社会問題小説・評論板
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- 狂い始めた歯車が
- 日時: 2012/06/04 14:09
- 名前: ここ (ID: tkV8RM03)
—最初は皆、誰とも普通に接していて、特に良いところもなく、また悪いところもなかった。
—ところがある日、『何か』がそれを変貌させた。
—それから、歯車が狂って行った。
—そして、最後には、壊れてしまった。
—これは、古川小学校6−1が、徐々に歯車を狂わせて行く物語。
- Re: 狂い始めた歯車が ( No.1 )
- 日時: 2012/06/04 14:21
- 名前: ここ (ID: tkV8RM03)
1.始まり
「おい細田ー!プリント出したかー?」
「あー、3分間待ってー」
此処は6年1組、特に問題点も優れた点も無い普通のクラス。
だが、その『正常さ』はある出来事によって徐々に『狂って』ゆく。
その出来事は、正に今日起こった。
「ねーえ、今日美月ちゃん遅いね」
「遅刻」
「へー、珍しい」
この物語は、『細田 恵美』の視点から作り出される。
(物語始まり、視点を細田恵美に変更)
美月が遅刻なんて珍しい。
美月といえば、真面目で、忘れ物や遅刻なんて過去1回もない女の子なのに。
先生も、意外そうに「今日は吉田は遅刻か?珍しいな」なんて言ってた。
そんな事を考えていると、ドアがガラッ、という音を教室に響かせて開いた。
ドアに立っているのは、美月だった。
しかし、美月は、あまりにも変わり果てた姿に変貌していた。
(歯車はここから狂い始める)
- Re: 狂い始めた歯車が ( No.2 )
- 日時: 2012/06/04 14:34
- 名前: ここ (ID: tkV8RM03)
2 1つ目の変貌、いじめ
美月は、なんと髪をビチョビチョに濡らして、顔は泥まみれ、服はチョークの粉だらけ、という有様だった。
どうしたの、その様子は!
と、聞こうとした。
すると、背後からこう囁かれた。
「あれさぁ、うちらがやったのよぉ。」
「美月、ウザいと思ってたんだよねぇ。」
「ちょっとぶりっ子っぽくない?」
私は、何だか怖く感じた。
しかし、その裏腹に『共感』を感じてもいた。
確かに、美月はちょっと偉そうだったかも。
男子の前では確かに可愛こぶってたかも。
囁きはまだ続いた。
「ねー、そう思うでしょぉ。」
「だからさぁ、皆で、
『いじめ』
ちゃわない?」
これにも、私は良いかも、と思った。
楽しいかもしれないし、ストレス解消で勉強もはかどっちゃったりw?
囁きはまだまだ続いた。
「賛成ならぁ、休み時間に教室にいてよ。美月は委員会でいないし。」
私の心の迷いはもう無かった。
いじめちゃおう。
(やがて皆がそう思い、いじめは始まる)
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