社会問題小説・評論板
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- ネット・トラブル!
- 日時: 2012/06/05 19:08
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: P7KUxYiI)
どうも初めまして、またはこんにちは。
九龍と申します。
今回は、ネット内での問題に立ち向かう、少年少女の物語を書いてみます。。
シリアスよりの社会系です。
犯罪は、ネット内なら何でもアリ的なことになってます。
—御注意—
・作者が嫌いな人は、お帰りになった方がよろしいかと。
・チェーンメール、荒らし等は歓迎いたしません。
・主人公は、心は悪人。
—よろしいでしょうか?—
目次
お客様
- Re: ネット・トラブル! ( No.1 )
- 日時: 2012/06/03 17:05
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: P7KUxYiI)
プロローグ
− ラザロさんが入室しました −
ラザロ>どうも、こんばんは。
ヤイロ>こんばんは。
ラザロ>相変わらず、ヤイロさんのその口調、気味が悪いですね。
ヤイロ>ほっとけ。
ネット社会は、今日も平和。
少なくとも、俺はそう思っている。
チェーンメール。
荒らし。
学校裏サイト。
チャットいじめ。
全部、俺には無縁な出来事だ。
そう思っていた。
数日前までは。
「ヤイロさん、私、荒らしって嫌いなんです」
「うん、俺も嫌い。で、何? ラザロちゃんは、俺に何をさせたいの?」
「一緒に、荒らしを潰してくれないかな、なんて……」
「うっわ、怖い!」
俺はそう言いながら、けらけらと笑う。
ラザロちゃんはパソコンとにらめっこしながら、ぷくっと頬を膨らませた。
「怖くないですー。潰す、なんて、ヤイロさんもよく使う言葉じゃないですか」
「いやいや、怖い。その言葉も、思考回路も。なに、それ。何でそんなに必死になるの?」
俺がそういうと、ラザロちゃんは、パソコンの画面から、俺へと視線を移す。
そして、ふっと、悲しそうに笑った。
「正義の、ためですよ」
そう言って笑う彼女は、とても苦しそうだった。
彼女は、ネット世界で戦う、正義の少女。
俺は、そんな彼女を守るだけ。
ただ、それだけ。
これは、ネット社会の問題に立ち向かう少年少女と、俺の物語。
- Re: ネット・トラブル! ( No.2 )
- 日時: 2012/06/06 20:18
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: P7KUxYiI)
【チャット戦争】01
その人は、突然俺の目の前に現れ、突然消えていった。
チャット内での出来事なんだから、仕方がないと思うけど。
第一印象は、かっこよくて、正義感の強い人だった。
是非、話してみたいなって思うような人だった。
黒兎>私、いつも思うんだけどさー。
クレアってムカつくよね?
レイラ>あー、確かにw
なんっていうかさ、話が合わないしね。
黒兎>しかも、元荒らしw だしねw
レイラ>あー、分かる分かるw
黒兎>どうせだしさー、あいつのこと、虐めてみない?
俺は、パソコンの画面に次々と出てくる文字を見て、ため息をついた。
チャットいじめ。
俺は、そんなものに縁はない。
そう思っていただけに、自分の目の前でこのような会話が行われていたときは、驚いた。
俺は、薄暗い部屋のなか、パソコンの画面をじっと見つめた。
「……ま、俺にはカンケーないし」
俺は肩をすくめ、右上にある退室ボタンを押そうとした。
面倒事に巻き込まれるのはゴメンだ。
クレアさんはかわいそうだと思うけど、顔も見たことがない人。その上、話したこともない人を助ける気はない。
そう、思っていた。
あの人に、会うまでは。
>> ラザロさんが入室しました。
「……ラザロぉ?」
首をかしげながら、小さく呟いてみる。
聞いたことない名前だな。
このチャットルームに来るのは、初めてなのか?
俺は、そんなことを考えながらも、早く退出したくて、マウスをクリックしようとした。
その時。
ラザロが発した言葉によって、俺は、マウスをクリックする手を止めた。
ラザロ>虐めは、よくないですよ。
どんな理由があろうと、絶対に。
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