社会問題小説・評論板
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- you_are_an_idiot!!
- 日時: 2013/06/15 17:54
- 名前: 馬鹿の墓 (ID: CqswN94u)
ーこの小説を読むにあたってー
・鬱っぽい雰囲気です
・展開がおかしい
・表現がおかしい
・亀更新
それでもよければどうぞ。
お楽しみ戴ければと思います。
この小説は共通の登場人物で構成されています。
章ごとに主人公・重要人物はがらりと変わりますが、
それらは全て繋がったストーリーです。
かなり荒廃した感じのお話です。
第一章
BattleRecord[戦いの記録]
>>1-
第二章
カッターナイフをナゲステロ
第三章
彼岸花の毒
第四章
Destroyer angel
第五章
ナイフの花束
- Re: you_are_an_idiot!! ( No.1 )
- 日時: 2013/06/15 18:02
- 名前: 馬鹿の墓 (ID: CqswN94u)
うちの学校では、いじめが起こっている。
表向きは名門大学への入学者を多数輩出する、田舎にしては珍しい名門校だが、
蓋を開ければ地獄のような学校だ。
皆さんが想像しているガリ勉の溜まり場でもなければ、
品の良い嬢ちゃん坊ちゃんの集まるところでもない。
才能があれば格下の者に攻撃される。
努力を貶される。
うちの学校はいじめの名門校でもあった。
不登校やひきこもりが結構居る。
ただ、この学校でいじめが起きているとは誰も知らない。
たった一つのクラスでだけ起きていることなのだから。
2-1。
愛憎渦巻く、悍ましいクラス。
第一章 Battle Record[戦いの記録]
Prayer:方丈ヒナ(ほうじょうひな)
- Re: you_are_an_idiot!! ( No.2 )
- 日時: 2013/06/15 18:43
- 名前: 馬鹿の墓 (ID: CqswN94u)
私は難関と言われるこの学校、
「香良洲山高校」に頑張って入学した。
その理由は、この学校の漫画研究部が、良く賞を貰って居ることで有名だったから。
良き先輩に恵まれる事を期待し、試験を受けた。
合格発表の日、ナンバーを必死に探した。
自分のナンバーがあった時、とても嬉しかった。
「やった!」
思わず叫んだが、他のみんなも内心そんな感じだったようで、奇異の目を向けられることはなかった。
1年1組へ入れられ、学校初日、がっつり寝坊し入学式へ30分遅刻してしまった。ただ、このクラスは比較的温厚な人たちだったようで、責められたりすることはなかった。
ただ、その時は気付いて居なかった。
私を睨み付けている三人組には。
教室へ行き、決められた席に座った。
前の席の子の名前は「内道真衣子(ないとう まいこ)」。
凛々しい顔立ちをして、ポニーテールに髪を結んでいる子だった。
「あ、あの…」
と話しかけようとする前に、その子が話しかけてきた。
「はじめまして!あたし真衣子!これから宜しくね!えーと、ヒナちゃん?」
「う、うん!よろしくね!」
この真衣子ちゃんと仲良くなったのをきっかけに、私はすぐ馴染んで行った。
真衣子ちゃんの次に仲良くなったのは菊川 一歩(きっかわ かずほ)ちゃん。
絵が好きで、趣味、好きなキャラも一致していた。
活動的なメガネの女の子だった。
三番目は貴美島麻椰ちゃん。
やはり趣味があっていて、絵の好きな子だった。
ただ、少し性格にクセがある。
四番は多城 麻友(たしろ まゆ)ちゃん。
ネットやちょっとヲタクっぽい知識が多いボーイッシュな子だ。
頼りになる姉貴的存在とも言えた。
そして私はといえば、
ヲタクで、ネット廃人で、絵を描くことしかとりえがない。
性格も変に気が強く、怒りの沸点も低く、全ての人から好かれるタイプではなかった。
クラスには4人のいじめっ子がいた。
安堂 愛花(あんどう まなか)
邪馬口 御幸(やまぐち みゆ)
宇治家 愛里(うじいえ あいり)
葛井 廼阿(ふじい のあ)
気に入らない者は陰でこそこそと悪口を言い、
自分に逆らったものは容赦なく言葉の暴力で追い詰めた。
周囲から少しだけ浮き出る個性を持っていた私は、いじめの格好の的だった。
あらぬ事を言われ、少しの間違いで執拗に責められ…。
4人のいじめっ子は嫌われていた。
みんなから。
みんな仲良くする振りをして、必要のない時は近づかないようにしていた。
驚くことに、愚かないじめっ子はそれをわからず、
自分たちは嫌われて居ないと思い、みんなに話しかけ、
人に対する不満・ドス黒い悪口をぶちまけていた。
おまけに、いじめっ子グループの一人、安堂は嘘吐きでもあった。
周囲に馴染むため、
友情を繋ぎとめるため、
仲良くするため。
ある時、嘘をつかれた麻友ちゃんが、私達に不満を言った。
「自分の好きなキャラを知ったかぶりされた。
嘘かどうか追求したら、オマケに侮辱された!」
麻友ちゃんが好きなキャラ、作品は少しマイナーなものが多かった。
共通の話題で語り合える友人が欲しいと思っていたため、
安堂の嘘を少し信じてしまった。
だが後で不安になり、
確かめるために、「クイズ」を出してみたとか。
その作品を知っていたら誰でもわかる内容で。
案の定安堂は一問も解けず、そのうちどこかへ行ってしまった。
追いかけ、話しかけると、
「うるっさいな!もう答えたでしょ!あんな漫画面白くもねーから読んでねーよ!」
好きなキャラや作品を侮辱されるのはすごく嫌だったことだろう。
そして、次々にそのグループと私たちの間で問題が起こった。
一歩ちゃんと安堂の殴り合い。
運動会での失敗を安堂らグループにしつこく責められ、とうとう私が泣き出してしまったこと。
真衣子ちゃんが御幸や愛里に執拗につきまとわれ、一時期私達と話すこともできなくなってしまったこと。
芸術祭で、部の出し物で、私の作品がビリビリに破られていたこと。
そうしていじめ問題は解決することなく、
私達は2年生に進級した。
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