社会問題小説・評論板
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- 【今日も私は】クラス委員×不登校【ワンマンバトラー】
- 日時: 2012/04/13 17:55
- 名前: クロスダム (ID: LuHX0g2z)
- プロフ: 。
コメディ・ライトから移動してきました。
⇒学級崩壊のクラスと不登校の彼といじめとかまぁこの乱れとる学校を何とかすっかぁ!からの!よっしゃー!という話。です!
- Re: 【今日も私は】クラス委員×不登校【ワンマンバトラー】 ( No.1 )
- 日時: 2012/04/13 17:55
- 名前: クロスダム (ID: LuHX0g2z)
- プロフ: 。
【学級崩壊?的なクラス】
教室からギャーギャー笑う声が聞こえてくる。
あーあ、今日もがんばらなくちゃいけないんだねぇ私ってば。
ガラリとドアを開けると、やっぱし。
教室なのにボール投げ合って遊んでる男子とか、ませ込んでメイクしてるコとか。教室でフッツーにお金のやり取りしてるやつらとか。
先生なんてもっとダメ。教卓の上に足のっけてタバコ吸ってるよ…。
あれほーだいのクラスにつっこんでもこない。
嫌だなぁ〜。あたしが注意しなくちゃいけないんだ。
とりあえず、カバンの中身を出して、整頓すると…。
「あの、教室でボール投げないで。あぶないし…。」
「化粧品は持ってきちゃいけないんだよ?校則守ろうよ。」
「お金のやり取りなんて子供のうちでしちゃだめだよ!」
皆口をそろえて『すみませ〜ん』という。
でも、守る人なんてのはだれ一人いない。
嫌だよ。もう…。
ぽたっ
バカあたし、泣かないでよ。もう慣れっこなのに。
あたしの言うことなんで聞いてくれないの。
「堀…泣いてんの?」
クラスの男子があたしの顔を覗き込んできた。
うわぁ!見ないで!
あたしの顔…泣くとめっちゃくちゃなんだから見るな!
私は走って教室を出た。
もう、ふざけんなぁぁ!
- Re: 【今日も私は】クラス委員×不登校【ワンマンバトラー】 ( No.2 )
- 日時: 2012/04/13 17:56
- 名前: クロスダム (ID: LuHX0g2z)
- プロフ: 。
【ぼっちな彼女のおサボりの事】
キーンコーンカーンコーン コーンカーンキーンコーン
「ううう…やだやだ!もうあんなクラス帰りたくないよぉ。」
此処は学校裏。勢いで走ってきちゃったけど…。
あのクラスには、あたしの友達は居なくて、注意しても聞いてくれる人なんていない。
みんなはあたしの事、しっかり者だと思ってるからあたしのことクラス委員に推薦して、やりたくもないのになぜか引き受けちゃったってわけね…。
認めたくないけど、なんかみじめだよね。最悪だよ。
あーあ…悲しい世の中だねぇ。
学校の裏から空を眺めるヒトなんていないよね。
でもどうしてか、ココから眺める景色は綺麗で、あたしのデリケートな心を和ませてくれる。
このままずっとこうしていられたらなぁ…。
でも、戻らなくちゃ。
そう思ってたのに、あたしの足は震えるばっかりで立ち上がれなかった。
空がいつの間にか、なんとも言えないぼやけたオレンジ色に染まっていた。
次の日
「あっらー!おサボりちゃんだ!おっはよぉ〜ん☆」
と、男子から大声で言われ、(クラスに限らず)
「ほら、あの子、前授業サボってたらしいね。」
と、女子から囁かれるという最悪のスタートを切った(クラスに限らず)
くっチクショウ!涙よ引っ込め〜!引っ込め〜!
ってなのも無駄な抵抗で涙はあたしの目からこぼれ出す。
「アッハハ泣かせちゃだめじゃ〜ん!」
急いで教室に入ると、皆は私の事、やっぱり見てる。
下品なにやけた目で。
あーあ…一日が始まる。
- Re: 【今日も私は】クラス委員×不登校【ワンマンバトラー】 ( No.3 )
- 日時: 2012/04/13 17:56
- 名前: クロスダム (ID: LuHX0g2z)
- プロフ: 。
【説教time!?】
そんな最悪なはじまり方をした日の事でした。
私は職員室に呼び出しを喰らった。
多分、昨日私が授業をさぼったことについてなんだと思うけど…。
しかも、担任だし。っていうか担任だったらわざわざ呼び出さなくてもよくない?
「おー、西。来たか。」
「堀ですが。」
「ああ、そうだった、堀か。」
相変わらず抜けたセンセイ。ていうか何が西だよ!いねぇよそんな人!
2-1 の担任、ちなみに教務主任の 瀬楽 真。(せら まこと)
前にも話した通り、ちゃんと授業してくれない。ふがいない先生。
そんな先生がいきなりクラス委員を呼び出すだなんて、いったいどういう風の吹き回しだろう。
っていうのはさ、彼がまず何があろうと何もしないから。
化粧してても遊んでても授業に関係ないことしてようが我関せずなわけ。
だから、クラス委員が仕事サボっててもお構いなしなの。
でも、だとしたらなんで?お説教なんか今さらするの?
「…昨日の事ですか?」
「昨日?何かあったか。」
…じゃ違うのか。
「今日、堀を呼んだのは—」
- Re: 【今日も私は】クラス委員×不登校【ワンマンバトラー】 ( No.4 )
- 日時: 2012/04/13 18:02
- 名前: クロスダム (ID: LuHX0g2z)
- プロフ: 。
【不登校くんの家庭訪問】
「宮のことでなんだ。」
「宮くん!?」
ってだれ?その前に人の名前ですか?
と、首をかしげる私に、先生は呆れたように肩をすくめた。
なぁー!?ムカツクこいつぁあ!あんだよ生徒の世話はしないくせにその態度は!PTAに言いつけてや…無理ですね。はい。
なぜ無理か…今は聞かないでくださいね。ハイ。
「オイ、宮はお前のクラスメイトだぞ?覚えてないのか。」
…クラスメイトでしたか。
ちょっとまて。クラス編成終わってもう3か月もたってるんだよ!?なのに私人の名前すら覚えられなかったの!?なんか自分のそういうとこマジでショックだ…。
「まぁ、覚えてないのも無理ない。宮は不登校だからな。」
「え…。」
不登校、つまり学校には通っていないってこと。
「えーと、それで?」
「だから、行け。」
「行けってどこに?」
「宮の家。家庭訪問。」
かてーほーもん。。。
「は!?」
思い切り叫んじゃった。周りの先生たちが振り返ってる。
だってそれって先生の仕事でしょ!?なんでクラス委員に…。
「お前に頼むよ。俺はいけない。」
先生はいつもの調子でまた煙草を取り出した。
「放課後、宮の家へ行け。そして親に話を聞いてこい。」
「そんなこと言われても、でもどうして先生がいけないんですか!?私じゃ無理ですよこんな仕事。第一何を聞けっていうんですか。」
「それはお前に任せるよ。」
ちょっとちょっと!この小説を読んでいるそこの方!
こんな先生今までいました!?ありえないでしょう家庭訪問をクラス委員に任せる先生とか。マジでないわぁ〜〜〜〜〜!
「それじゃ、頼んだからな。」
- Re: 【今日も私は】クラス委員×不登校【ワンマンバトラー】 ( No.5 )
- 日時: 2012/04/14 09:35
- 名前: クロスダム (ID: LuHX0g2z)
- プロフ: 。
【宮くんの事】
立ち尽くす私を残したまま、先生は去って行ってしまった。
…いかない。
あん〜〜っな勝手に決められても困るし!?関係ないし!?
いやいや私も結局クラス委員だし、あるのかな、関係…。
不意に先生のデスクを見た。
「みや…まさき?」
今考えてみると宮って結構珍しい名字だねぇ。
それは、生徒資料と書かれた紙で。つらつらとあった。
私のクラスの出席番号1番から順々に…。
それらにはどれも生徒の長所と短所が書いてあるもので—
『宮 昌樹
明るく、ユニークです。
自分から進んでクラス委員に立候補するなど、積極性もあります。
クラスメイトに分け隔てなく接することができ、学級委員としてのリーダーシップを十分に発揮していました。』
…はぁ、なんか小学生の通信簿みたい。
懐かしいな、なんか。
あのころは平和だったよ。あのころはみんな素直で聞きわけ良くて…。って私大人か!
「リーダーシップ…。」
私に足りないもの。いいなぁ、そんなにいいところがあるだなんて。
私なんて、クラス委員のくせに、皆をまとめることもできない。
それなのに彼は…私がこうなりたいと思う要素をすべて持っているわけで…
どうして?こんなに素敵な人なら、きっと人気者で、学校が好きだと思うんだよね。それなのにどうして不登校なんてするんだろう。
何が彼を…不登校に追い込んだのか。
知りたくてしょうがなくなってた。いつの間にか。
会って話がしてみたいな。なんか…なんだか…悲しい気持ちがこみ上げてくる気がするけど。
キーンコーンカーンコーン
「堀、チャイムなったぞ。戻りなさい。」
「あっどうも…では失礼します。」
宮 昌樹
その名前が頭をループしてた。
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