社会問題小説・評論板

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いじめ 〜大丈夫〜
日時: 2012/09/20 20:45
名前: 黒猫 (ID: k2zz/GQt)  

初めまして。
ここに来たのも小説を書くのも
初めてです……
よろしくお願いします。
いじめの短編小説……の予定です。
頑張って完結させたいです。



実は、ここのサイトの
別のところに投稿したのを
ここに移転してきました。
改めて、よろしくお願いします。

Re: いじめ 〜大丈夫〜 ( No.1 )
日時: 2012/09/20 20:45
名前: 黒猫 (ID: k2zz/GQt)  

その日は何もない朝だった。
雲一つ無い晴天をむかえ、
心地よい朝日で目を覚ました。
ここで小鳥のさえずりが聞こえたら
どんなに気持ちいいことか。
生憎、それは聞こえなかったが。
リビングに行くと、
テーブルの上に置き手紙。
「行ってきます」
母からの、たった一言だけど嬉しい言葉。
朝が早くて夜は遅い。
そんな仕事のおかげで会えない私の為に、
いつも欠かさず書いてくれる言葉。
それを見た後、朝食を食べる。
トーストとコーヒーのホット。
もちろんインスタント。
この、寒い冬の季節に
これはありがたい朝食だ。
その後、軽く支度をすませ
誰もいない家に
「行ってきます」と言ってから、
寒い冬の空の下へと出た。

Re: いじめ 〜大丈夫〜 ( No.2 )
日時: 2012/09/20 20:46
名前: 黒猫 (ID: k2zz/GQt)  

学校へは1人で行く。
自分の家から学校まで、少し遠いから
友達と一緒に行けない。
ちょっと寂しいけど、学校に着けば
みんなと会えるから気にしてない。

でも、そんな考えは昨日までしか
通用しなかった。

今思えば、あの静かさは
その前兆だったのかもしれない。
その日の登校中は、何時もより
静かだった。
風が無くて、草木が揺れる音もない。
車も通らない。
近くに人がいない。
本当に何もなくて、静かだった。

Re: いじめ 〜大丈夫〜 ( No.3 )
日時: 2012/09/21 21:43
名前: 黒猫 (ID: eCoP6tTf)  

教室に着くと、何人かの生徒が
すでに来ていた。
その生徒達は、少し私を見ると
また視線を戻した。
自分達の空間に、別の音が聞こえたら
人はそっちを向いてしまう。
それが普通。
しかし、さっきの視線は、
何故か冷たく感じた。
きっと気のせい。
そう思って、私は自分の席に着いた。

でも、気のせいじゃなかった。
ゲームは始まってたんだ——

Re: いじめ 〜大丈夫〜 ( No.4 )
日時: 2012/09/21 21:59
名前: 黒猫 (ID: 9Zr7Ikip)  

教科書をしまって、宿題を出した。
まだ、友達が来てないから、
本を読み始める。
刻々と時は過ぎていった。
いつもなら、友達が
「おはよー」
って声をかけてくれるのに
今日はやけに遅い。
心配になって、周りを見る。
——いた。
他の子と喋ってる。
独占欲があるわけではないけど
挨拶もしてくれなかったことに
ちょっと不満を抱いた。
でも、話しかける勇気が無かったから
諦めて本を読む。
苦手な子と、話してたから。

しばらくして、先生が入ってきた。
そして、朝のHRが始まる。

何も起こらなかった。
友達が挨拶してくれなかっただけ。
ただ、いつも通りに時は過ぎた。
でも、いつも通りという名の幸せは
そこで終わった。


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