社会問題小説・評論板

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少女の囁き言葉。
日時: 2012/12/11 20:56
名前: あず (ID: 9QWGnv70)

少女は夜の街を駆けている訳でも無い
少女は毎日家のドアを激しく叩かれている訳でも無い
少女は学校でクラスメイトの視線に怯えている訳でも無い
少女は手足が自由に動いてくれない訳でも無い
—少女はただひたすらに、
        この世がとても憎かったのだ——

短編みたいな感じでやっていこうかと思います。

いじめ、薬、依存・・・とまぁ、色々なジャンルを。


この作品は、私の意見では無いのです。
そして、誰の意見でも・・・・

※一部、流血表現があります。苦手な方はどうぞお戻りください。
 更新は遅いです。

上記を読んで大丈夫だと思った方はどうぞ進んで下さい。

Re: 少女の囁き言葉。 ( No.1 )
日時: 2013/01/07 16:55
名前: あず (ID: 9QWGnv70)

あわわわ
本気でこの小説の存在忘れてた・・・


一話目「きゃんでぃ」


「てめぇ、今日これで何度目のミスだと思ってやがる!?」

「すいません・・・」

「次またミスしたらクビ、覚悟しておくんだな」

上司の隆志さんは、自分の首を切るようにジェスチャーし、随分と歪んだ顔で僕に書類を投げつける。



また、やってしまった。

自分でも何度目なのか分からないくらいもうミスはしていると思う。

別に、嫌がらせがしたい訳でも無い。


あぁ、イライラする。頭が真っ白になって何もしたくなくなる。

こんな時キャンディがあったら良いのに。・・・当たり前だが会社になんか持ってこない。怒られるも同然だ。

おっと・・・こんな事考えていたらまた上司に怒られてしまう。

僕は働きたくないという頭を無理やり動かして又仕事に励んだ。

うん、次こそは大丈夫なはず。
嫌な顔はされたけれど、隣のデスクの中山さんに聞いたのだから。

僕は出来た書類をドキドキしながら上司のデスクへと持っていった。

「で、出来ました」

「・・・」

上司は無言で受け取る。
きっと僕の相手すらしたくないんだろうな。

上司は書類を一通り見て机の上に置いてため息をつき口を開いた。

「自分で出来るようにならねぇと意味ねぇんだぞ。分かってんのか?
 普通の会社だったらお前なんかもうクビだぞ?俺はお前の事を想って残しといてやってるんだからな?この優しさを自分のミスで無くすのは自業自得だからな。・・・もう戻っていいぞ」

「・・・ありがとうございます」

な〜にが僕の事を想ってる、だ。

お前なんかに僕の気持ちが分かるはずない。これでも頑張ってるんだ。
なのにそんな言い方は無いんじゃないか?

あぁ、もうほんとイライラする。こんな会社辞めれたらとっくに辞めてやってるよ。

僕はこのイライラを抑えることも出来ずに椅子にすごい勢いで座った。

ガタンッ、ドッ、ズサッ—

衝撃音がしたと共にお尻と背中に痛みが走った。

僕は椅子に座るだけのつもりがイライラのあまり勢い余って転んでしまった。

「いったぁ・・・」

僕が背中をさすっていると、隣のデスクの中山さんが一度クスッと笑った。




僕を、笑った。



すると周りの人も僕を横目にクスクスと笑い始めた。

見下したような、蔑んだ目で。


恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい
皆僕を笑っている。
こんな僕を見下したような目で。
まるで皆の視線が刃のように鋭く僕に突き刺さる。




『お前はその姿が一番良くお似合いだ』


そう言っているみたいで僕は激しい羞恥、絶望、恐怖、不安に襲われた。
僕はどうにかしてこの場を静めさせるため、とりあえず椅子を立て直し、座った。

でも、前が、向けない。

前を向いたら皆が僕を見ているのが分かる。

・・・きっと、半数はもう仕事に取り掛かっているのだろうけど。

はぁ・・・。
腰が痛んできた。ジンジンする。
誰も僕の心配などしていないのだろうけど、少し期待してしまう。

少し時間が経ってから勇気をだし、パソコンに向かうと、もう誰も僕を見る人はいなかった。

ホッ・・・

良かった・・・。

僕はまだ気になるけれど、早く仕事に取り掛からなければ上司に怒られてしまうので仕事に取り掛かることにした。

Re: 少女の囁き言葉。 ( No.2 )
日時: 2013/01/07 17:24
名前: あず (ID: 9QWGnv70)

ふと、時計に目をやるともう上がって良い時間になっていた。

「あ、あの・・・じゃぁ僕上がりますね。お疲れ様でした」

隣の中山さんにそう言うも、少し会釈をしただけで何も言う事は無かった。

僕は苦笑いをし、その場から立ち去り、次は上司のデスクへと向かう。

「お疲れ様でした」

「・・・あぁ」

だーれもお疲れ様、とは言わない。

だってこんなどんくさい僕を疲れている、と誰が言えるのだろうか?
実際は僕も頑張って働いてきっと誰より疲れているはずなのに。
誰も、僕を見てくれている人は居ないんだ。

僕は会社を出て、もう暗くなった道を自転車で走る。

自動車なんか持っているものか。そもそもそんなお金なんかないし・・・。

腰が痛いな
次はクビかぁ
皆僕の事笑ってたな

そんな事を考えながら、足もだいぶ疲れてきた頃、僕の家・・・ボロボロのアパートに着いた。

きゃんでぃ

きゃんでぃが今すぐ欲しい

家が目に入った途端、きゃんでぃが思い浮かんできてとてつもない欲に襲われた


あぁ

きゃんでぃをはやく





僕が壊れちゃう







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