社会問題小説・評論板
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- To You
- 日時: 2013/02/13 16:10
- 名前: Noimy & ◆Ho.ifs09OU (ID: WTiXFHUD)
キャラ
2-6
苗字 名前 性別 ニックネーム
青木 紗和 女 紗和
池上 光太 男 こーた
遠藤 明宏 男 あっき
大久保 叶絵 女 かなちゃん
太田 達喜 男 たつき
小野寺 涼花 女 すず
河西 勝利 男 勝利
加藤 彩乃 女 あやちゃん
川尻 明花 女 明花
木村 和也 男 かず
桑原 翔希 男 翔希
近野 雅也 男 雅也
齋藤 希羅 女 希羅
櫻井 芽紅 女 芽紅(芽紅)
篠崎 琴葉 女 こと
須藤 里菜 女 りぃ
外川 輝 男 輝
高田 愛理 女 愛理
高橋 俊昭 男 とし
高宮 梨沙子 女 りさ
竹内 海 男 海
戸田 優花 女 ゆーか
西田 莉衣紗 女 りーさ
畑山 連夜 男 連
原田 尚樹 男 尚ちゃん(なおちゃん)
福田 健一 男 健ちゃん(けんちゃん)
藤田 千夏 女 千夏
松嶋 志緒 女 志緒
三浦 雄二 男 ユージ
村上 義行 男 よっしー
山口 千春 女 千春
山田 千晴 男 山田
横井 純一 男 じゅーん
渡辺 優海 女 ゆーみ
- To You ( No.1 )
- 日時: 2013/02/13 16:54
- 名前: Noimy & (ID: WTiXFHUD)
第1章 To You Love・・・?
1話 キミ
何気ない日常の中に私はいた。
今は昼休み、私は窓の外を見ていた
校庭で遊ぶ男子の姿
バレーボールをしている女子の姿
いつもと変わらない
「ちーはるっ」
友達の優海に呼ばれて悪口を聞かされる毎日。
そう、それが私の日常。
「何、ゆーみ。」
「ねぇ、聞いてよ。さっきさぁ明花がね、あたしの足踏んでも謝んないで無視したんだよ!?酷くない??」
どうでもいい悪口を聞かされながら私は風にあたりながらウトウトしていた
「千春、聞いてる??」
「ん、聞いてる聞いてる。」
「でさー、マジうざいから今度からみんなで無視しない?」
なんでこいつは私に相談してくるんだろう。
そう思いながら
「いいんじゃない?」
と当たり障りのない返事をした
「よっしゃ。じゃあ皆に広めてくるね」
渡辺優海
こいつは一人じゃ何もできない女だ
すぐ自分の味方をつけて集団でいじめる
「なぁ、千春ー。俺って超イケメンだよな!!」
こいつもまた私に聞いてくる。
「うん。そうだね。尚ちゃんはイケメンだよ」
「ホンマかぁ。やっぱ健ちゃんは見る目がないなぁ。」
原田尚樹
野球部のエース
イケメンだけどテンションが高すぎる
大阪弁
なんで皆私に聞くんだろう・・・
「ねー山口。ゆーみから聞いたんだけど明花いじめんの?」
は、
「・・・ゆーみがね。」
「あ、そうなんだー!てっきり山口もいじめると思ってたぁ!!」
大久保叶絵
女バレで可愛い女の子
サバサバした性格
変な勘違いしないでよ。
私は人をいじめるとか趣味じゃないし。
「あの・・・」
誰だよ。次は。
「はい?」
少々声が荒くなった
振り返るとそこには悲しそうな目で私を見つめている明花だった
「あの、千春ちゃん。」
「何。」
ゆーみがこっちを見る。
それに合わせて皆もこっちを見る
教室が静まり返っている。
「・・・やっぱ、なんでもないや。ごめんね?」
「別に」
そう言って明花が自分の席に戻ると
ゆーみがこっちに来て
「何あいつ、自分で話しかけといてやっぱなんでもないとか。まじイラつく!!」
「・・・」
私は黙っていた
別にそんなことも思わないし
どうでもよかったから
「そう思わない。千春??」
「・・・そうだね」
私は席をたって教室を出た
「ちょ、千春。どこ行くの?」
「トイレ」
私は廊下を歩いた
「千春!?もう授業始まるって、ねぇ、千春!!」
ゆーみがいう通り
誰も廊下に人はいなかった。
「千春?どうしたの。」
いきなりの声にびっくりした私は後ろを振り返った。
「輝、海。」
「おはよー今登校だよ。まぁ、海のせいなんだけど。」
「おはようじゃなくてこんにちわの時間だよ」
とクスクスと笑いながら言った。
「じゃ、俺行くわ。海と千春で話してなよ。俺が言い訳作っといてやるから」
「ちょ、輝!?」
「・・・とりあえず屋上行こうよ。」
二人で歩く廊下。
なんか新鮮・・・・。
屋上に着くと
気持ちの良い風が吹いてきた。
「気持ちいい・・・。」
「あ、そうえばゆーみ。また今日も言ってたの?」
「あー、うん。今度は明花をいじめるって。」
「へぇ、面白そうじゃん。」
と海がにやりと笑う。
それを見て私は一瞬寒気がした。
「そう?そう言ってるのかなちゃんと海とゆーみとりーさくらいしかいないよ。」
「そうなると俺重要人物じゃん(笑)」
「そうだね。」
海は寝っ転がってこう言った
「これは俺と千春の秘密ね。」
海はこっちを見てウインクした。
「そんな秘密いらないよ。」
と寂しい返事をした
「へぇ。」
と海は答えた。
このあとゆーみが今まで以上にすごいいじめをするとは
私も海もそしてクラスの全員が思ってもいなかった。
- To You 櫻井 芽紅 ( No.2 )
- 日時: 2013/02/19 17:31
- 名前: Noimy & (ID: WTiXFHUD)
何度季節が巡っただろう。
もう、2年はたったよね。
私、芽紅は小6の時、渡辺優海にいじめられて不登校になった。
「芽紅ぅー。」
お母さんが私を呼ぶ
肩がビクッとなった。
いじめられてた時の渡辺の声にそっくりだったから・・・。
「何、お母さん。」
階段を下り1階へ行くとそこには渡辺優海と少し茶色がかったセンターわけのショートカットの女の子がいた。
「あ、芽紅ぅ。やっほー!」
「や。やだ・・・。」
今にも消え入りそうな声でいったからかその声は母親には聞こえていない。
「芽紅、あんた学校行きなさいよ。友達も待っているんだから」
「そうだよ、芽紅。学校きなよ!!毎日が刺激的で楽しいよ??」
やだ、やだ、やだ、やだやだやだ
行きたくない
学校なんて
「・・・うん。そうするよ」
私はそうしか言えなかった。
ここで逆らったら家族にまで被害がおよびそうだった。
「ほんとっ!?ゆーみ、たのしみにしてるね!!」
そう言って二人は帰っていった。
私は部屋に走って戻った
「芽紅!?」
激しい息切れ。
手足のしびれ。
体中に虫唾が走った。
いやだ・・・!!
学校行ったらまたあんなふうになる・・・!!!
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
私はすべてを思い出した
あれは桜が咲く時期。
私は親の転勤でこの街に引っ越してきた
当然、学校には知っている人もいなかった。
引っ越してきて最初に話しかけてくれたのが渡辺優海だった。
「ねぇ、友達になろ??」
今時こんなふうに話しかけてくる人なんていないと思ってた。
「うん、いいよ。」
すると優海は微笑んで
「やったぁ!てゆうか次音楽だから一緒に音楽室いこ??」
捨て犬のような、
愛らしい目でこっちをみてくる。
そんな目で見られたら断れなくて
「うん、行こう。」
今でも覚えている。
渡り廊下を二人で歩いて
おしゃべりして
桜がひらひらと舞ってたのを
音楽の時間、1年生を歓迎する会の歌をみんなで練習していた
「じゃあ歌うよ。」
と先生がいう。
「あなたがいて わたしがいて
ふりかえれば 笑顔がある〜♪」
みんなは当たり前のように歌う
何その曲・・・
と思いながらたっていたけど
「はい、楽譜。」
と優海が楽譜を渡してきた。
「え・・・。いいの?」
「いーのっ。」
「君がいたから 頑張れた 支えあうこと 分かち合うこと
あふれるほどの 愛をくれた あなたにありがとう 君と出会った幸せを かみしめながら 歩いていこう
1年先も 10年先も 変わらない想い これからも ずっと〜♪」
いつの間にか最後になってた・・・・
私も優海もそれに気がつかなくて
二人でフフッと笑った。
夏
二人でプールに行った。
お揃いのキーホルダーも
プリクラもとった。
でもある日
「だから、芽紅はこうすればいいんだって!!!」
教室全体に優海の声が響いた
優海は教室から出て行った。
「・・・」
私のせいで優海は怒った。
くだらないことで喧嘩するのは初めてだった。
それからだ優海からの執拗ないじめをしてきたのは。
殴る蹴るは当たり前だった
給食のご飯の上に雑巾を乗せられ
それを無理やり食べさせられそうになったこともあった。
ひどい時は弱毒性のものを入れられ救急車に運ばれることもあった。
そんなに私が気に入らなかったのだろうあいつは。
「・・・許さない。許さない許さない許さない許さないユルサナイユルサナイユルサナイ!!」
「殺してやる」
そう言って私は布団をかぶった
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