社会問題小説・評論板

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〜black dream〜
日時: 2012/12/26 22:46
名前: 大須 レイ (ID: tkwGoBUC)



完結目指して頑張りますので、宜しくお願いします!

ただ、更新は不定期と思われます…><

Re: 〜black dream〜 ( No.1 )
日時: 2012/12/26 22:55
名前: 大須 レイ (ID: tkwGoBUC)


いじめられるのにも、そろそろ慣れてきちゃった。

無視は当たり前。暴行も当たり前。お金をまきあげられるのも、当たり前。

これまでも、これからも。

私が生きてる意味って、一体何なんだろう?

クラスでいじめられるため?

高嶋の娯楽のため?

————私って、生きる価値ナシじゃん。

挙句、いじめられるのに慣れるって。

わけわかんない人生だな。

私は、一体誰のためにうまれてきたんだろう。






————————————そんな時、「あれ」にであった。

Re: 〜black dream〜 ( No.2 )
日時: 2012/12/27 18:42
名前: 大須 レイ (ID: tkwGoBUC)


「加藤、宿題やってきてくれたぁ?」

そういいながら大黒ミリカと、そのとりまきは私の机を囲んだ。

私はミリカを苛立たせない言葉を慎重に選びながら返事をする。

「はい、やってきました。でも、すみません…。あの、一問解らないところがあって…参考書も見たんですけど…」

「はぁ!?!?!?!?!?!」

私が言い訳をするのも待たず、ミリカは私の机をけった。

そのけたたましい音に、クラスの中はしんと静まり返る。

だが、ミリカは怯まない。

「…っざけんな!!!!!アタシの命令は絶対!!そうだろ!?!?!?!?!」

言いつつ、私の足を踏みつける。

「………痛ぅっ」

「今日の撮影では覚えてろよ」

Re: 〜black dream〜 ( No.3 )
日時: 2012/12/29 11:17
名前: 大須 レイ (ID: tkwGoBUC)



随分あっさり引き下がるな、と不思議に思っていると、ミリカ達が私の傍を離れると同時に担任が教室へと入ってきた。

担任が教卓の前まで来ると、ミリカはすました顔で「起立!」ど号令をかける。

クラス委員として担任に貢献するミリカは、やはり評価が高く、篤い信頼を得ている。

教師陣は、ミリカがいじめをしているなんて、夢にも思わないだろうなぁ…。

「一限目数学にはこのまま入るぞー。まず宿題の答え合わせだ。当てたら黒板に答えを書きに行けよー」

担任がそういって教科書をペラペラとめくる。

「んじゃぁ、里中、岡田、木村……」

最後に迷ったように言葉を濁し、担任は言った。

「難問は、委員長に書いてもらおうか。皆、難しかっただろ?」

ミリカが当たったのは、私がどうしてもとけなかった問題。

ちらっとミリカの方を見ると、何てことない顔で黒板へと向かう姿が見えた。

Re: 〜black dream〜 ( No.4 )
日時: 2013/01/01 22:11
名前: 大須 レイ (ID: tkwGoBUC)


ミリカはとても頭がいい。

先生たちもその賢さに舌を巻いている。

私がいくら考えても解けなかった問題を、今の短い間で解いてしまったんだ…。

黒板には、大きなマルが4つ。

黒板から席へ戻りざま、ミリカは私の筆箱を落としていった。

……………………。

ミリカは、いつになったら気づいてくれるんだろう。

そんなことを思いながら、私は筆箱と、その散らばった中身を拾った。


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