社会問題小説・評論板

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死ぬという意味 【みちるの章 突入!!!】
日時: 2012/11/05 20:09
名前: らぶりーめめ★ ◆I4R7vnLM4w (ID: SDxUVldQ)

—登場人物—
 
—佳奈の章—

 月島 佳奈
(つきしまかな)
kana tsukishima

 森本 美波
(もりもとみなみ)
minami morimoto

—みちるの章—

 真壁 みちる
(まかべみちる)
mithilu makabe

 田井中 茉莉
(たいなかまつり)
matsuri tainaka

その他、多数!!

—プロローグ—

死ぬなんて、簡単なことだと思ってた
いなくなっても、悲しむ人なんていないと思ってた

あの日の屋上

震える手
孤独な心

私のすべてが
悲鳴をあげていた

Re: 死ぬという意味 ( No.6 )
日時: 2012/11/05 11:07
名前: らぶりーめめ★ ◆I4R7vnLM4w (ID: SDxUVldQ)

みく 様
————

ありがとうございます!
がんばりマスね!

応援、よろしくお願いします!

Re: 死ぬという意味 ( No.7 )
日時: 2012/11/05 11:14
名前: らぶりーめめ★ ◆I4R7vnLM4w (ID: SDxUVldQ)

「み・・・なみちゃん・・・」
「あ・・・。美希のことなら、もう忘れちゃっていいんだよ?佳奈」

美波ちゃん・・・。
何かがおかしかった。

いつもの笑顔と、違った。

そして、気がつけばもう、
美希もいなくなっていた。

それにしても、美波ちゃんが私をハメた・・・というのは
どういうことなのだろう。

私はふいに、美波ちゃんを見つめていた。

美波ちゃんは、あわてて目をそらした。

やっぱり・・・
何かおかしい。

「美波ちゃん・・・何かあったの?」

おそるおそるたずねてみた。

「え?とくになにも」

美波ちゃんはそういった。

ふつうの・・・
ふつうの美波ちゃんだった。

だからこそ、ちょっと怖かった。

もし私が美波ちゃんにだまされてるとしたら。
考えるだけでつらかった。

「あ、私、そろそろいかなきゃ。バイトあるからさ」
「う・・・うんっ」

美波ちゃんは、そのまま去っていってしまった。

Re: 死ぬという意味 ( No.8 )
日時: 2012/11/05 11:25
名前: らぶりーめめ★ ◆I4R7vnLM4w (ID: SDxUVldQ)

その夜。

携帯の音が、病室中に響き渡った。

「メールだ・・・」

知らないアドレスからだった。

【佳奈へ つらい?大丈夫だよ。私がそばにいる。 美希より】

「美希から・・・?」

昨日から、不審に思うことがよく起きる。

死んだはずの美希が・・・
度々、私の前に現れる。

でも、
そのメールに私は、勇気をもらった。

次の日も。

同じアドレスから、メールがきた。

【佳奈。私は佳奈の味方だよ。何かあっても、佳奈は一人じゃないよ。一歩踏み出そう?一緒に。 美希より】

その次の日も。

【私は時々、佳奈たちのところに戻りたくなります。天国は、とてもいいところだけど、やっぱり佳奈と一緒にいたくなるの。 美希より】

その次の日も。 そのまた次の日も。

毎日、美希からの励ましメールがきた。


でも、ある日。
そのアドレスから、おかしなメールが来た。

【お前なんか生きてる価値ないんだよw早く死ねよwクズwwww氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ねww】

・・・・!!

怖くなった。

うそ・・・でしょ?

これも美希が送ってるの?
早くこっちにきてってことなの?

私・・・また美希がわからなくなっちゃったよっ!

Re: 死ぬという意味 【みちるの章 突入!!!】 ( No.9 )
日時: 2012/11/05 20:31
名前: らぶりーめめ★ ◆I4R7vnLM4w (ID: SDxUVldQ)

「ねぇねぇ」
「ん〜?」

ここは、私のクラスなんかじゃない。

茉莉のクラスだ。
茉莉が姫。私たちが奴隷。

奴隷でいいのだ。
奴隷でいるだけで、友達にしてもらえるんだから。

「まつり、漫画よみた〜い♪」

茉莉が言うと、

「あっ!私、持ってるよ!」

と、とっさにもってくる子がいる。

みんなこうやって、
茉莉の奴隷になっているのだ。

言う事をきいて。
奴隷になって。
友達になれるなら。

私は、友達になりたい。

「あっ!みちる、新しいペンケース!」

響が私のペンケースを指差し、言った。

「ほんとだ〜!」
「可愛い〜」

みんなが集まってくる。

『茉莉』を中心に。

「ねー、みちる〜♪」

茉莉がかわいい声で話しかけてくる。

「そのペンケース、まつりにちょ〜だい♪」
「えっ!?」

お気に入りの・・・
新しい・・・
ペンケースを・・・

茉莉にあげる?

イヤだ・・・
イヤだよぉ

でもそれは、かなわない望みだった。

お姫様の言った事は絶対。
逆らったら、他人にされちゃう。

私は・・・
茉莉にペンケースをあげた。

「やったぁ♪ありがとぉ」

茉莉は・・・
私の机の中に、紙切れをいれて、去っていった。

みんなも・・・
茉莉についていった。

カサ・・・ッ

紙切れを・・・見てみた。

【みちる、ペンケースありがと♪今日、みんなで6時からカラオケいくの♪みちるもおいでよぉ♪】

カラオケ。カラオケか・・・。

私を呼ぶのは・・・
終わってからお金を払わせるため。

でも・・・
姫に誘われたのだから。

断る訳にはいかない。

Re: 死ぬという意味 【みちるの章 突入!!!】 ( No.10 )
日時: 2012/11/06 19:06
名前: らぶりーめめ★ ◆I4R7vnLM4w (ID: SDxUVldQ)

ピリリッ

携帯・・・。
こんどは着信だ。

おそるおそる出てみると・・・

「もしもし、佳奈っ・・・!?」

美波ちゃんの声がした。

「み・・・美波ちゃん?」
「そう!」

どうして美波ちゃんが私に・・・。

友達だったけど、
ほとんど電話したこともなかったし、
メールアドレスは電話帳にも入っていない。

「どうして・・・電話かけてきたの・・・?」

なきそうになりながら、言った。
美波ちゃんは、
「なんか・・・嫌な予感がしたから・・・」
と、言った。

嫌な予感・・・?

美波ちゃん、そんなこと分かったの・・・?

疑問を感じた。
でも、あまり考えないようにしようと思った。

考えたくなかった———。

「ね・・・美波ちゃん・・・」

美希の事。
美波ちゃんに話そうと思った。

「美希・・・が・・・私の前に現れたの・・・」
「美希が・・・!?」
「うん。それで・・・」

「私が佳奈をハメてる・・・」

えっ!?
意味を考えているうちに電話が切れた。

どういうこと・・・!?

分からない。
分からない・・・
分からない・・・ッ!!!!

美希の言っていた事は本当だったの!?

それとも・・・
これも美希なの・・・ッ!?


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