社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Dark holiday  〜犯罪者になったあの日〜
日時: 2012/02/16 17:14
名前: 白我 (ID: oUAIGTv4)

初めまして
白我っていいます・・・
初投稿なので言葉遣いがなってないのは温かい目で見守ってください
では、どうぞ

















罪悪感・・・罪悪感・・・罪悪感・・・

罪を犯し、それがばれてしまった時・・・私は怖くなる

三年前のあの日、私は罪を犯してしまった・・・

その日、母は友達と日帰り旅行へ・・・父は家でいつものようにパソコンをいじり妹はおもちゃで遊んでいる

広いとはいえないアパートの一室で私は友達の家へと出掛ける用意をした・・・

「行ってきます」

そう言って家を出て友達の家へ向かう・・・だが、この日はスーパーへ行った

お金を持っていない私は当然商品を買えるはずがない・・・・・・

だから、盗ったのだ・・・アイス、ポテトチップス、ジュース・・・

何もなかった手提げバッグにどんどん盗んだ商品が入っていく・・・・・・

ある程度盗ったところで、別の通路に行く。

その瞬間肩を叩かれた・・・・・・

「待って!」

何かと思い後ろを振り向けば同じ学年の子の母親が私の肩に手をかけている

「今、そのバッグにお金払ってないやつ入れたでしょう?」

心臓がドクンと鳴ったのが分かった

「え・・・戻しました・・・」

「嘘、じゃあ、バッグの中を見せて」

心臓がバクバクと早鐘を打っている

泣きそうだ・・・・・・

「ご・・・めんな・・・さい・・・もう二度としません!だから・・・」

「一緒に来て」

そう言われて泣きそうになるのを押さえ腕をがっちりとつかまれたまま向かったのはスーパーの中の事務所

行きたくない・・・そう思い閉まるドアにわざと体をぶつける

そんなもの無駄な足掻きにしかならないのに・・・

「大丈夫?」

それだけ聞かれてまた腕を引っ張られた

どんどん奥へ連れてかれて、結局事務所へと入らされた・・・・・・

「すいません、〇〇さんいますか?」

その母親が他の店員の人に話しかけている

「生憎、今日は休みなんです・・・」

「そうですか・・・」

その母親が言うには教え子の一人であり、ここで働いているその人に全て話しそこで解決するつもりだったらしい・・・

だが、居ないと分かったその母親は話しかけた店員に私が商品を盗んでいたこと・・・つまり万引きのことを話した・・・・・・

「何でそんなことしたの?そんなことしたら学校に行けなくなっちゃうよ?」

店員さんのその穏やかそうな話し方に私の胸がいっそう罪悪感という言葉でいっぱいになった

「ごめんなさい・・・イライラしてて・・・お金もなくて・・・」

「電話番号教えてくれる?」

その瞬間、私は今まで以上に心臓が早く脈打った

「・・・お母さん達にも・・・言うんですか?」

「・・・仕方ないけど・・・」

「・・・××-〇〇〇〇・・・です・・・」

電話番号を教えると早速店員さんが電話をかけた

しばらくしてやってきたのは父だった

その後のことはあまり覚えてない・・・

ただ、自分は万引きをしてしまったこととそれを家族が知ってしまったということで頭がいっぱいだった・・・

その後、父の車に自転車を積み家へと帰った

母は、まだ帰ってこなかった

そんな事をしても罪を犯したという事実が消えないのに、早くご飯を食べ、早くお風呂に入り、私は現実から逃げるように

布団に包まり目を閉じた

しばらくして帰ってきた母に起こされた

「あんたっ・・・万引きしたって本当なの!?」

母のそうであって欲しくないと期待とそうだったらどうしようという不安の入り混じったような顔を見て、
あの出来事は夢ではなかったと思い知らされた・・・

「・・・ごめんなさい・・・」

そういうと、母は泣きながら私の頬を叩いた・・・怖くて、怖くて・・・

「うわぁぁあぁ!!」

私も泣きながら、母を突き飛ばし靴を履かずに家を飛び出た

泣きながら・・・死ぬことを想像し、走り続けた

私が万引きしたスーパーの駐車場の隅っこで私は泣いた・・・

どうにもなるはずがないのに私は泣いた

死ぬことも出来ない、罪も消えない・・・自分のしたことに後悔しながら私はただ泣いた

泣き続けて、泣き続けて・・・

しばらくして母が私を探しにきた。

私はすぐさま立ち上がった

そして、母の近くへといった

その後で、私は母とゆっくり話をしながら帰った

わたしが万引きをした事を話し、母がそれを泣きそうな顔で聞いていたこと・・・

家に帰ってきて、布団に入ると私はまた泣いた・・・

泣きながら寝た・・・明日には、これが夢だったという事になってればいいと期待しながら・・・・・・



次の日の朝、自然に目が覚めた。

昨日の出来事を思い出す・・・そして、体が実感している全ての事を思い出す

やっぱり、夢であってはくれなかった・・・・・・

また罪悪感が胸を掠めた・・・


その日は学校だった

私は早めに学校に行き、教室の近くにある図書室に逃げた

皆が登校する時間になって、よりいっそう心臓が痛くなった

そして、朝の会が始まる時間になり重い足を引きずり、教室へと向かった

教室へ入ると、昨日私の事を捕まえた母親の子供の周りにクラスメイトがかなり集まっていた

私が入った瞬間周りに集まっていたクラスメイトが一斉に私の方を見た

心臓がバクバクと音を立てる・・・

怖かった・・・バレたらいじめられるかもしれない

話しかけてもらえないかもしれない・・・

私が犯罪を犯したその日から、普段気にも留めなかった周りの行動が全て怖くなった

その日はなんともなかった

次の日も、その次の日も・・・ずっと何もなかった

時が経つにつれて、あの事は考えることも少なくなった

だが、ふとした時に急にあの光景が目に浮かぶ。

そのたびに私は心臓が痛くなり、後悔をするのだ・・・・・・


だが、しかし・・・後悔したのにもかかわらず、私はまた同じ罪を犯した

それは初めての万引きから数年経った頃・・・

ちょうど私は受験戦争の真っ只中であった。

その日は塾の帰りでまだ時間があったから、私は近くの個人書店へと向かった

そこのおばさんとはたまに受験などの事を話したりするのだが、少年漫画を買い少女漫画のコーナーへと向かった

そこには私の欲しい、本が何冊かあった

その中の一冊を服の中に隠した

そして、そのままレジへと向かい、少年漫画だけを買うフリをした・・・

そのまま店を出るつもりだった・・・

が、しかし・・・

「あんた、太った?お腹の辺り・・・」

心臓が鳴った

ちょうどお腹の辺りに盗んだ本が在るからだ・・・

「ええ、最近運動とかしてないから・・・」

「ほらここらへん・・・なんか、入ってるでしょう?その本戻しておいてね・・・」

気付かれていたのだ・・・最初っから・・・

「まさか、あんたがこんなことする子だとは思わなかったよ」

いつも話しているおばちゃんの失望したような顔を見て、私は酷く後悔した

店を出るとき、おばちゃんがおじちゃんに警察・・・と言っているのが聞こえた

私は愚かだと痛感した。後悔したあの時に、もう犯罪には手を染めないと誓えばよかった・・・

こんなにも、周りに怯えて生きる生活なんて耐えられなくなってしまいそうだ・・・

できれば、時間を戻して全て無かった事にしてしまいたい・・・・・・

明日から、学校なのだ・・・

もし、警察などが学校などにそういう文書などを送ってしまったら・・・私の居場所はなくなってしまうだろう・・・

私だけではない、私の家族全員が犯罪者の家族として扱われてしまうのだ・・・

今回のことは、親に知られてはいない・・・

知られたくないのだ・・・誰かに相談したいが、もし急に万引きをしてしまったという相談をされても

困るだけであろう・・・あるいは、嫌悪感を抱いて離れていくのかもしれない

人というのは怖いものである

ウワサというものが少しでも流れれば、そこから一気に拡散していくのだ・・・

私はこれからも誰にも相談できずに罪悪感を抱きながら、生活していくのだ・・・

それがどんなに辛く、恐ろしいことなのか・・・私は自分の身を持って体験した

Re: Dark holiday  〜犯罪者になったあの日〜 ( No.1 )
日時: 2012/07/18 06:48
名前: 白我 (ID: L3izesA2)

すみません、主人公の設定をしていませんでした、追加しておきます

主人公

名前 真子/まこ

性別 女

容姿  黒髪のショートカット、のほほんとしてそうな顔をしてる

その他  意外と傷つきやすい。そのため、ストレスが溜まり体調を崩しやすくなる

Re: Dark holiday  〜犯罪者になったあの日〜 ( No.2 )
日時: 2012/03/04 15:36
名前: 日向 (ID: AtgNBmF5)

はじめまして!日向と申します
タイトルを見て興味がわきました
改めて、万引きなどの犯罪がどれ程の重い罪か考えさせてくれるような小説ですね!
よければお友達になりませんか?

Re: Dark holiday  〜犯罪者になったあの日〜 ( No.3 )
日時: 2012/07/18 06:51
名前: シルク (ID: BoToiGlL)

はじめまして!
小説すごいですね!
続きはあるんですか?


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。