社会問題小説・評論板

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5m先
日時: 2012/01/10 14:44
名前: 舞咲 ◆1ZAbvRjVaU (ID: .1oO/8Qg)

初めまして。もしくはお久しぶりです。
舞咲(まさき)と申します。「まいさき」ではありません、「まさき」です。

つまり、薫が帰ってきたのです!!新年早々、ご迷惑をおかけします←
たとえ誰が「うわああ戻ってきたぁ」とか「消えたんじゃないの」と言おうが関係ありません(笑)。
まぁ、「薫」という名で小説を書いていたのですが…。
\(^0^)/←
個人的な感想として、\(^0^)/な結果となりました。
今作こそ…今作こそ、読み返して恥をかかないものにしたいです。

今回の話ですが、とにかく計画的にやろうと思います。
えっええ、決して前作は計画的に作ってないというわけではありませんヨ…!!

今回は、三章からそれぞれ違う登場人物の視点でかきたいなぁ、と。
現在、二章の二話まで話が出来ているんですが、主人公目線で書くのが妙に難しいことに気づいたので。

あと、現時点まで、一回も男子キャラがでてません。私にも謎です。
男子キャラは書くのも描くのも苦手です。たぶん、今後も出ません←

まぁ、そんな感じです。更新ペースも、もう少し速くしたいものですねぇ。
とにかく真面目にやっていきたいです…。



今回の話は「負担」と「正義」について。
じゃあ前作はなんの話だったんだ、って感じもしますけれども。

ぼちぼち(?)よろしくお願い致します。

Re: 5m先 ( No.6 )
日時: 2012/02/04 13:50
名前: 舞咲 ◆1ZAbvRjVaU (ID: m7RL/.Cf)

>>ミシェル様
 コメント、ありがとうございます!!
神なんてお言葉…、もったいない!!

 里奈は性格悪いです!!友人のRさんとKさんの名前を元に「里奈」とう名前が出来たんですが、その二人もまた性格が悪いという…(笑)

応援、ありがとうございます!!頑張ります!

Re: 5m先 ( No.7 )
日時: 2012/03/01 14:03
名前: 舞咲 ◆1ZAbvRjVaU (ID: YkDMB6yu)

2話

「あ゛〜」
数学は苦手である。

「あ゛〜」
率直に言うと嫌いである。
大嫌いである。

「咲菜ぁ〜」

咲菜がいたのは、里奈から半径五メートル以内の位置。
私から五メートル以内の範囲には居なかった。


圏外。

悪い予感がした。
悪い予感しかしなかった。

「咲菜…?」

「貴女の口癖は‘咲菜’なのかしら?」

_____え?

「図星じゃない?」

里奈 と 葵

「咲菜は、アンタに、もう呆れてるわよ?」

「えっ?」

「声、漏れてんじゃん…。どんだけショックだったの…」

「さ……な……?」

「……」
どうして
どうして、黙ったままなの?

「瑠美」

こんな咲菜の笑顔は初めて見た。
いつもみたいな、優しい笑顔じゃない。
里奈みたいな、里奈みたいな笑顔。
私の、大嫌いな_____

「私ね、じつは、演技派なの」

「咲菜…」

「驚いた?」

驚けないよ。
こんな、状況じゃ。

「別にね、小学校の頃から嫌いだったわけじゃないよ。つい最近の話。ついさっき、ふっきれたの。今、アンタの心境がどうかなんて、私は全然知らないけど、恨むなら、自分を恨んでね。こうなった理由は、私にもあるとしても、アンタが原因。九割くらい。まぁ、残りの一割の‘希望’にも期待しないでね。でも、きっと瑠美のことだから、「きっと咲菜は戻ってくる」とか思ってるでしょ?そして、私を自分のところを戻す為…「咲菜の為」、「咲菜の為」って、私たちからの『お返し』をうけるの。どう、違う?」

どうして、周りに誰も居ないの?
里奈のせい?タイミングを見計らった?偶然?

味方が、誰も居ない。
いるのは、「敵」と、「元味方」。

「ねぇ、瑠美。あんた、どれだけ他人に負担をもたらしているか、知ってる?」

「負…担…?」

「瑠美には分からないよね。いつも「咲菜の為」とか、「みんなの為」とか言ってきた加害者なんだから。被害者の気持ちなんて、全然わかんないよね。でも、今すぐにその気持ちを知ろうとしなくてもいいからね。瑠美に仕返しする理由がなくなるから。まぁ、わかったとしても仕返しするけど」

「あ、私、補足していい?さっき、廊下で私と咲菜が話してた内容については、本当に委員会のことだから」

里奈が、無駄な補足をつけてきた。
でも、あんな余計な心配を見せた私を、咲菜はどう思っていたんだろう。

「咲菜に聞いたけど、馬鹿で、単純なんだってね。素直で純粋って言ったら聞こえがいいけど」

「まー、理不尽な事言うけど、不登校とか自殺とか無理心中とかしないでね。あお(葵は、自分のこと(いわゆる一人称)を「あお」と言う)は咲菜と瑠美とはあまり接点ないし、正直どうでもいいんだけど」

「せいぜい、頑張ってね。負担の重さを思い知るといいわ」

ぶっきらぼうに言葉を放った咲菜の笑顔は、里奈の笑顔よりも嫌悪を抱くような笑顔だった。

咲菜は、すでに『あちら側』にいたのだ。

なんか、馬鹿デカいダメージを負った。
これが、‘負担’なんだろうか。
これだけの負担を抱えてもあんなにテンションが高い実夏って…。

そんなことを考えていられるのだから、まだ私には余裕があるのだろうか。

Re: 5m先 ( No.8 )
日時: 2012/05/03 16:47
名前: 舞咲 ◆1ZAbvRjVaU (ID: 7W.y1FpB)

なんか、今更ですが登場キャラクター設定です。主な事は本編にのせた(たぶん)ので、ここを読まなくても本編を読むさい、差しさわりはないと思いますが、時間があり、見てくれたら幸いです。
余談ですが、今日の英語の授業で「ゲット」は「手に入れる」という意味があるそうですが、それを聞いた瞬間、「ポケ●ン、ゲットだぜー!」が脳裏を過ぎり、それを直訳すると「ポケ●ン、手に入れたぜー!」となるんじゃないかと、一人笑いを堪えてました。

話がかなり脱線しました…。では、本題どうぞ。

木村 瑠美 きむら るみ
主人公。アネゴ肌気質。面倒見がいい。喘息の為、陸上部から美術部に。実は(?)勉強も運動も出来る文武両道な人物だったりする

中登 咲菜 なかと さな
瑠美の親友であり、小学校の頃からの付き合い。吹奏楽部であり、フルートを担当している。基本温厚、真面目主義。運動は苦手。

友川 里奈 ともかわ りな
とにかく性格が悪く、頭も悪い。しかし、無駄に運動神経がいい。百音もね流加るか、十和(とわ)と三人の姉がおり、全員陸上をやっていて、実力者である。そのせいか、末っ子の里奈は「友川家最後の刺客」と言われていたりする。

林 真衣  はやし まい
常に天然ボケボケのお馬鹿さんである。しかし、実際はテストで五位以内に余裕ではいる頭脳の持ち主だったりする。瑠美とは幼なじみで、バスケが得意。バスケ部所属。つばさという兄がいる。眉目秀麗、文武両道でモテるが、極度の方向音痴である。どこか残念なイケメンである。真衣は、彼がなぜモテるのかいまいちわからない。

森下 葵  もりした あおい
里奈とよく行動する。可愛らしい子である。陸上部に所属、里奈と並ぶほどの実力の持ち主。

佐崎 実夏 ささき みか
元気な馬鹿である。虐められても気にしない、不屈のポジティブの持ち主。常にテンションマックス。バスケの実力は確か。めちゃくちゃ良かったりする。バスケの強豪高校が早くも狙っているとか。両親が既に亡くなっており、今は叔母のもとで暮らしている。小学校までは、父の仕事の都合でイタリアにいた(両親は日本人)。所謂帰国子女である。


ちなみに、舞台としては北海道の田舎にある中学校としています。女子私立校にしようと思いましたが、都会の描写を書くのは苦手なので取り消し。しかし、男子キャラが出てこない謎。北海道と言うのは、ただ単に私が住んでいるので書きやすいためです。方言も、そこまではいらないと思います…。

あと、一章の二話で咲菜は演技派と書いてありましたが、紅天女並みです(笑)。あぁ、ガラスの仮面が読みたい…。

※四月一日、一部追加
 今後、変更、追加の可能性あり。

Re: 5m先 ( No.9 )
日時: 2012/04/01 16:16
名前: 舞咲 ◆1ZAbvRjVaU (ID: Sh.As9LL)

第2章 「負担だけの」

1話
「あ、瑠美だ」
真衣は不思議だ。天然ボケ…。天然だからだろうか。

「最近、咲菜と一緒に居ないよね」
おいおい、まじか。

「まー、どうでもいいけど」
コイツは、本当に何も知らんのかい。
私と咲菜の間にマリアナ海溝並の(?)深すぎる溝を作ったのは君の仲間の里奈と葵だというのに。この二人だけの問題じゃないけどさ。

「アンタ、里奈達と一緒にいないとき、なにしてんの?」

「え、保健室」
え、保健室って…。
動詞がねぇよ(ここら辺は冷静)

「里奈に、何か言われないの?」

「えー、別に。そこらへんテキトーな人だから」
いや…嘘でしょ…。

「……他の人より里奈達の方が仲が良いだけだから、普段は里奈達と一緒にいるだけで」
だからって、あんな性格悪すぎ人間のそばに居て、こんなに天然ボケボケを維持できるものなのだろうか…。確かに、真衣が天然じゃなくなったら、アイデンティティの大崩壊だけどね。

「ねー、」

「ん?」

「私ってさ、負担かけとる?」

「えー?瑠美は身長百五十九センチくらいあんのに体重四十ちょっとしかないじゃん。軽すぎ。そのうち骨だけになるよ」
こんな馬鹿に思わず聞いた私が悪かった。


だって、私は、『人の為』と思って…。
何かに失敗したときは、「あの人の為にやった」と逃げている…?
私は人が嫌な思いをしないようにと思ってやったことが裏目になって…。

負担に?

「真衣は、自分と相手どちらを優先する?」

「…場合によるよね。そういうのは。でもまぁ、結局、基本は自分優先なんじゃないの?」

「ふーん?」

「…自分優先、他人優先っていうけど、皆が皆自分優先だったら、他人優先なんて言葉、消えるんじゃない?」

「ぇ…」
真衣は、隠れ(?)現実主義者(??)なのか…?

私も、自分優先になれば_______。

……咲菜の為に?



咲菜は、地味な‘お返し’をやってくる。地味というか、精神的ダメージが大きいというか…。補足だが、咲菜曰く、「虐めではなく、お返し」らしい。やってることに大差はないのだが。

「あれー、咲菜が里奈といるー。珍しいねー」
こうとなっても、真衣は「事情」を知らず、察しない。幸せな奴め。

「あぁ、咲菜、瑠美にはもう我慢できないって。だから私たちといんの」

「へー」
しかし、自分から質問しているようなものなのに、相変わらず返答がテキトーな奴である。

真衣は、人と人の関係にあまり首をつっこまない。それ故、敵をあまり作らない。

「んー、まー、どうでもいいんだけどねー」

「今日は保健室行かないの?」

「うん。なんか最近、先輩達来るし、なんか嫌だ。しばらくこっちにいる」

「良かった」


「ねぇ、瑠美」


「あんた、私と一緒にいれるわけでもないのに、どうして、私の前に出てくるの?」
……そっちから出てくるときもあるじゃん。…というのは、億劫だから胸の奥にしまっておく。

「何か、希望でもあるの?」

「たぶん。…だって、私、咲菜の親友じゃない。こんなんになったら、駄目元でも、信じるしかないじゃない」

「うるさい…、そんな、親友とか、希望とか、信じるとか、そんな情に振り回されてるから、駄目なのよ。別に、アンタ、他にも仲良い人いるじゃん。さっさと、私に見切りをつけたら?そうすれば、お返しによるダメージはそれなりに減ると思うけど」

「そんな臭い台詞吐かれて、吐かされるこっちの身にもなってよ。そういうのが、また負担になるのよ…」

「!」

‘負担’。

「そんな自分に酔うような台詞をいっていれば正義になれるとか、そんな甘い考えしてるでしょ。このお返しに耐えてれば、いつか底をつく。そこまで我慢できたら、私は正義だ。そんな訳ないでしょ…!?負担しか与えないアンタは、正義になんかなれないの!!」

「……さ…」

「咲菜、咲菜ってうるさいのよ。本当」

「うひゃー、咲菜すごーい」

「咲菜も自分に酔うような言葉いってるよ?イタいよ?」

「自覚してる。安心して」

「トイレ」

「うわぁ、このタイミングでトイレって…」

「真衣クオリティだね。真衣だからこそ出来る業だね」


「負担と正義」


「早く、理解しなさい」

Re: 5m先 ( No.10 )
日時: 2012/06/16 16:41
名前: 舞咲 (ID: oGVPgs87)

二話

「あ、瑠美だ」
良く分からないが、最近登校中に無駄に真衣と会う。そりゃあ、幼馴染みと言うくらいなんだから、家も近い(と、いうか、真衣の家は私の家から四軒目のところにある)し、小学校までは、二人で登校していた。咲菜とは家の方向が全然違うし。まぁ、中学校になってからは、真衣は本格的に(?)里奈達と一緒に居るようになったし。でも、真衣は朝が大の苦手だから、里奈達の登校時間にはまだ目が死んでいるし、生気もないから、一緒には登校していない様子。私も朝は苦手だけど。互いに朝は死んでいるから一緒に登校しても会話が一切ないし。今みたいに、偶然会えば話すけど。

「最近、ずいぶん登校中に会うねぇ」

「ん」
しかし、私と咲菜の間にヒビをつくった奴と良く一緒にいる真衣と二人というのはきまずい。
真衣だから、余計きまずい。

「咲菜は、中二病だよね」

「は?」
まず、何よりも真衣の思考回路を知りたい。

「正義だの、負担だの、私には良くわかんないけど」

「……」

「瑠美も中二病だね」

「はい!?」

「咲菜はまじ中二病だね。かなり重症だよ。あれ。瑠美に対して‘酔ってる’だのなんだの言ってるけど、咲菜のほうが自分に酔ってるよねー」

「……」

「咲菜は、きっと落ちるね」

「………落ちる?」

「咲菜は、きっと瑠美に負けるよ。咲菜が、どんどん落ちていくの。瑠美があがっていくんじゃなくて」

「何で、そんなん言えるわけ?」

「勘」

「はぁ?」

「咲菜の性格からだよ。仲の良い人はそれなりにいるだろうけど、‘親友’って言えるのは瑠美だけでしょ?きっと。咲菜のことだから、今の状況に耐えられなくなって落ちるときがきっとくるね」

「……」



「咲菜も瑠美も頑固者だから…」
真衣は、最後に皮肉をつけたした。

咲菜は、本当に落ちるのかな?
こんな状況で「咲菜は落ちる」を聞かされても、信じろ(?)と言われても無茶な話なのに。
これだから、真衣は。

咲菜達からの「お返し」は、靴箱にゴミを入れるわけでもなく、机に悪口を書いているわけでもなく、頭上から水をかけてくる訳でもなければ、殴ったり、蹴るわけでもない。
訳分からん。

「あ、負担の塊がご登校されたわよ」
そんな皮肉を良く思いつくというかなんというか…。咲菜の隠れていた特技を知る。

そう言えば、里奈や葵も私のことを嫌っているのかな。
真衣は……。

真衣は、敵をつくらないけど、味方につこうともしない。
長い付き合いだけど、良くわかんないなぁ。


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