずみの きりか

井坂 星奈♀中1いさか せいな



そのほかにも出ます。

あくまでも主な、なので。


:わかる人は途中で「え?・・・これ・・・」と

 思う方もいらっしゃると思います。

 完全パクリ、ではなく「イメージして浮かんだもの」です

 ご了承ください。:

Re: 死にたいなら死ねばいい ( No.1 )
日時: 2011/12/26 18:28
名前: 伝説の少女A (ID: kws6/YDl)

屋上、緑の汚らしいフェンスによりかかって私は長い爪を少し邪魔に

思いながら桃色のパックをもっていた。

いちごみるく、この学校に3つある自販機の1つだけにしかない

飲料。なぜか性にも合わないこれを選んでしまう

少しあまったるい、よくわからないこの味に、いつの間にか慣れていた。


今は授業中。

暇だから屋上に来てみた。

暇ではないのだが・・・

少しだけ吹きかかる風に、髪をゆらす。

白髪が首元をくすぐる。

・・・この色素の薄い髪の毛が、あたしは大嫌い

なんでか知らないけど、色素の薄い女子=エロい

という公式が成り立っているらしい。

だから中学のときにそれなりのトラウマがあった。


もう死ぬことしかない


頭の中にはそれ以外の道が浮かばなかった。

家族といえるほどでもないが、家族のこと

友達といえるほどでもないが、友達のこと

彼氏といえるほどでもないが、彼氏のこと


まあ色々と、全部考えられなくて、真っ先に向かったのが、屋上。

フェンスを乗り越えて、飛び下りたな。

でも、あたしは自分でわかっていなかったんだ。


バンッ!!!


綺麗に響いた音が、あたしの胸の中をかき漁る。

「---------ッ!!!!!」

あたしの目の前にいる女子。

水色の夏らしい色の首元をみると、2年だということがわかる。

ちなみに、3年のあたしは赤いリボンをつけている。

1年は確か・・・緑だ。


と、そんなことを考えているうちに、涙をボロボロとこぼしながら

少女はフェンスにまたがった。

Re: 死にたいなら死ねばいい ( No.2 )
日時: 2011/12/26 18:44
名前: 伝説の少女A (ID: kws6/YDl)

「いらっしゃい。」


無表情であろう自分を彼女に向ける。

すると彼女はビクッと肩を揺らし、目をこちらに向けた。

「泣いてたんだ?最近よくくるのよぉ・・・に・ね・ん・せ・い。」

彼女はフェンスの向こうに立った。

でもあたしは話し続けた。

「お嬢さん、上靴脱ぐの忘れてるよ?

 飛び下りるんでしょ?携帯見せなよ。」

そういうと、彼女はすごく驚いた表情で振り向いた。

彼女は黙ったまま、携帯をあたしの渡し、震えながら靴を脱いだ。


そのスローモーションの中、あたしは携帯の保存メールBOXをひらいた


・・・やっぱり。


「ずいぶんと脱ぐの遅いね。それと、自分のすることわかってる?」


彼女は靴を揃えて、そのまま。

しゃがみこんだ。


「死にたいんなら死んでもいいよ?あたしは知らないしね。

 はやく飛び下りろよ。なんのためにそこにいんの?」

あたしが彼女の突き刺すと、彼女はすごく高い声で、細く、細く、言った。


「変わってますね・・・噂通りです・・・桃花先輩・・・」

え?あぁ、そう。噂・・・、うん。

「やっぱ、知ってたんだ。」

あたしは携帯の画面を読んだ。

「もう耐えられない。辛い。

 皆私なんていらないでしょう。だから、さよなら・・・・?」


あたしの言葉に、また泣き出す少女。

まあ、名前くらい知ってる。

「沢霧さん、馬鹿だね。

 どうせ復讐になるし、とか思ってんでしょ?


 まぁ、関係ないけどさ。早く飛び下りな。

 死ぬクセに、泣くなよ」


彼女は、顔を上げた。

フェンスに手をかけて、ゆっくり立ち上がった。

そしてあたしは彼女の隣に行く。

そして肩に手をおいた。

Re: 死にたいなら死ねばいい ( No.3 )
日時: 2011/12/26 23:19
名前: 伝説の少女A (ID: kws6/YDl)

「じゃ、死ぬの、手伝ってあげる。」

「ふっ・・・わ・・・・だ・・・やっ・・・・・」


肩に乗った手を押した。

風ろろもにバランスを崩して絶叫する沢霧・・・

「ゃぁ、やあぁあああぁぁ!!」


必死に片手をフェンスに絡ませ、片手をあたしの上靴をつかみ

しゃがりこんでいた。

その姿を見せてやりたい。

・・・沢霧に。


「言ったじゃん、やだってさ。」


またすぐに下向いて泣きだす。

あたしはまたフェンスの向こう側に飛ぶ。

彼女もフェンスにまたがった。

「・・・できるだけ・・・高いところから・・・」


「さっきやだっていったのに?」


「!」

しばらくの無音を消すように、あたしは声をだした

「本当に死にたい奴ってのはさ、誰もいないところにいくんだよねぇ

 ・・・アンタ、あたしがここにいるって知ってたっしょ。

 生きてたっていいじゃない。

 本当は見つけたかったんでしょ

 自分の必要性。」


・・・綺麗事並べるとホント綺麗。

これ、全部なんかの歌詞なんだよね。(実際ないよ!?)

でも、なんかこの子も感動してるっぽい。

なんかのPVであったなあ

フェンスにまたがった女の子。


手を差し伸べてみようか。
 

Re: 死にたいなら死ねばいい ( No.4 )
日時: 2011/12/29 13:09
名前: 伝説の少女A (ID: kws6/YDl)

彼女はあたしの手を握って、こっちに戻って来た。

「ありがとう・・・」

それだけ言うと、屋上から去っていった。


「・・・ここは、死にたい奴が来るんじゃない

 一番行きたい奴がくるの・・・だから・・・」

だから、あたしがいるの。




教室に戻れば、雑音だらけ。

「ねぇ、樺澤。

 また1人減らしたらしいよ。」


「え・・・自殺志望者??

 桃花もよくやるよねぇ〜」


うるさい・・・

黙って聞いていれば、こんな言葉が耳に入って来た。


「桃花って・・・偽善者・・・だよね。」

「だっよねー」

「同感〜気持ちわるぅい」


笑い声が聞こえる。

偽善・・・・・ギゼンシャ?

そうよ。あたしは偽善者。



「偽善者ですが、なにか問題でも?

 綺麗事並べてるだけのクソだけど、あんたらになんだかんだ

 言われる筋合いはないんですよ。」


「-------!ツラツラと何言ってんだし!」


あたしに掴みかかる彼女の手首を強く握る。

そうよね。そうなる・・・けど。


「偽善者がいなかったら、誰が世界を救うのよ。

 ・・・っま、これも綺麗事だけどねぇ・・・。」


あたしが手首を離すと、彼女はあたしから離れていった。


こんなだから、友達ができない。

でも、友達とか言ってる方も綺麗事でしょ?

表向きばっか気にして。

そんな奴よりマシよね。

Re: 死にたいなら死ねばいい ( No.5 )
日時: 2011/12/29 19:29
名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)

初めまして。雛林檎って言います。
主人公、めっちゃカッコイイですね。作風も好きです。
応援します。


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