社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【オリキャラ】権力VS勇気【募集中】
日時: 2012/03/02 15:13
名前: 無名 (ID: RA5yJQnZ)

〜キャラ〜

鈴木 真恵/スズキ マエ(女)正義感の強い転入生

山田川 桃香/ヤマダカワ モモカ(女)自己中なクラスの女王様

朝比奈 桜子/アサヒナ サクラコ(女)クラスのいじめられっ子

月崎 蘭奈/ツキザキ ランナ(女)クラスで浮いてる女子

山田川 潤一/ヤマダガワ ジュンイチ(男)桃香の双子の弟

宮脇 空/ミヤワキ ソラ(男)クラスのムードメーカー

こんな感じです。
あと、他のクラスメイトを募集します

〜キャラ募集用紙〜
名前/読み・

性別・

外見・

性格・

苛め側?反対側?・

キャラボイス(※最低3コまで)

これもこんな感じです。

ではよろしくお願いします
(題名自分で決めました)

※この話・登場人物は架空の物です。自分の会った経験ににてる!ちょっとこのキャラ私なんじゃない!?というコメントは一切受け付けません。

【オリキャラ】権力VS勇気【募集中】 ( No.2 )
日時: 2012/01/18 17:52
名前: 無名 (ID: 5irShdaB)

休み時間、私の周りに人だかりが出来た。

「ねぇねぇ鈴木さんっ!○△中ってドコの県?」
「○□県だよっ!」
「そのゴム可愛い〜〜っ!」
「ありがと〜〜」
「なぁ鈴木、彼氏いるの?」
「モチロンいないけど文句あるかい?(^言^)」
「な、ないぜっ!」
「ごめんねぇコイツすぐ失礼な事いうのよ〜〜」
「うぅん大丈夫っ!」

ワイヤワイヤ賑やかに話していると、綺麗な美人さんが現れた。

「ちょっとぉ、みんなどいてよぉ〜!」
「「「「「「「も、桃香さん!」」」」」」」

桃歌さん?みんななんでさん付けなんだろ?偉い子なのかな?
みんな大きく間を開けた。桃香さんとやらがそこを通る。

「あはっみんなありがとぉ〜〜〜〜〜」

・・・ムカッとした。ぶりっ子って感じで気持ち悪い。

「鈴木さぁ〜ん桃香はクラスのマドンナ、山田川桃香っていうのぉ〜〜♪よろしく☆あ〜横にいる奴は双子の弟、潤一っ!私に似て美形でしょお?」

クラスのマドンナ?はっ、知ってる?ぶりっ子はモテないんだよ?・・・と言ってやりたい所だけど、そこはグッと我慢した。

「あ、あの・・・・よろしく・・・・・」

潤一君って子は小声で小動物の様に挨拶してきた。か・・・かわいい!
すると桃香さんはニヤニヤしながら話しかけてきた。

「鈴木さん、不幸だったねぇ!あの朝比奈の横なんてぇ〜〜〜」

ふ、不幸!?え、朝比奈さんになんか問題あるの!?

「だってぇ朝比奈、超キモいし超クサいし〜朝比奈の横になるくらいなら死んだ方がマシって感じィ♪超ウケるんだけど〜〜ww」

私は桃香さんとやらの言葉にカチンときた。
どこのだれだか知んないけど、アンタにこの子の悪口言う権利は無いっ!て思った。

「ちょっと桃香さ『キーンコーンカーンコーン』」

文句を言いかけた時、授業のチャイムがなり、皆自分の席についた。

「あ〜〜〜もう授業〜〜〜?ブ〜〜〜〜〜」

桃香さんが文句グチグチ言いながら、しょうがないと言う様に自分の席についた。
私も授業の準備しようとした頃、前の席だった潤一君からこんな事を言われた。

「チャイムがなって良かったね」と。

この言葉の意味を知る事になるのは、もう少し後の事。

【オリキャラ】権力VS勇気【募集中】 ( No.3 )
日時: 2012/01/18 17:53
名前: 無名 (ID: 5irShdaB)

授業が終わった。くっ〜〜〜長かった!トイレに行きたい!

「あれ?鈴木さんドコいくの?」
「あ・・・ちょっとトイレに行こうと思って」
「そっか。まぁその方がいいよ」
「??」

私は頭に大きな?マークを残してトイレにいった

「・・・さぁてうるさそうな転入生もいない事だし・・・・・」
みんなが朝比奈さんのまわりを囲む
「遊びましょっかぁ・・・ねぇ朝比奈さん?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「フ───すっきりした!」

いやぁ、ここのトイレはいいもんだね!洋式だよ!座れるよ!
前の学校は和式で使いづらかったもんなぁ〜〜
と、考えながらタオルで手を拭いた。
トイレはクラスから結構遠かった。鼻歌を歌いながら教室まで歩いていると・・・・・・

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」

と、声が聞こえた。

「な、何!?」

私はいそいで2─Bのドアを開けた。
そこには

クラスの皆が朝比奈さんを苛めていた。

「っっ!!??何コレ!??」
「っいやぁぁぁ!やめてぇぇええ!!!」

朝比奈さんが泣き叫ぶ。クラスの皆が笑いながら朝比奈さんを殴る。
その様子を不敵な笑いで見ていたのが────・・・・・・


桃香さんだった

「も、桃香さんもうやめてぇ!私、私なんでもするからぁぁ!!っいやぁぁぁ!!!」

その叫ぶ朝比奈さんの様子を見れば、桃香さんが主犯だって事はすぐに分かった。
・・・・・・皆サイッテ─!見てみぬフリして虐めに参加して、大勢でたった一人を苛めて・・・・・・・・・!!

「ちょっとアンタたt・・・」

私が今にも桃香(ムカつくから呼び捨て)に殴りかかりそうな時、誰かが私を止めた。

「ちょっ!!離してよっっ!」
「・・・その行為止めた方がいいよ」
「ハァッッ!?何言って・・・」

小さくて可愛い小動物の様な姿。

「・・・・・・え、潤一君っ!?」
「・・・鈴木さんちょっと僕についてきて」

私はちっこい潤一に腕を引っ張られた。

(ってかどこ行くの!!??)

【オリキャラ】権力VS勇気【募集中】 ( No.4 )
日時: 2012/01/18 17:49
名前: 無名 (ID: 5irShdaB)

潤一君にいうがままひっぱられ、連れてこられた場所が屋上だった。

「・・・鈴木さん、姉さんに逆らわない方がいいと思うよ」

潤一君にそう言われ、私はムカッときた。

「っはぁ!?イキナリ連れてきて用がソレ!?あぁアレか、大切なお姉さんに逆らうなってか!とんだシスコンね!言っとくけど私貴方に命令される筋合いなんてないし!!あんた達何様のつもり!?ウザいんですけど!」

ハァハァと私は肩で息をする。潤一くんは何も動じないように口を開いた。

「・・・威勢がいいのは凄いけど、それじゃあ肉体的攻撃(ダメージ)を与えられてしまうよ。いじめをとめようとするんなら頭脳も必要さ」
「っっ見てるだけの卑怯者に言われたくない!!」

そう言うと潤一君はハァ、とため息をついた。

「見ているだけ、とは侵害だね。これでも僕は働いた方なんだよ?君のいなかった時には、いじめの量をちょっと少なくさせたし」

え、そうだったんだ!驚いていると潤一訓は上を見上げた。

「僕は姉さんにいじめをやめてもらいたいんだよ。優しかった頃の姉さんに戻ってもらいたいんだ。けど、姉さんの方が大きな力を持っているし・・・だからじわじわといじめを止めれるように努力しているんだ・・・」

え、そうだったんだ。な、なんか考えも聞かずにひどい事言っちゃった・・・

「・・・いじめは僕がとめる。だから君は静かに見ててくれ」

・・・・・見てろ?見てろですって!?冗談じゃないわよ!

「私は皆の様に見てたりなんかしない!私も頑張る!!」

しばらくの間、潤一君とのにらみ合いが続いた。潤一君が目をそらし、ハァとため息をついた。

「・・・勝手にすれば?」

そういって、潤一君は屋上から出て行った。

ポム、と優しく頭を叩いた後『頑張れ』と声が聞こえた。

・・・アイツなかなかいい奴じゃん

【オリキャラ】権力VS勇気【募集中】 ( No.5 )
日時: 2012/01/18 17:48
名前: 無名 (ID: 5irShdaB)

屋上から出て、私は教室まで戻った。

「鈴木さん?ずいぶん遅かったわねどうしたの?」

先生がすこし心配そうに私に話しかけた。
みんなが私のほうを見る。私は何も見ていないような笑顔でこう言った。

「ごめんなさいちょっとお腹痛かったもんで〜〜アハハ」

みんながドッと笑った。・・・良かった、と思った。

「大丈夫?保健室に行った方が・・・」
「大丈夫ですよ〜ちょっと痛かっただけなんで」
「・・・そう?じゃあ早く席についてね。数学の教科書の50ページよ」
「はい」

そう言って、私は席につき、隣の朝比奈さんを見た。
制服のスカートはとても短くて、みつあみだった髪も片方だけ解けていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
授業が終わり、真っ先に朝比奈さんはトイレに向かっていた。
幸い、桃香さんは友達とのお喋りで朝比奈さんの事に気づいてないみたいだった。
私は、ロッカーからジャージ(新品)を取り出し、トイレに向かった。

〜〜【女子トイレ】(朝比奈視線)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「っうぐ・・・・・ひっく・・・・・・・」

辛い、辛いよぉ
なんで私いじめられているの?なんでこんな事されなきゃいけないの?
私は、女子トイレの個室で泣いていた。
さっきまで膝より下だったスカートは、パンツが見えそうなくらい短く切られていた。

「こんなのじゃ・・・ここから出れないよ・・・・・」

・・・私がいじめられるようになったのは2年生になってから、きゅうにいじめられた。
友達がみんな桃香さん側について・・・助けてくれる人もいなかった。
ここが私の居場所。私の救いの場所。ここなら、外から見えないから誰にもバレない。

「・・・・・・う゛・・・うぇ・・・・・・」

今までの事を思い出したら、また涙が出てきた。
本当どうしよう、こんな状態じゃ・・・・・・・

『ガチャ』「!!」

泣いてると、誰かがトイレに入ってきた。
ど・・・どうしよう。誰かが入ってきた!入ってきた子がもし・・・
桃香さんたちだったら?クラスの子達だったら?
またいじめられて・・・!この場所もバレちゃう・・・!
私が声を殺してじっとしていると、ここのドアがコンコン、となった。
も、もう駄目だ・・・・・・!!
私が覚悟を決めていると、ドアの外からは聞き慣れない声が聞こえた。

「・・・朝比奈さん、ここにいるの?私、転入生の鈴木真恵。私のジャージでよかったらだけど、着替え持ってきたよ。

転入生の・・・鈴木さん・・・?
私は、暗闇の中から一筋の光が見えた気がした。

Re: 【オリキャラ】権力VS勇気【募集中】 ( No.6 )
日時: 2012/03/01 16:20
名前: 無名 (ID: Lswa/LrZ)

「朝比奈さん、大丈夫?大丈夫、私は朝比奈さんの味方だから」

私はトイレの外から声をかける。
すると、トイレのドアがガチャリと開いた。

「ふっ……うぇぇ………」
「朝比奈さん……」

朝比奈さんがトイレから泣きながら出てきた。
スカートも髪もボロボロで……酷い、何故こんな事をするのだろう。

「朝比奈さん、はいジャージ」
「あ、ありがと………」

私がジャージを手渡すと、朝比奈さんはおずおずと受け取った。
その後、またトイレに入っていった。中でゴソゴソと着替える音が聞こえた。

「鈴木さん…き、着替えありがとう」
「いいよいいよそんなの」

朝比奈さんがおそるおそる出てきた。サイズもあってたっぽいし、良かった。

「ごめんね?さっきの、私見てたんだけど助けに入れなくて………」
「ううん、着替え持ってきてくれるだけで嬉しい…本当にありがとう」

朝比奈さんがぺこぺことお辞儀をした。別にしなくてもいいのに。

「それにしても桃香さんって人酷いよね!何があったかは知らないけど、苛めるなんて酷いよ!」
「しっ………!だ、誰かに聞かれてたらどうするんですか…!」
「別に大丈夫だって!ホラ、誰もいないし」

女子トイレの扉を少し開け、外を見てみた。クラスの子はいなくて、トイレの周りに人は居なかった。
朝比奈さんがホッとした様子で溜息をついた。

「……とにかく、私は虐めとか許さないの、そんな事してる奴を見ると、ムカつくの!」
「鈴木、さん………」
「これからは朝比奈さんを私が絶対虐めから守ってあげる!」

私がそういうと、朝比奈さんは少し泣き始めた。私はそんな朝比奈さんを優しく抱きしめてあげた。
この時私は誓った。

朝比奈さんは私が絶対守る、って

「グスッあ、ありがとう鈴木さん……もうすぐ授業だから、先に教室行った方がいいよ………私、髪を結びなおしたら行く……」
「うん分かった。これから一緒に頑張ろう」
「うん……、ありがとう」

私はそのまま教室に向かった。これから始まる戦いに少し緊張しながら。


この時、私は良く知らなかったんだ。
クラスのみんなの事も、桃香さんの事も……朝比奈さんの事も。


Page:1 2