社会問題小説・評論板
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- あ シリアス・ダークに移動します。
- 日時: 2012/10/21 13:25
- 名前: 朱雀 (ID: P/sxtNFs)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/regist.cgi
あ
あ あ
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- Re: あ ( No.1 )
- 日時: 2012/10/11 16:17
- 名前: 朱雀 (ID: P/sxtNFs)
- プロフ: プロローグ
あいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわ
あいしてるわあいしてるわあししてるわあいしてるわあいしてるわ
あいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわ
あいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわ
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あいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわ
あいしてるわあいしてるわあししてるわあいしてるわあいしてるわ
あいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわあいしてるわ
あなたがたとえほかの女と息を感じても
あなたがたとえほかの女と絡めあっても
あなたがたとえほかの女とベットで体を揺らしても
あなたがたとえほかの女と快楽を感じあっても
あなたがたとえほかの女に反応してしまっても
あなたがたとえほかの女に生を放ったとしても
あなたがたとえほかの女におぼれてしまっても
あいしているわ
あいしているわ
あいしているわ
あいしているわ
あいしているわ
あいしているわ
あいしているわ
あいしているわ
あいしているわ、血肉を裂きたいほど
あいしているわ、目玉を穿りかえしたいほど
あいしているわ、爪を剥がしたいほど
あいしているわ、髪の毛をすべてひきちぎってやりたいほど
あいしているわ、腕を削ぎ落してやりたいほど
あいしているわ、性器をカッターで切ってあげたいほど
あい して
いる わ
あ い し
て
いる わ
あ い
して いる
わ
あ
い
し
て
い
る
わ
- Re: あ ( No.2 )
- 日時: 2012/10/13 17:23
- 名前: 朱雀 (ID: P/sxtNFs)
前兆は、あったのだ。
それに私はただ気づいていなかっただけで。いや、気づきたくなかったのだ、今思えば。
ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、
ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、
ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、
ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、
ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、
ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、
ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、
ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン、ピーィんポーン。
一定の間隔でインターフォンが鳴り響く。もう、何時間も、何日も。
聴こえないはずなのに、聴こえてくる。幻覚だと、思って、念じて、忘れようとしても。
耳先だって、アイツに見られているのではないかと心が凍るような思いで買い、すべての窓に段ボールをガムテープで張り付け、歪な形をしたアートのようにして。聴こえないはずだ、聴こえないはずなのに。
洗濯もできない。干せるところもない。何日も放置させた服は私の周りを囲むようにやまずみにされ、強い刺激臭のような異臭を放っていた。
ゴミも出せない。また掘り返されて、ベランダから投げつけられてしまう。もう、台所は生活の場としてかけ離れた風貌になり果ててしまった。
ピーィんポーン、ピーィんポーン。
止めろ、止めろ、止めろッ!
想像してしまう、玄関に立ってインターフォンから通すように私を見ているのではないか。何度も、何度もボタンを押す痩せこけた青紫色の指。
でろ、でろ、でろ。
ボタンを押すたび、呪いの言葉を吐き続けて。
ピーィんポーン、ピーィんポーン。
指が震える、固まって動かなくなってしまう。まるで自分の体ではないように。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁッッ!
息が吸えなくなる。空気の塊が喉に詰まって、ひゅうひゅうと枯れ果てた音さえ聞こえてきて。頭が金槌で執拗に何度も、殴られてしまったようにがんがんがん、内側から叩かれるような痛さが貫く。
「ぁ……ぁ…」
指で顔を覆い尽くす。そして、ふと視界に入った。
あれ、この指は……誰の指?
はっと気が付く。
これは、自分の指だと。
ふるふると小刻みに震える、しわしわの手。
ふいに、涙がこぼれそうになる。
どうして。
どうして。
ねえ、どうして。
言葉にならない衝動が、涙となって溢れていく。
「ぁ…うう…ぅうぅぅうぅうううッッ」
アイツにここにいることがばれてはいけない。
指が引きちぎれてしまくらい、噛みしめて声を押し殺す。
どうして、なんで。
誰も、助けてくれないの。
どうして、こんなことになったの。
何も、悪いことなんてしてない。
何も、何も……!!
ピーィんポーン、ピーィんポーン。
無情に無機質にその音は私を追い込む。
どうして、こうなったの。
言った言葉は、ひゅうひゅうと微かな息遣いにしかならなかった。
そうだ。
あのころから。
確かに、あの時。
前兆はあったのだ——
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