社会問題小説・評論板
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- 趣味はいじめ episode1 始まりは終わり
- 日時: 2012/03/20 18:33
- 名前: 麻里乃 ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)
こんにちは、麻里乃です。普段は本館でフェアリーテイルの小説を
描いているのですが、これからは、いじめの小説も書いてみようかなと思いまして。
・荒らし&中傷はNG
・一言『読んだよ!』だけでもいいので、コメントくださるとうれしいです。
登場人物
・小梢 沙羅 kozue sara
主人公。14歳の中学二年。好きなものは涙(人が苦しむor哀しむ)
と琴と夏奈。嫌いなものは正義、綺麗ごと、先生。
クラスのいじめの首謀者。 嘘と泣きまねが得意。
・繁本 楓 sigemoto kaede
沙羅のクラスメイトで、沙羅たちのいじめのターゲット。
素は明るい性格。好きなものは漫画。嫌いなものは文学。
・荒井 琴 arai koto
沙羅と夏奈の大の親友で、縁の下の力持ち。沙羅のサポート役。
好きなものは沙羅、夏奈。嫌いなものは楓、卵料理。
・岩田 夏奈 iwada kana
沙羅と琴の大親友。クラスの中では目立つ存在。
好きなものは沙羅、琴。 嫌いなものは機械類。
とりあえずメインキャラはこんな感じです。
駄作かもしれませんが、ぜひ見ていってください。
- Re: 趣味はいじめ episode1 始まりは終わり ( No.4 )
- 日時: 2012/03/20 18:33
- 名前: 麻里乃 ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)
夏奈は、いつも可愛くて皆が欲しがるものを持っている。
ペンケース、キーホルダー、ヘアゴム。
センスがいいし、注目を浴びているから、皆真似したがる。
「夏奈が持ってるものって、いっつも可愛いのばっかりだよねー」
「うらやましいな」
「あたしも欲しい!」
そんな声がかけられる、夏奈の持ち物。
楓も、すごく欲しがっていた。
「夏奈、あたしも欲しいなー。ちょうだい!」
「駄目だよ。これ、お母さんがくれたんだもん」
「お願い! 頼むよ! 夏奈様!」
自分で買えばいいのに、楓は何度もせがんでいた。
「なんとしても手に入れてやる!」
楓は、夏奈の隣の席だ。そのとき、夏奈は黒板に、先生にいわれた
問題をかいていた。
夏奈の目がないところを狙ったのだろう。
そっと夏奈の机の中に手を伸ばし、キーホルダーを手の中に入れた。
(楓……まさか……)
とめなかったら、楓は泥棒をしたことになる。止めた方がいいだろう
が、それを指摘したら、みんなから、楓は嫌われてしまうだろう。
- Re: 趣味はいじめ episode1 始まりは終わり ( No.5 )
- 日時: 2012/03/21 10:41
- 名前: 白我 (ID: AtgNBmF5)
久しぶりです!
楓ちゃんやっちゃいましたね!
これからの展開が楽しみです
これからも頑張って!
- Re: 趣味はいじめ episode1 始まりは終わり ( No.6 )
- 日時: 2012/03/31 20:20
- 名前: 麻里乃 ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)
楓、やっちゃいましたねww
- Re: 趣味はいじめ episode1 始まりは終わり ( No.7 )
- 日時: 2012/03/31 20:35
- 名前: 麻里乃 ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)
そうっと、静かに楓は手を伸ばす。誰も気づいてない。
「岩田。答えを書き終わったな? 戻っていいぞ」
先生が夏奈に声をかけたので、夏奈は席に戻ろうとした。
楓は急いで手をひっこめていたが、もう遅かった。夏奈はそれに
目聡く気付いた。
(楓、見つかったね。でもきっと、大丈夫。夏奈は優しいから、許してくれるよ)
「かえ……で……あたしの、キーホルダー……」
かすれ声で、夏奈は言うと、あたし、そして琴に視線を向けた。
あたしと琴は目を合わせる。そして心を決めた。
「先生。今、この場で——皆の前で言いたいことがあります。
とてもたいせつなことです」
「なんだ、小梢」
琴、夏奈は励ますようにして頷いてくれ、楓は凍りついたように、あたしを見つめた。
あたしと琴は、一番付き合いが長い。小学生から一緒にいる。夏奈は
中学校入学してから、仲が良くなった。
楓とは、二年生になってからの浅い付き合いだったから、夏奈と楓とどっちが大切か、と聞かれたら、あたしは夏奈を選ぶ。
「楓さんが……夏奈さんの物を盗もうとしていました」
まさか、この日からいじめをすることができるなんて、思ってもみなかった。
- Re: 趣味はいじめ episode1 始まりは終わり ( No.8 )
- 日時: 2012/04/01 20:26
- 名前: 麻里乃 ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)
あたしが、楓のやったことを言った途端、先生は顔が赤くなった。
怒っているんだろう。
「おい、繁本! 本当なのか」
「……」
「あたし、楓があたしの机に手を出してるのを見ました」
夏奈が怒りを含んだ声でそう言う。無理もないだろう。自分の大切なものを盗まれそうになったのだから。
「繁本は、この授業が終わったら、職員室に来なさい」
昼休みになっても、楓は来なかった。かわりに、楓のお母さん、夏奈のお母さんが学園へとやってきた。
先生から呼び出しを受けたのだろうか。
「沙羅。あの時、楓の事を先生にいってくれてありがとうね」
「かっこよかったよ、沙羅。楓が哀れだった」
笑いを含んだ声で、琴が言った。
「でもさ、夏奈のものを盗もうとするなんて、楓は最低だよね」
後ろであたしたちの会話を聞いていた、守山波留が口をはさんだ。
波留の後ろには、波留の友達の山口美穂、木島胡桃、黒田潤がいた。
「楓はさ、みんなの仲間の夏奈の敵になったよね。だったら、あたしたちの敵ってことにもなるんじゃないかな」
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