社会問題小説・評論板

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私は買われました
日時: 2012/10/14 22:46
名前: 月島遊 ◆M56kSUMoQY (ID: Zqou3CL2)



私は人ですが、モノです。

紙幣数枚で買える程度の価値しかありません。



>>1人物紹介

Re: 私は買われました ( No.1 )
日時: 2012/10/14 22:41
名前: 月島遊 ◆M56kSUMoQY (ID: Zqou3CL2)

+人物紹介+

・奴隷

Re: 私は買われました ( No.2 )
日時: 2012/10/14 23:16
名前: 月島遊 ◆M56kSUMoQY (ID: Zqou3CL2)



 ——奴隷としても、愛玩用としてもよし! 臓器売買、儀式用として買ってもよし! しかし、あまりの可愛らしさに臓器売買、儀式用はあまりお勧めしませんが!

 黒い幕が下ろされ愛らしい下着を着た、首輪と足枷を嵌められた少女が現れた。
 白人のように真っ白できめの細かな肌、絹のような金色の髪の毛。まるでお人形さんのような容姿だ。真っ青な青空と思わせる目は生気を感じさせない。
 次から次へと人々は少女に価値を付ける。……人の命は地球よりも重たい、という言葉はどこへ行ってしまったのか。

1・売られる前の話


 この出来事が始まる前の話。
 この少女、ケリー・バレンタインはある街のお金持ちなお嬢様だった。
 母親は医者。父親は外国の人と取引をする、とケリーはそう覚えていた。父親の仕事内容が複雑すぎて、まだ少し幼さが残るケリーは内容がどんなものなのかハッキリと覚えてない。
 召使も数名いて、広い庭には愛犬のジョンが走り回っている。運動がケリーは運動が少し苦手だが、ジョンと遊ぶのは楽しいから好きだ。
 芝生が生い茂り、長い金髪を揺らめかせる。両親はたまたま休みが合い、貴重な二人の時間を庭で紅茶を飲みながら満喫していた。
 ——しかし、絵に描いたような幸せな家族は突然崩壊する。


 ある日強盗が家に入ってきた。
 この国は労働者以外必ずと言っていいほど、ほとんどの人は昼間必ず昼寝をする。企業によっては「昼寝時間」という時間がある。昼寝中のケリーは起こす時間になっても召使が起こしに来てくれないのを不審に思い、廊下に出た。
 廊下に出た瞬間、生臭い臭いがケリーの鼻腔をくすぐる。嗅いだ事の無い臭いに吐き気が出る。

「メアリー……メアリー、どこ? メアリー?」

 赤い液体の正体が分からず、起こしに来てくれる一番親しい召使の名前を呼んでみた。
 誰もいない廊下を歩き続けると不安がじわりじわりと襲ってくる。誰もいないはずは無い、きっとかくれんぼのつもりなんだ。そう自分に言い聞かせてみた。

 ある部屋から悲鳴が聞こえた。何事かと思いドアを開けてみた。
 そこには召使の死体が何人も転がっており、最後の一番若い召使が殺されていた。


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