社会問題小説・評論板
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- 悪口の経過 【嘘だよ。ごめんね。】
- 日時: 2012/01/10 13:20
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
中学に上がりました。
勉強も部活もうまく行って、とても楽しい日々。
でもそんな時、親友の星奈からノートを預かりました。
どうやら、他の友達とも一緒に、交換ノートを始めようってことみたい。
でも、そのノートにあんなことが書いてあるだなんて…。
☆登場人物
倉橋 沙和 kurahashi sawa
主人公の女の子で内向的。
星奈が大好きで慕っている。
斉田 星奈 saida seina
気の強い女の子。
ある時、交換ノートの話を沙和たちに持ちかける。
秦 すみれ sin sumire
きゃぴきゃぴした女の子。
交換ノートのメンバーで星奈と沙和の友達
神崎 汐音 kanzaki sion
同じくノートのメンバーでテンションが高い。
アホ担当。
飯郷 杏樹 isato anju
動きのトロい女の子。
勉強もスポーツも苦手で流行りのモノとかにもうとい。
星奈たちのいじめのターゲットになる。
小野里 茉実 onozato mami
美波の友ダチ。
同じくイジメのターゲットとなるが、別にとろいわけでもない。
ギャーギャー騒ぐし、ウザいからだ。
邦鶫 美波 houtsugumi minami
クラスの委員長で、成績優秀スポーツ万能のきりっとした美人。
星奈たちのいじめに気が付いて…。
- Re: 悪口の経過 【嘘だよ。ごめんね。】 ( No.1 )
- 日時: 2012/01/01 18:01
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
第1話
中学に入って、4日目。
私にも、やっと友達ができました。
「さーわ!お、は、よ、お!」
玄関から星奈の声がする。
やば、もう来たんだ。
「ほら、沙和!星奈ちゃん待ってるわよ。外寒いんだから早く行きなさい!」
お母さんは相変わらずうるさいなー。
とか、言えない。なぜならお母さんは鬼だから。
怒らせたらたまんないもん。
ってか、さっさといこ。
「じゃ、行ってくる!」
「行ってらっしゃい。」
やれやれって顔をして、お母さんは私を見送った。
「もー、沙和ったら遅いしーぃ!」
「ごめんーん!時間かかったんだよバカ!」
「何でうちなんだよ!」
ほら、もうこうやってふざけ合えるくらい仲いいの!
「あー良かった。」
「ん?何が—?」
星奈と仲良くなれてよかったな〜ってこと。
こうやってふざけ合える友達がいることが幸せなんだもん。
だから、星奈と話すと、つい口に出ちゃうんだ。
「べーつに?」
「えーえー!なにがぁ!?教えてよぉ〜〜〜!」
「まじでなんでもないのー!しつこいっちうねん。」
「おっさんか!!」
そんな風におしゃべりをしながら、私たちは学校へ行った。
学校までつくと、星奈がなんか慌てた顔をした。
「トイレ行くわ!先に行ってていいよー。」
「大声でいうな馬鹿!」
星奈はパタパタと急ぎ足で行った。
しょうがない。先に行くか。
私たちのクラスは2階。楽だなー。
なぜならうちの学校4階まであるから。
…3年になったら頑張って4階まで登らなきゃいけないんだなぁ。
そう思ったらなんか憂鬱なんだけど。
あーあ。
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- Re: 悪口の経過 【嘘だよ。ごめんね。】 ( No.2 )
- 日時: 2012/01/02 16:21
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
第2話
クラスにつくと、しん…としていた。
何でって誰もいないんだから。取りあえず、荷物を下ろした。
ガタンッ
「いだっ!」
「ふぇ!?」
班ロッカーの辺りから声がした。
な、なに一体…。
ってか、だれもいなかったわけじゃなかったんだ…。
「大丈夫?」
とりあえず、班ロッカーに近寄ると…。
背の小さい、色白の女の子蹲ってた。
あ、飯郷さん。
私は飯郷さんに手を差し伸べると、飯郷さんはそれにこたえるように私の手に捕まった。
「飯郷さん結構おっきい声でるんだね。大丈夫だった?」
そういうと、何やらもごもごした声で
「あ、……ね?」
「え?」
何言ってんのか全然聞こえない…。
聞き返したのが悪かったらしく、飯郷さんは困ったような顔をした。
この子、あんまり喋んないもんなぁ。声出すのに慣れてないとか。
そ、ソレはソレで問題だろう。
とか、勝手に考えてると…。
「大丈夫、ありがとね。」
普通の声で返事をしてくれた。
なんか、その優しい声は一生懸命喋ってる気がする。
「ふふっ、いいんだよ〜。にしても、この班ロッカー小さいよねぇ〜。立とうとしたとき頭ぶつけるっちうの!」
「あはは、そうだよね〜。」
なんか、トモダチ増えちゃった感じ?
「…沙和?」
後ろから震えるような声がした。
あ、星奈か?戻ってきたんだ。
振り返ると、そこには星奈じゃない人がいた。
「あー、すみれか!なんだ、星奈かと思った。」
「…ちょっと、来て。」
「?」
すみれの様子がおかしい。
どうしたんだろ?この人こんなキャラだっけ?
- Re: 悪口の経過 【嘘だよ。ごめんね。】 ( No.3 )
- 日時: 2012/01/13 21:49
- 名前: だーちゃん (ID: LuHX0g2z)
- プロフ: 。
第3話
すみれに呼ばれて私は廊下の突きあたりまで来た。
一体なんだろう?私、なんかしたのかな?
「さっき、飯郷と話してた?」
「え?まぁね。」
ますます、すみれの顔に汗が伝う。
「こういうこと言うのもどうかと思うんだけど。飯郷さんとはあまり話さない方がいいよ?」
…え?え?え?ん?
「なんで?」
なんか、悪い人なのかな…。飯郷さんって。そんな風には見えなかったんだけどな。
「飯郷は、小学生のころ虐められていたんだよ?だからいじめられっこなんかと話したら沙和までいじめの匹敵にされるかもよ?」
……あ、あ〜。そういう話かぁ。
…そういうのもどうかと思ったけど、すみれとかと揉めるのも嫌だしあたしはその場では、
「そうなんだ。大変な事、教えてくれてありがとね?」
とだけ、言っておいた。すみれもなんだかほっとしているみたいだった。
それじゃ、飯郷さんとは表面上でだけ付き合っていこうかな。
だって…そうだよね、私には大事な友達がいるんだし。
「それじゃ、クラスに戻ろ?もうHRの時間すぐだし。」
「そだね。それじゃいこッか。」
まぁ、そんな感じですみれとあたしはのろのろと教室に戻ったのサ。
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