社会問題小説・評論板
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 〜例え私が死んだとしても〜【感想・アドヴァイス募集中】
- 日時: 2012/11/25 15:02
- 名前: 宮下優雅 (ID: eOjA2Rpu)
〜私、葵は人生に失望していた。今日も同じような日々が始まる・・・
「何で私は生きているのだろう・・・。死んだって、世界は少しも変わ らない・・・」
飼い猫に話しかける。
葵は幼い頃に両親を亡くし、孤児という事で周囲に虐められていた。
葵は今日は高校にいきたくないなと呟いた。
突然猫が道路に飛び出す、追いかけた葵、目の前は真っ白に・・・
「ここは・・・あぁ、私死んだのか。トラックに撥ねられて・・・」
どこからともなく声がする。
『正しくは死んでいません。これから3日間、臨死体験をしてもらい ます。そして、自分の存在を見つめ直して下さい』
葵は理解できなかった。
「ちょっとまって、臨死体験?てか、あんた誰?ちょ・・・」
気がつくと宙に浮いていた。此処は高校の真上か・・・。
取り敢えず教室の窓から入ってみた。
「へぇぇ。すり抜けられる。便利なんだな。」
死ぬのっていいかも。と感じた。
授業が終わると同時に、クラスの男子「松宮直樹」がこちらを振り返り、近づいてきた。
「葵さんだよね・・・目立ってたし、すぐ分かったよ。」
小声で話しかけてきた。
「私が、見えるの?」つい驚いて返答してしまった。
「変な人だな。で、どうしてそんなことしているの?降りたら?」
「勘違いしているみたいだから言うけど、私、今死んでるの」
「えぇ!!まじで???」
一斉に彼は注目された。
「じゃあ。また明日。」
私は家に帰った。イヤ、帰ろうとした。
「・・・幽霊には、帰るところもないのか・・」
次も私は学校に行った。何事もなかったかの用にみんなは過ごしている
「葵さん。今日も来たんだね」
「!!・・・行くところもないから」
「違うところで話そうか」
何を思ったのか私は出来事を全部彼に話していた。
「・・・そんなことがあったのか。でも、俺は葵さんがいる方が楽しい
よ。学校、生き返ったら来てよ」
「・・・わかった・・・信じていいの?」
「うん。俺を信じて欲しいんだ」
三日目、私は一日早く臨死体験をおえると言った。
『だが、もう一日分は今度死んだときとなるぞ。本来は禁止されてるか らな』
学校へ、行こう。待ってる人がいる。
ガラッ!!教室の扉を開けた。直樹氏は・・・いない。
「あれぇ?消えたんじゃなかったのぉ?残念」
次々と野次が飛ぶ。そんな中、直樹氏が現れた。
「直樹・・・君。来た・・・よ」
「直樹がこいつ呼んだの??」
「うわ・・・本当に来たよ。」
え・・・・。
私はだまされたことを悟った。
「あぁ。まただ。綺麗な赤。赤い血が見たい」
私は腕の包帯を取り、新たなアートを施す。
そして立ち上がった。
あいつらに勝つために。