社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

たとえば神様がみえただとか、非現実的な物語でして
日時: 2013/05/28 20:08
名前: 神藍@ (ID: dY0niJTv)




雨が降る。

8月31日。

夏休みも最終日だというのに、

学校に呼び出される。

行きたくない。

そう言ってもきっと届かない。
















あぁ・・・。

雨か・・・。

明日は自分の色になれるのかな。

もう赤く染まるのは、

嫌なの。

今日雨が降ってて良かった。




明日には自分の色に染まれるように・・・。



Re: たとえば神様がみえただとか、非現実的な物語でして ( No.3 )
日時: 2013/05/30 20:14
名前: 神藍@ (ID: cFLcjEJH)




疑問に思われるだろうが、

どちらにせよ、学校には行かなくてはいけない。

あの人が待ってる。



暑い日。雨が降っているというのに蒸し暑い。




しばらく歩くと、


「あら。早いわね。そんなに可愛がってほしいのかしら。」



あぁ・・・夢と同じだ・・・。

千尋様が・・・いやお嬢様が・・・。




待ってくださってる・・・。



Re: たとえば神様がみえただとか、非現実的な物語でして ( No.4 )
日時: 2013/05/30 20:29
名前: 神藍@ (ID: cFLcjEJH)





雨音が耳に残る。

「・・・おはようございます。千尋お嬢様。」

私はこのお方の、奴隷。

時に殴られ、時に蹴られ。

「ふん。奴隷のくせに傘なんてさすの?」

傘を取られる。

徐々に体に水が伝わる。

・・・冷たい。

「あら?前に言わなかったっけ?」

「何を・・・ですか?」

「奴隷(犬)は、二本足で立たないわよね?」

夢と同じ。

思わず鳥肌がたった。

肩がかすかに揺れる。



水たまりの上に座りこう言った。



「ワン。」



Re: たとえば神様がみえただとか、非現実的な物語でして ( No.5 )
日時: 2013/05/30 20:38
名前: 神藍@ (ID: cFLcjEJH)




「うふふ・・あはははははっ!!」

笑ってる。

夢と同じ。

待って。

もしこのまま夢どうりなら、私・・・

「ねえ。奏。こういうの好き?」

きらりと光る。

あれは・・・

「ナイフ・・・ですか?」

「yes。そのとうり。」

「千尋お嬢様に切られるのなら・・・好きです。」

夢とまったく同じ。

大丈夫。夢どうりでも、なんとか生きてる。




「おいで。好きなものあげるわ。」



Re: たとえば神様がみえただとか、非現実的な物語でして ( No.6 )
日時: 2013/06/01 17:05
名前: 神藍@ (ID: mNUslh/H)




雨の中歩く。

冷たいなぁ・・・。

「ねえ。」

「・・・はい」

「私、この光景を見たことがあるの。」

・・・同じ。

私も夢の中と同じだもん。

「まぁ。デジャウというやつかしらね。」

そうだよ・・・。

偶然お互いデジャウを感じただっけだって。

「ほら・・・腕をだしなさい。」

「はい。」




痛みが広がる


Re: たとえば神様がみえただとか、非現実的な物語でして ( No.7 )
日時: 2013/06/02 21:46
名前: 神藍@ (ID: nXlmokR.)





耳に残る雨音。

体は痛いという悲鳴さえあげてくれない。

もう神経がイカレテしまったのか、

慣れたのかはわからないけど、

家の帰り道を赤く染めながら帰る。

現在11時59分。

夢と同じだった今日が終わる。

明日には自分の色に染まれるように・・・。


−−−−−−−−プッ−−−−−−−−


Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。