社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

本日の『プリンセス』は
日時: 2012/05/19 10:12
名前: 美月 (ID: tkV8RM03)

こんにちは、初投稿の美月です。
初心者です。駄文ですが、暖かく見守ってください…
コメントしてくれると励みになります。
あと、小学5年生の小説ですので…そのへん知っててください。

Re: 本日の『プリンセス』は ( No.1 )
日時: 2012/05/19 10:32
名前: 美月 (ID: tkV8RM03)

ここは箕浦小学校。
とある『いじめ事件』が始まった小学校。
ただ、その事件には、とても変わった、奇妙なことがあった。
それは…
何故だか、『いじめられる人』が何回も、変わっていたのである。




1.事件の始まり



朝。
何の変哲もない、よく晴れた朝。
本当に何の変哲のない朝だった。
だが、箕浦小学校の『変化』はここから始まったのである。


「さっちゃーん!おはよー!」
私は井上 咲子。あだなはさっちゃん。
「おっはー、みっきー!」
この『みっきー』と呼ばれるツインテールの身長の低い女の子は、私の幼馴染で親友でもある園田 美紀。
「今日、蒸し暑いねー。」
「ね、まだ5月なのに。」
「ねえ、準備終わったら外行ってあそこのドッヂボール入れてもらおうよ。」
私も美紀も、ドッヂボールは好きな方だ。
「いーね!みっきー強いよね、ドッヂ。」
「えー。さっちゃんの方が強いじゃん。投げるの上手いよね。」
「えー。そお?ま、いいや、ドッヂいこ!」
そう言って、赤白帽子をかぶって、雑談しながら階段を駆け下りていった。
そして靴箱に着くと、ふいに美紀が靴箱を見て不思議そうにつぶやいた。
それが『事件』の始まりだった。




「…あれー、ねえさっちゃん、靴箱に紙切れ入ってる。さっちゃんのも、皆のも。」

Re: 本日の『プリンセス』は ( No.2 )
日時: 2012/05/19 10:48
名前: 美月 (ID: tkV8RM03)

2.紙切れ


「…えっ?」
私はびっくりして、慌てて靴箱を見てみた。
すると、確かに全員のところに『紙切れ』があった。
「何これ…何か書いてあるよ。」
美紀がそう言って、3つ折りの紙切れを開いて、その内容を読み上げた。




「…本日のプリンセスは、田川 真子さん。
さあ、初めての『プリンセス』ですね。
『プリンセス』の意味は皆さんまだご存じないでしょう。
プリンセスとは、この学級、5−2を『支配』できます。担任を除いてね。
まあ、5−2の生徒全員を、『従わせる』んですけど…
この権力をもったなら、ちょっと楽しんでみませんか?真子さん、いや、プリンセス。
嫌いな人、嫌な思いをさせた人などを、ちょっと苦しめさせてみたらどうですか?プリンセス。


セナ


追伸、プリンセス以外の皆さん、真子さんのことを『プリンセス』と呼ぶこと。呼ばない、命令に従わないならば、お仕置きお願いしますね、プリンセス。
また、私セナの事は全て秘密です。プリンセス、この地位をお楽しみあれ!長々とすみません。」



「何これ…」
と、美紀が声を震わせて言った。
「変だよね、『プリンセス』とか『支配』とか『従わせる』とか…」
「しかも『セナ』って誰よ!なんなの、この変な手紙。」
「真子ちゃんは優しいから、支配とかしないだろうけど…ふざけが過ぎてるよ!先生に言いつけてやる。きっとつきとめてやるんだから…」
そう言って紙切れをゴミ箱に捨てようとすると、そこには『プリンセス』こと『真子』が立っていた。
そして、こんなことを言った。


「さあ家来、ちょっとプリンセスを手伝って頂戴。」

Re: 本日の『プリンセス』は ( No.3 )
日時: 2012/05/19 11:00
名前: 美月 (ID: tkV8RM03)

3.『いじめ』


「え…?」
私と美紀は、そのような今まで聞いたこともない、真子のあまりにも高慢な一言に驚いていた。
そして、続々と真子に続いて5-2の何人かが出てきた。
「ちょっとお二人、体育館倉庫裏へ着て頂戴。大丈夫よ、玩具にしたりはしないから。」
そう言われてとりあえず体育館倉庫裏に来たが、私と美紀の足は小さく震えていた。
そして、真子は大きな石に腰かけて、こんなことを聞いた。
「さあ、貴女たち2人は『プリンセス』に従うの?」
「えっ…?」
「従うの、それとも逆らうの?聞いているでしょう。…従わないなら、…分かっているわね?」
「え、あ、はい…」
とりあえず、真子に逆らうと『お仕置き』があるのは知っている。
でも、まさか…こんなのって…
「私は…『柊 菜穂』が気に食わないのよ。」
…え?
「で、あいつを私の『玩具』にして、楽しみたいのよ。すなわち…





              『いじめ』





                           たいの。」

Re: 本日の『プリンセス』は ( No.4 )
日時: 2012/05/19 11:08
名前: 美月 (ID: tkV8RM03)

4.覚悟


「さあ…はやく決めなさい、私に従う?」
そんな…いじめなんて…
でも…従わなきゃ…
そう迷っていると、美紀がこう言った。




「私、従いますよ、プリンセス。」





えっ?
え…
美紀は、真子に従うの?
「さあ、貴女はどうするの?従わなければ玩具の仲間入りよ?」
そんな…
そんな…
…でも、いじめられるのは嫌。
…そうだ、従っちゃえばいいんだよ。
…そうだ…そうだよ…
そして、私は覚悟を決めてこう言った。
「私……私……」
「ん?何?」





「従います!」

Re: 本日の『プリンセス』は ( No.5 )
日時: 2012/05/19 11:24
名前: 美月 (ID: tkV8RM03)

5.さあ、『いじめ』を始めよう
  

「…よく言ったわね、さてと必要な分そろったわ、さっさとお楽しみを始めるわよ。いじめという名のお楽しみを」  
と言って、プリンセスは薄い笑みを浮かべた。そして、
「御苦労。さて、計画するのを手伝って。」
というと、私たちは大急ぎで紙に10個ほど計画を立てた。
それを見せると、
「フフ、いいわね。今日のうちはこれで行きましょう。」
ちなみに、その計画とは、


・泥を無理やりにでも飲ませる。
・汚い雑巾にトイレの水を染み込ませ、(やる人はビニール袋を持参し、それを手につけてすること)念入りにふく。
・体育の時間、先生がいない自習なので、固いバスケットボールを皆であてる。
・椅子に画びょう
・顔をトイレの床に押し付ける。
・何カ月も使ってないカビの生えたモップで顔をこする。
・ランドセルに汚いモップをかける。
・給食にトイレの水を霧吹きでかける。
・蹴る。皆で。
・係の仕事を押し付ける。

だった。


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。