社会問題小説・評論板
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- 一番悪いのは
- 日時: 2012/06/04 22:29
- 名前: はそ (ID: 5041ZSFy)
こんばんわ。はそです。文才ないですがよろしくお願いします。
_紹介_
浅田 ほの(主人公)
山田 綾香(友達?)
神田 なつみ
が主にでてくると思います。
- Re: 一番悪いのは ( No.2 )
- 日時: 2012/06/04 22:45
- 名前: はそ (ID: 5041ZSFy)
今日の1時間目の授業はいじめについてだった。
先生の話によるといじめで学校にこれなくなる人もいるらしい。
こんな楽しいのに学校来ないなんて。なんかおかしいなー。
「このクラスにもいじめがあったら、すぐに先生に言うこと。」
「いいな?」
「はーーーーーーーい」
先生〜。そんなこと言ってもいじめがないから大丈夫。
「いじめをした人が一番悪いんだ。」
先生は熱く語っている。目には涙も溜まっていた。
そうかなー??いじめられるほうもなんか悪いんじゃない??
先生の話は長かったから途中ねむってしまった。
- Re: 一番悪いのは ( No.3 )
- 日時: 2012/06/05 21:17
- 名前: はそ (ID: RvrChBm6)
「———から一番悪いのはいじめる人じゃないんだ。」
うー…先生まだ話してたの…
そこにタイミング良くチャイムが鳴った。
「じゃあいじめや悪口とかいやなことがあればすぐ報告ー!!」
この先生の一言でクラスが。私が壊れてしまうとはまだ知らなかった。
「あー疲れたぁ。先生の話長いし、つまんないねー!!」
「う…うん。」
綾香はなぜか震えていた。
「ほのーさっきの続き、教えるから。来て。」
続き覚えてたのかー。いやなことは聞きたくない。
しかも親友の悪口なんて。
「ねえ、もう綾香とはいや…あいつとは関わらないでくれない?」
「なんで??」
あきれたような顔でなつみは私の質問に答えた。
「うざいから。」
私の胸に何かか突き刺さった気がした。いや、突き刺さった。
- Re: 一番悪いのは ( No.4 )
- 日時: 2012/06/05 21:28
- 名前: はそ (ID: RvrChBm6)
「ちょ…声でかくない??綾香に聞こえるよ…」
少しでも綾香の味方になりたかった。
「いいのよ、別に。」
その返事が返ってくるとは思ってもいなかったよ。なつみ。
「どうして…?」
「だってわざと聞こえるようにしているから」
そういえば、今日は朝からよく「綾香」と名前があちこち出てくる。
しかし、いつも最後にはお決まりのように「うざい」も聞こえてきた。
そうか…これがいじめってやつなのかな。
とうとう始まってしまったのかな。
今日は綾香といっしょに帰った。
周りのみんなからの目線がきつかった。当り前か。
「綾香、別にあんな悪口気にしないほうがいいよ。」
「…私にね、あんまり関わらないほうがいいって言われたでしょ?」
やっぱり聞こえてたのか。
私はなにも言えなかった。早くこの場から逃げたかった。
「じゃ…じゃあねー!!」
「ばいばい…」
後ろのほうから綾香のすすり泣きが聞こえる。
さっきまで我慢してたんだね。
偉いね。
- Re: 一番悪いのは ( No.5 )
- 日時: 2012/06/05 21:42
- 名前: はそ (ID: RvrChBm6)
「ただいまー」
「お帰りー。すぐご飯だよー」
「うん!!」
無理に元気を出した。親にはいちばん知られたくない。
今日は私のすきなハンバーグだった。
変だな…いつもなら5個は軽いのに…
「ほのー綾香ちゃんから、電話」
なにも知らないお母さんがのんきに言っていた。
「はーい、いま行くよー」
電話をお母さんから奪うように取ってすぐに耳にあてた。
「もしもし?綾香?」
『うん…あのね、ほの。一番傷つくのはね、暴力じゃないよ。言葉なんだよ。』
「…?どうしたの??あっ…」
『ツーツーツー…」
綾香の言葉の意味がよくわからなかった。
「ほのーどんな用事だったのー?」
「ん…いろいろと、ね。」
そのあとはご飯を食べる気にもなれず、そのままお風呂に入って寝た。
いつもは明日が楽しみなのに、ぜんぜん楽しみじゃなかった。
- Re: 一番悪いのは ( No.6 )
- 日時: 2012/06/05 22:02
- 名前: はそ (ID: RvrChBm6)
朝が来た。
制服をきるのがすごくだるい。
ご飯をたべるのがすごくだるい。
全部全部だるい。
それでも学校に来れた。
だって綾香に比べたらはるかに私のほうがましだから。
教室に入ると昨日までの空気が一変していた。
「おはよーーーーー!!」
いつもと変わらぬ声・テンションであいさつする。
だってこうでもしないと泣きそうだったからね。
返事の代わりに笑い声が聞こえた。
「きゃははははははっ」
それは友達と会話している時の笑い声じゃなかった。
綾香をいじめている時の笑い声だった。