社会問題小説・評論板

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繰り返しの日々。
日時: 2012/09/26 17:36
名前: ショコラ (ID: PCp3bZQ1)

     +;*:プロローグ:*;+




自分が

いじめられるということを…


あなたは 想像したことがありますか??


わたしは…自分がいじめられることなんか

想像したことがありませんでした。



そう。



------自分が、 こんな惨めな思いを

              することになるなんて。




目次


◇第1話◇嫉妬から始まる。 >>2

◆第2話◆壊れていく。   >>3

Re: 繰り返しの日々。 ( No.1 )
日時: 2012/09/25 21:30
名前: ショコラ (ID: PCp3bZQ1)

〜登場人物〜



*星野 沙希*Hoshino Saki* ♀


*夏芽 恵美*Natsume Megumi* ♀


*新井 志穂*Arai Shiho* ♀


*一条 翔太*Ichijo Shouta* ♂

Re: 繰り返しの日々。 ( No.2 )
日時: 2012/09/25 21:56
名前: ショコラ (ID: PCp3bZQ1)

◇第1話◇嫉妬から始まる。◇





「沙希〜。帰ろうよっ!!」

「うん。」


わたし、 星野沙希。

ごく普通の高校1年生です。


そして、 今

隣にいる子は

わたしの中学時代からの親友・夏芽恵美。


小柄な体系の可愛い女の子なのです。



スクールバッグを肩にかけて

廊下を歩きながら

恵美といつも通りに

おしゃべりを楽しんでいるときだった。



それは……前触れもなく


突然に始まった。



「調子にのってんじゃねーよ!!!」


ガンッ!!!!



女子トイレから…その声は聞こえてきた。



わたしと恵美で顔を見合わせる。



そっと、 ドアを少しだけ開けて…



中をのぞいてみる。




「あんたっ!!自分が可愛いからってさぁ〜」



声を張り上げて、 罵倒している子は…



わたしと同じクラスの


瀬戸綾香さんだった。



茶髪に染めた髪。耳にはピアス。


間違いなく…瀬戸さんだ。


そして、 その瀬戸さんの周りには

ガラの悪そうな数人の女子。



「うそ…あれって、 新井さん…だよね??」


震える、小さな声で

恵美がわたしに言う。


そう。いじめられてる人も

わたしのクラスメイト・新井志穂さん。



背中までのびた、細くて長い綺麗な髪。

切れ長の瞳。長いまつ毛。


とにかく、美人…と、学年で噂になっている

新井さんだ。




でも…



わたしには どうして

瀬戸さんが新井さんを

いじめているのか…理由がよく、分からなかった。



あの二人の仲が悪い…とか

そういうことも聞いたことがなかったし。



今まで黙っていた新井さんが

ため息をついて…瀬戸さんを睨みつける。


「なっ…何よ。その態度。」

その視線に瀬戸さんがたじろむ。

「…要するに、瀬戸さんは一条のことが好きなの??」

「…ッ…うるさいっ!!さっさと一条君に謝りなさいよ!!」

「なんで、わたしが謝らなくちゃいけないわけ??
 …めんどくさい。」

新井さんの態度に瀬戸さんがいらっとする。

「あんた…明日から覚えてなさいよ……。自殺するまでに
 このわたしが…あんたを追い詰めてやるから。」

「やれるもんなら、やってみろよ。」

「あっ…あんたが悪いんだからね!!?一条君のことっ…
 ヒドイやり方でフッたから!!!!」

瀬戸さんと数人の女子がトイレから

出てきそうになったので

わたしと恵美は近くの空き教室に

あわてて隠れる。



わたしは…




この時、自分には関係がないのに……




なぜか  胸騒ぎがした。







Re: 繰り返しの日々。 ( No.3 )
日時: 2012/09/26 17:35
名前: ショコラ (ID: PCp3bZQ1)

◆第2話◆壊れていく。




朝。学校へ行くのが憂鬱だった。



昨日のことが気にかかっていたから。



もし、 今日


学校に行って



新井さんがいじめられていたら…



わたしは、どうしたらいいんだ??



分からない分からない分からない…。



ごちゃごちゃになって、答えが出なかった。





「おはよ…。」

「おはよ。沙希…」

恵美も元気のない、か弱い声だった。


消えない。昨日からの胸騒ぎ。


いったい、なんなの??



ガラッ…。



いつもみたいに、自分の教室の扉を開ける。



そのとき、わたしは…



あきらかに変わっていたクラスメイトの視線を目にした。



みんな、何かをヒソヒソと話している。


恵美もいぶかしげな表情になる。


何が…起きているの??



「あっ。沙希。恵美〜。おはよ。」


わたしと恵美の姿を見るたび、瀬戸さんがこちらに駆け寄ってきた。



「ねぇ。面白いことしよーよ。」


「何??…面白い事って……」


「新井いじめ。」


瀬戸さんは、不気味な笑みを浮かべながら…




わたしと恵美にそう、言った。





そう。このクラスは…崩壊し始めていたのです。


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