社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

学校裏サイト
日時: 2012/11/12 22:33
名前: きなこ (ID: oKUd13y.)

みんな、学校裏サイトって知ってる?



あなたの学校の裏サイト。
教師、大人の知らない子供によって設立されたサイト———。


内容は様々。


クラスメイトと会話をしたり
しりとりをしたり。

先生の陰口を言ったり


中にはクラスメイトの陰口を言ったりする。


ニックネームは自由に決められるから誰が誰の
悪口を言ってもわからない。


それをいいこと今じゃ私の学校の裏サイトは
荒れ果てていた—。

Re: 学校裏サイト ( No.1 )
日時: 2012/11/12 22:53
名前: きなこ (ID: oKUd13y.)

第1話 


私立第七中学。
それが私、斎藤智恵美が通う学校

私立ということもあり学校の校則は
厳しく女子中学生なのにおしゃれもできないのが現状
(スカートをおるなんてもっての他)


でも、塾や親との連絡の関係で何故か
携帯電話の持ち込みは可となっていた。

携帯電話よりも私はスカートを思い切り短く
おってみたり、お化粧をしたり、カバンにたくさん
キーホルダーをつけてみるとか、今時の中学生らしいことを
してみたいんだけどね

そんなふうにため息をつきながら窓側の席で
ぼんやりと窓の外を見つめていると

小柄で少し栗色のふわふわの髪の毛
目もぱっち二重の可愛らしい女のこが近づいてくる


莉子「智恵美!おっはよー」

智恵美「おはよう、莉子」


草加莉子———。
幼稚園の頃からの友人でどちらかというと引っ込み事案な
私をサポートしてくれたのが彼女だった。


莉子はなにげなく私の隣の席に腰を下ろすと
スカートのポケットから携帯電話を取り出す


莉子「ねぇねぇ、最近『学校裏サイト』っていうサイトが
流行ってるらしいよぉ」


学校裏サイト——。
最近クラスでよく耳にする言葉だった
何でもネットに詳しいクラスメイトの誰かがこの学校
第七中学の裏学校サイトを立ち上げたとか・・・。


智恵美「そうらしいねぇ。でも裏サイトって具体的に何を
する場所なの?私あんまりネットとかに詳しくなくって・・・。」

莉子「何か、普通にクラスの誰かと話したりするらしいよ?
しかも、ハンドルネームってのがあって、それを本当の名前とかに
しない限り誰かわからないとか!」

智恵美「ふーん・・・。じゃぁ、誰と話してるかわからないって
こと?」

莉子「まぁ、そう言うことになるね。それとね・・・本当か
どうかわかんないけど。最近うちのクラスの裏サイトもできてるらしくて、そのサイトがめちゃくちゃ荒れてるんだって」

智恵美「え?うちのクラスの?しかも荒れてるって・・・。何で?」

莉子「うーん、よくわかんないけど。誰かが誰かの悪口言って
それがどんどん連鎖しちゃったっぽい」



悪口———。
それを聞いて私は不安になる
もしもそこで私への悪口の書き込みがあったらどうしようと。
その考えがよほど表情に現れていたのか莉子は苦笑して

莉子「大丈夫だよ!智恵美はいいこだから悪口何か書かれてないって!・・・どうしても気になるなら・・・。そのサイトのURL教えるけど?」

智恵美「・・・・・・教えて?」


知るのは怖かった
だけど知らずにはいられなかった。


学校裏サイトで今、何が起こっているのか———。

Re: 学校裏サイト ( No.2 )
日時: 2012/11/13 07:29
名前: きなこ (ID: oKUd13y.)

第二話

それから私はたんたんと授業をこなし
あっと言う間に学校の終わりを告げるチャイムが鳴り響く

さっそく帰って裏学校サイトを開いてみようと
思っていたとき
私の名前が呼ばれる


蘭々「智恵美、今日一緒に帰らない?」

井上蘭々———。
背はわりと高めで黒髪の美しい髪を背中くらいまで
のばしていてその整った容姿故、クラスでもわりと人気があるほう(主に男子から)

智恵美「うん、いいよ。」


最近、こうして蘭々と下校するというスタイルは
当たり前と化していた。

蘭々「・・・ねぇ、智恵美。さっき莉子と学校裏サイトのこと
話してたよね?」

智恵美「え?・・・うん」

蘭々「それで・・・智恵美は裏サイト見るの?」



蘭々の様子が可笑しい。
いつもとは明らかに違うのだ
いつもの優しい表情はどこかに消えてしまったかのように
その表情は不安の色に染まっていた


智恵美「見るよ、URL教えてもらっちゃったし」

蘭々「やめたほうがいいよ!」

智恵美「・・・どうして?」

蘭々「もしも自分の悪口が書き込まれてたらどうするの!?そのクラス別の裏サイトだったらクラスの誰かが自分の悪口を言ってるって
事なんだよ?」


確かに蘭々の言っていることは正しい
ハンドルネームなのだから「りんご」や「ぽち」など
現実の名前とはかけ離れているものを選択すれば
誰が書き込んでいるのかわからないのだから。

でも・・・

智恵美「ごめん、それでも気になるから。悪口が書いてあったら
見ないようにすればいいんだし」

そう言い切るとまた何か言われると思い
私は蘭々を振り切るようにその場を後にする

Re: 学校裏サイト ( No.3 )
日時: 2012/11/13 14:12
名前: きなこ (ID: oKUd13y.)

第三話

家につくと私はすぐさま自分の部屋にいき
机の上に置いてあるノートパソコンを起動する。

そして朝、莉子に教えてもらった裏サイトのURLを
打ち込み始める。
焦っていたのか何ども打ち間違えてしまう


ようやく打ち込みを完了させ、enterをclick

智恵美「・・・・・あった!『第七中学裏サイト~2-3の部屋~』」


「2-3の部屋」
その文字を見て一瞬戸惑う。
本当に私のクラスの裏サイトが存在していたのだ。
と、

恐る恐る「2-3の部屋」をclick。
静かな室内に響くカチ と言う音———。
そして、サイトが開かれる。

すると全体的に黒が配色されたページが目の前に映し出され
「ハンドルネームを決めてください。」と言う白色の文字

突然名前を決めろと言われても・・・。と
思うも決めないことには先に進めないので私は
「花子」と言う名前で入室した。



----------------------------
~花子さんが入室されました~
----------------------------



次に画面に映し出されたのはチャットルームのようだった。
このチャットルームを使えばクラスメイトの誰かとリアルタイムで
チャットが楽しめると言う仕組みになっているようだ。

そして私は過去ログを見て本当にクラスメイトの悪口が
書き込まれているのか確かめることにした。

-------------------------------------------------------
あーちゃん>つか、ハゲ先うざくね?

兎>うざいwww早く退職しろよwwww

あーちゃん>禿げが眩しいよぉ!

兎>同感wwwww↑
-------------------------------------------------------

教師への悪口だった。
莉子が言うにはクラスメイトへの悪口だっと言っていたはず。
もう少ししらべようと下へscrollする。


-------------------------------------------------------
景虎>草加莉子がうざいんだけど
-------------------------------------------------------





私はこの書き込みを見たときぞっとした。



そう、莉子の悪口が書き込まれていたのだ



下へscrollすればするほどどんどん増える悪口。
莉子へだけじゃない。たくさんのクラスメイトへの悪口が
書き込まれていた。


ついには————。


-------------------------------------------------------
苺姫*ノ>莉子の金魚のフンの智恵美きもくない?
-------------------------------------------------------








私への悪口も・・・。







Re: 学校裏サイト ( No.4 )
日時: 2012/11/17 15:33
名前: 夕凪☆゛ ◆JGlOo5d1iU (ID: ULeWPiDO)


初めまして!

夕凪☆゛(ゆうなぎ☆゛)と申します。


題名に誘われ、ついついクリックしてしまいました。


今後の話の進み様にものすごく興味があります。


更新、期待してます。


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。