社会問題小説・評論板
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- 純粋少女と偽天然が友達になったようです【オリキャラ求む!】
- 日時: 2013/07/12 23:24
- 名前: 華簪 ◆vBcX/EH4b2 (ID: vlinVEaO)
はじめましての方ははじめまして。華簪と申します。
今回は、クラス一人気の少女達の小説を書いてみたいと思います。
双方可愛らしいけど、その可愛らしさは少々異なる。相容れない、天然の魅力と作り物の魅力を持つ二人の関係。
そんな二人が、表面だけの友達になったお話です。
※注意!
・グロ描写があるかもしれませんので、苦手な方は見ない方がよろしいかと。まあ、書かないようにはしたいのですけれど(((
・これは、僕のキャラによる、虐めに対する解釈が含まれています。それに対して、酷いと思った方は、この小説を読まない方がいいと思います。
・荒らし・チェーンメールはお断りです。
上の注意を読んで、仕方がないが読んで言ってやるかと思った方は、読ださると嬉しいです。
僕はまだまだ未熟なので、アドバイスとかもらえるととても喜びます。
本編
登場人物>>1
プロローグ>>2
一話『作り物と天然物は相容れない』>>3
二話『作り物は天然物にはなれない。ゆえに、嫉妬する』>>4
三話『天然物=絶対的』>>5
- Re: 学園一の純情少女と学園一のぶりっこが友達になったようです ( No.1 )
- 日時: 2013/07/09 20:38
- 名前: 華簪 ◆vBcX/EH4b2 (ID: vlinVEaO)
登場人物
神田 ジョジョ
十四歳の在日フランス人。元パリジェンヌ。両親が他界してしまい、従兄のお兄さんのところに引き取ってもらったので、名字はそのお兄さんのもの。
金髪の髪を、腰まである一本の三つ編みにしている。目は緑色。容姿がいいので、まるで生きた人形のように見える。
純粋無垢、それでいて大人っぽい性格をしているからか、学校の生徒に愛され、尊敬されている。将来『かっこいい大人』になることを目指している。
同じクラスの男子生徒に虐められている。ただ、男子生徒の方は『好きな子は虐めてしまう』タイプの典型であるから、いじめは悪いことということだけをなんとか気づいてもらえるよう努力している。
佐倉 愛香
十四歳の日本人。愛され系天然少女を演じている。実際は腹黒。
ウェーブのかかった茶髪に、黒い目。身長はジョジョより高め。可愛らしい顔立ちをしている。
天然少女を演じるが、自然体のままで生徒達に愛されるジョジョのことを気にくわないと思っている。
ジョジョを、少数の取り巻きとともに虐めている。
実際、大人っぽいジョジョは綺麗だし可愛らしいと思っているが、それがまた気にくわない。
これからちょこちょこ増えていきます((
- Re: 学園一の純情少女と学園一のぶりっこが友達になったようです ( No.2 )
- 日時: 2013/07/09 20:33
- 名前: 華簪 ◆vBcX/EH4b2 (ID: vlinVEaO)
プロローグ
いじめの理由には、いつも、些細なものがあげられる。
ある人は、それをゲームという。
ある人は、ちょっと構ってあげただけという。
ある人は、ただただあいつはむかつくからという。
ある人は、あの子が好きだからという。
ある人は、ストレスの発散だという。
ある人は、あいつは私より劣っているからという。
ある人は、あいつは見た目が駄目だからという。
またある人は、こういう。
『なんとなくだよ、なんとなく。虐められてるお前にも原因はあるんじゃねーの?』
そんな、くだらない理由。
そんなくだらない理由で、日々苦しむ人がいる。
虐められている人は、そんな理不尽な理由で苦しめられる。
これは、そんな理由で苦しめられながらも、日々を生きている、純情な少女と、彼女を苦しめる、愛され少女のお話。
- Re: 学校一の純粋少女と学校一のぶりっこが友達になったようです ( No.3 )
- 日時: 2013/07/10 20:26
- 名前: 華簪 ◆vBcX/EH4b2 (ID: vlinVEaO)
第一話『作り物と天然物は相容れない』
- ジョジョ時点 -
僕は、性格を作るのって悪いことじゃないと思う。
むしろ、そういうのは、愛されようとする努力の形。
そう、彼女のあの性格は、愛されようとする努力の形なんだと思うんだ。
「愛香ってさぁ、ほんと可愛いよねぇ!」
「そんなことないよぉ! 私なんか可愛くないって!」
「でも、愛香はいろんな人に好かれてるよ? 天然で可愛いからって」
「やだぁ、私そんなんじゃないって!」
僕は、ちらりと彼女を見る。
人に愛されようと頑張る彼女を、ただただ見守る。
彼女の名前は、佐倉 愛香。僕のクラスメート。
僕は、彼女の名前を覚えている。クラスメートだから、というわけではない。もっと、別の理由があるのだ。
それは、彼女の先ほどの会話から分かるように、彼女はこの学校の生徒に愛されているからだ。
彼女の名前を聞かない日はない。だからだろうか、僕がこの中学校に転校してきて、一番初めに覚えた名前は佐倉 愛香だ。
ただ、その佐倉 愛香はどんな人だったかは分からなかったけど。
今、本物を目の前にすると、学校の生徒が彼女を愛する理由も分かる気がする。
彼女は、ちゃんと愛される努力をしている。
だから、みんなもそれに応えて彼女を愛す。
「でも……。あ、ジョジョ! ジョジョはどう思う? 愛香って可愛いよね?」
僕は、突然話題を振られ、びくりと肩を震わせながらも頷いた。
「だよね! ……でも、愛香も可愛いけど、ジョジョも可愛いよねー。素直で純粋で、でも時々大人で……」
「ええと、ありがと。……でも、そんな風に褒めないでよ。僕、褒められるのには慣れてないから」
赤くなった顔を見られないように俯くと、奈菜ちゃんは僕の頭を撫でながら、可愛い、可愛いと呟く。
その時、少しだけ顔をあげると、愛香さんがこちらを睨んでいた。
まるで、僕を射抜くように。とっても、冷たい目で。