社会問題小説・評論板

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輝-ヒカル-
日時: 2013/06/17 19:14
名前: 白玉 (ID: R7lCf21o)  


白玉 初小説【輝-ヒカル-】

主に恋愛、イジメやホラー系を書いて行く予定ッス。

気まぐれ更新ですが、宜しければ読んでみて下さい!


白玉

Re: 輝-ヒカル- ( No.1 )
日時: 2013/06/17 20:27
名前: 白玉 (ID: 0voqWvLL)  

プロローグ



真っ暗な世界

いつも見てきた世界は暗闇でしかなかった。

前を見るのが怖くて

閉じ籠って

逃げてばかりの私に


突然光が差したんだ。


温かくもないただのライトが
私には温かく感じた瞬間だった。



      【輝-ヒカル-】



始まりは何だったんだろう。

気が付けば机は落書きだらけで、下駄箱には大量のゴミが詰まっていた。


——イジメ


ただのイタズラ、悪ふざけだと思い込んでた私は1週間後にそれをちゃんと理解した。

教科書は破かれていて、先生には叱られて、掃除も日誌も私が全部やる始末。

先生は見てみぬふりをするし、私には見方がいなかった。
友達と呼べる子はイジメが始まった日に離れてしまった。

ねぇ

私はどうすればいいの…?




「きったなぁいね!」
「臭いしさいあくじゃん?」


トイレで水をかけられた。

汚れた水を。



「あーあ、もう学校これないね?♪」


さむい。
やだ。
来ないで。
怖い。
お願い。


「あーらら、エロイね!」

キャハハと笑う。
私が着ている制服をカッターで切りながら。


「あんたら…もうヤっちゃって。」
「りょーかい♪」


やだ
やだ
やだ
来るな
やめて
やだ
やだ
やだ


















シにたい


【プロローグ】

Re: 輝-ヒカル- ( No.2 )
日時: 2013/06/17 21:23
名前: 白玉 (ID: YqVzKrVw)  


第一章 輝く者
【初めての友達】



えっと…

《ひかり:はじめまして、ひかりです。》

画面に私がコメントした文字が更新された。

「これで、大丈夫かな…。」

タカナシ アンズ
高梨 杏

高校一年生 15歳

学校は不登校で引きこもり女。

機械にあまり強くない私が今やっているのは、いわゆるチャットというやつで。

「あ!きたっ。」

引きこもってばかりの私に母が私専用パソコンを買ってきたのが始め。
布団の中から出てこない私を少しでも何かに興味を持たせたかったと母から聞いた。

テーブルの上に置かれたパソコンに興味はわかなかったけど、せっかく私の為に買ってくれたものだから少しいじってみよう、そう思ったがさっきのこと。

《輝:はじめまして!俺、ヒカルといいます!》

色んな人と交流できるこのサイト、知らない人同士なら喋れるかもと自分のアカウントを作った途端きたコメントがそれだった。

初めてのことだらけでどうかえせばいいのかわからなかったけど、咄嗟に偽名を使って挨拶。


大丈夫。
怖くない。


少しずつならせばいい。


《輝:おお!!名前一文字違いwwひかりと仲良くなれそうだ、ヨロシクな(^w^)》

なぜか心が温かくなった。

「うん…!」

《ひかり:うん!宜しく!!》


久しぶりに人と話した私は、ちょっとした会話がすごく心の奧に熱い衝撃を与えた。

【初めての友達】

Re: 輝-ヒカル- ( No.3 )
日時: 2013/06/19 12:35
名前: 白玉 (ID: uzwOA3TN)  


【夢見る少女】


最近、輝とばかりチャットをやっている。

私を何も知らない輝だから、普通にやっていけてるんだと思う。


でも、輝なら…


輝なら、私の事を知っても一緒にいてくれる気がする。


《輝:学校どこ行ってんの?》


ドクンッ


「大丈夫、だよね…?」


《ひかり:光南高校》
《輝:マジ?!俺も!!》


うそ、でしょ…?

《輝:んじゃ俺等知り合いだったり?》

やめて、やだ

《輝:まあそれはないか》
《ひかり:そうだよ》

《輝:でも、もしひかりを見つけたら、》

やめて、


《輝:直ぐに話しかけに行くからな!》


もし私が学校に行ったら、

輝は私と一緒にいてくれるのかな。


輝は知らない。
私のクラスを。


《ひかり:輝は何組?》
《輝:2組。ひかりは?》


…。

《ひかり:ないしょ。》



輝は知らないんだ、私のクラスを。

2組の、性格を。



【夢見る少女】

2組を知った輝は敵にまわるだろうか。
まわらないでほしい。
そう思った。

Re: 輝-ヒカル- ( No.4 )
日時: 2013/06/26 23:33
名前: 白玉 (ID: YqVzKrVw)  

【夢見る少年】


「おっはよう!」

「おーはよ」

いつもと変わらない挨拶を交わした。

俺はこないだ光南高校に転校してきた。
理由はまあ、色々あんだけどさ。

2組に馴染んできて3ヶ月、俺はいつも気になっていることがある。
それはな、窓側の一番後ろの席の主が学校に姿を見せないってことだ。

普通に不登校なんだなって俺は思うんだけど、クラスの皆がなぁ?

「よーし宿題みせろ!!」
「やーだね!」
「いた、叩くことないだろ」
「じゃあ自分でやれよバカ」


一回もあの席について話さない。
クラスメートだろ?気にならないのかよ。

「なあ」

「あ?」


仲良くなった友人に聞いてみるか。

「なんだよ」
          キリシマ カイト
目付きの悪いこいつ、桐島海斗は不良だ。
でも性格めちゃくちゃイイヤツ!


「あの席なんだけど…」

指を指した瞬間、海斗の目付きと雰囲気が変わったのが分かった。

「輝は知らなくていい」

冷たく突き放された。
なんだよ。どういう意味だ。
 カナザワ
「金沢ー宿題見せてー。」

「…知るか。」


ふと最近チャットで仲良くなったひかりを思い出す。
この前ひかりが言ってたんだ。

《不登校なんだよね。…ひくよね。》

まさかひかりじゃないよな?あの席。

そうじゃないと思いたい。
でもそうかもしれない。

俺の心がやけにざわついた。


もしあの席がひかりだったら、ひかりに言ったように直ぐ話しかけたい。

でも、海斗のいってた言葉が頭にひっかかるんだ。
知ってはいけないなにかが、あの席の主に起きたってことだろ?

もし仮にひかりがあの席だったら、なにがあったんだよ。

先生が俺を呼ぶ声さえも聞こえないくらい俺は今必死に考えていた。

【夢見る少年】
「おーい金沢。」
「…」
「きいてねぇとはいい度胸だなあ」


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