社会問題小説・評論板

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つらいね、つらいね
日時: 2012/12/24 14:42
名前: 恵 (ID: LQ45f2Hx)



はじめまして、恵(けい)です。



掲示板などで小説を書くのは初めてなのでいろいろと迷惑を
かけたりしてしまうかもしれませんが、よろしくおねがいします。






—主人公—

水谷 愛美(みずたに まなみ)


中学2年生。2年生の春からクラスでいじめを受けている。
親にはまだ相談していない。先生は気がついていない。


—親友—

橋岡 南(はしおか みなみ)

愛美と同じ中学2年生。クラスは違う。
2年生の春に引っ越してきた。友達は少ないほう。




結構ぐだぐだした感じですすむことになるかもしれませんが、
よろしくお願いします。





【愛読者様】*0名*


Re: つらいね、つらいね ( No.1 )
日時: 2012/12/24 14:55
名前: 恵 (ID: LQ45f2Hx)

—1時限目




私がいったいなにをしたんだろう。




中学1年生から2年生にあがったばかりの春。
私は何が理由なのかは知らないがいじめを受ける羽目に。
最初はそこまでひどいものではなかった。

無視だとか、聞こえるぐらい大きい声で悪口を言われるとか。
少しストレスになるぐらいで全くつらくはなかった。



でも5月を迎えるころにはそんなささいなこともヒートアップした。


たとえば私が学校で本を読んでいれば

「あんた汚いから学校来ないでくれる?」

だとか。

さらに私が掃除で雑巾がけをしていれば

「うっわ〜こんなところに大きなごみがある〜」

と言って私の身体を箒ではたくとか。



少しずつだけどそんなことが増えていて、






気がついたら私の心は傷ついていて、泣いていて、








誰かに助けを求めたくて、でも求められなくて、









私が悪いんだと一人で背負い込んでいた。








でも、ある日1人でトイレに隠れていたらこれからたった一人の味方になってくれる大切な親友ができた。



名前は橋岡 南。同じ学年でクラスは違うらしい。
しかし私がいじめられていることはよく耳に入っていたそう。

私は、「どうして助けてくれるの?」って問いただした。
すると、南は


「だって、あんた苦しんでるんでしょ?」


その一言だけを理由に手を差し伸べてくれたと思うとありがたくてたまらなかった。
誰かが見られるかもしれないのに泣いてしまった。


南も少しキツイ性格のせいか友達があまりできなくて
クラスで1人、浮いてしまっていたらしい。


私にはそんな子には見えなかった。心優しい素敵な人にしか見えない。

南はケータイのアドレスを教えてくれるとすぐに教室に戻っていった。



今日から私は1人じゃないんだと思うと、心が軽くなった。



ありがとう、南。




Re: つらいね、つらいね ( No.2 )
日時: 2012/12/24 16:36
名前: 恵 (ID: LQ45f2Hx)

—2時限目



あれから南とは何度もメールをした。



学校でいやなことがあれば彼女に相談した。
彼女はメールのなかでも優しくて、心の広い子だった。
私は彼女のそんなところに身をゆだねていた。

大切な親友だからこそそれはできたのに



そんなある週末のこと。



突然彼女からぱたりと返信が来なくなってしまった。

やっぱり委ねすぎたのかな、迷惑だったのかな。
私の心の中ではそんな罪悪感で埋め尽くされていた。



(もう誰かに頼るのはやめようか。)




私が1人でこらえてしまえば、もう誰にも迷惑にならないだろう。
そうすれば南だっていつも通りメールをしてくれるようになるはず。
心の中でそう決心し、明日からまた始まるいじめに耐えるために寝た。




−−−−翌朝−−−−




「学校、行きたくないなぁ…」


そんなことをぽつりとつぶやく。殺風景な部屋にその声は静かに響いた。親にもまだ言えない。
言えばさらにいじめは加速する。それこそ親に迷惑をかけてしまう。

(そんなこと言ってられない。行こう)

学校に行ったら南とまたいろいろなことを話そう。
簡単に人前では話せないけれど、放課後ならまたいくらでも話せる。

リビングに行って用意されている食事を食べた。
すると母からこんな話を振られた。

「最近、学校大丈夫?帰ってくると全然元気ないじゃない」

「え?…まぁ、大丈夫だよ」

「まぁ、ってなによ、まぁ、って」

「ごめん、ごめん。全然大丈夫だよ。楽しいし」

「ならいいけど…」


ごめんなさい。
まだ本当のことははっきりと言えないんだ。
これからいじめに拍車がかかっていくけど、言ってしまえばそれこそまた大きな迷惑になるだろうし。

心の中でそう謝って朝食を食べきる。

いつもながら母の料理は本当においしい。いくらでも食べられそう。
食器を片付け着替える。
制服を汚されたりっていうことはまだされていない。
でもじきにされてしまうんだろうな。




−−−−−−−−−−−−−−−−−


学校に行くまでの足取りがとても重たかった。
改めて学校に行きたくないという気持ちが感じられる。

自分の教室に行く前に南の様子を見に行こう。




彼女のいる教室を見ると普段ならもう来ているはずなのにまだ来ていないようだった。
もしかして、今日は休みかな。

そんなことを考えていると後ろから声をかけられた。


「そんなとこで何してんのよ」


南だった。私は慌てて振り向いた。
すると南の右頬には大きなガーゼが張られていた。
ひどく腫れていて少なからず「痛そう」ではすまなかった。

「だ、大丈夫?」

「大丈夫よ、これぐらい。それより、昨日は返信できなくてごめんね」

「う、ううん、全然平気だよ」

「そう。じゃあ私今から荷物しまうからまたあとで」

「うん、ごめんね邪魔して」

「いいよ」


彼女は教室に入っていった。

不思議となぜだか避けられているような気がした。
やっぱり私を虐めている人たちに何かされたのかな。









私はそのときから罪悪感で体中がかきむしられたような感覚に陥った。



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