社会問題小説・評論板

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親友の死〜私の心の中ではBFF〜
日時: 2012/10/29 19:38
名前: りん (ID: dUAhoZvV)

複雑・ファジー小説に書いていたのですが
ジャンルを間違えてしまい
こっちに書きなおすことになりました。
すみませんm(__)m

投稿遅いですが、読んでくれたら嬉しいです^^

Re: ずっと私の心の中に・BFF・ ( No.1 )
日時: 2012/11/14 21:32
名前: りん (ID: dUAhoZvV)

ここは、田舎町。
地元の高校からの帰り道。
いつものように大親友の七夏と一緒に帰る。

「あ、猫が!」

七夏がそう小さく叫んだ。

踏切の前で立ち止まっていると
一匹の猫が踏切をくぐっていた。

七夏は、猫を追って踏切をくぐった。

「駄目だよ!」
私はそう叫んで、七夏の腕をつかんだ。

「だって猫が…!」

七夏は私のを振り払った。

「あっ」

私は近くにあったポールに当たり
生垣にぶつかった。

「七夏!!」


とっさに振り返ると、目の前には止まった電車に七夏のスクールバッグが
落ちていた。とっさに放り出されたために中身が散らばっていた。

「う…。」

喉から嗚咽が漏れる。
でも、涙は出なかった。

不意の出来事に、私は一瞬、その場に立ちすくんだ
が、急いでその場から走って逃げた。

まるで、自分は見ていなかったかのように
何も知らなかったかのように・・・。
でも、本当は現実を受け入れたくなかったから。

神様はひどい。
七夏はこうして15年という
短い生涯の幕を閉じた。

Re: ずっと私の心の中に・BFF・ ( No.2 )
日時: 2012/11/08 22:18
名前: りん (ID: dUAhoZvV)

はぁ、なんでこんな日に限って塾があるんだろうね。
そう、事件直後塾があった…。

七夏と同じ塾。
なんて状態なんだろう…。

でも、何かあったんだろう、と心配され
先生に迷惑かけてはならない。
悟られてはいけない。

例え気づかれても、今は冷静にしておこう。
事件直後だもの。
まだ、みんな、知らないよね。

でも、塾長ならいつかは知るよね。
知ったら、私に聞くよね。

聞かれたら答えよう。
そして、その時。絶対に泣いてはいけない。

演じよう。そう、心に決めた。
演じたら、少しは楽になるよね。

「こんにちは!」

塾の扉を強く開け、元気よく
挨拶をした。

Re: ずっと私の心の中に・BFF・ ( No.3 )
日時: 2012/10/29 19:32
名前: りん (ID: dUAhoZvV)


私が悪いんだ、私が悪いんだ。
しつこいほどに自責する。

あの時、ちゃんと止めていれば。
ちゃんと、助けていれば。

私が悪いんだ…。
何度も何度も心の中で繰り返す。

七夏のことは、すぐに学校中に伝わった。
テレビにも出て、ニュースにもなっていたし
新聞にも出ていた。

「七夏…。」

小さくつぶやいた。

会いたいよ…。


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