社会問題小説・評論板
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- いじめ〜儚い友情〜
- 日時: 2013/09/28 22:12
- 名前: 孤独 (ID: 49hs5bxt)
登場人物……
吉野美沙(よしのみさ)
【見た目】ごく普通の学生で黒髪ポニーテール。
【性格】本音を一切言えず、どうしたら皆に好かれるのかしか考えていない。
花園咲那(はなぞのさくな)
【見た目】美人で身長が高くて茶髪のシルキーロング。
【性格】超お嬢様で超ワガママで常にトップで居続けたい。
何でもかんでも人任せで逆らうものは死の直前までいじめる。
【人との関連性】昔は美沙の親友だった。
宍戸茜(ししどあかね)
【見た目】めちゃくちゃかわいくて茶髪のショートボブ。
【性格】リーダータイプの女の子。皆から尊敬されている。
【人との関連性】咲那の幼馴染。
白園凛華(しらぞのりんか)
【見た目】清楚系美人でセミロングヘアー。
【性格】努力家で頑張りや。前向き。心がものすごく広く優しい。
【人との関連性】 咲那と茜と同じグループで親友。
- Re: いじめ〜儚い友情〜 ( No.1 )
- 日時: 2013/09/28 22:22
- 名前: 孤独 (ID: 49hs5bxt)
もう……嫌だ……。
何故……私なの……?
私が何したっていうの…………?
誰か…助けて…………。
この地獄から……私を……救って………………?
もう…………耐えられない……。
死にたい……。
誰か…………殺して……?
お願い……。
助けて…………?
もし、身の回りで誰かがいじめにあっていたら……。
あなたは助けてあげれますか?
助けてあげられなくても……。
声をかける事だけでも……構いません…。
どうか……見て見るふりを……しないでください………………。
……………………お願い……します……。
- Re: いじめ〜儚い友情〜 ( No.2 )
- 日時: 2013/09/28 23:22
- 名前: 孤独 (ID: 49hs5bxt)
第一章〜悪魔と被害者〜
「おはよう!咲那!」
「おはよう。美沙。」
今日も楽しそうな声で溢れかえっている学校。
でも、私は知っている。
本当はこの中に悪魔と……そして、被害者がいる事を……。
悪魔は……私達……。美沙と咲那と茜だ。
そして、被害者は中川亜津子という。
元々暗く孤立をしていた為、いじめのターゲットにされてしまった運悪き少女。
「どうかしたの?美沙。浮かない顔をしているけど……。」
「えっ……。いや……その……。何でもない!」
「そう?良かったわ。元気みたいで……。」
「ありがとう。咲那。」
よかった……。気がついてないみたい……。
咲那は「咲那がいじめをしている」などの事を聞くと怒りその人を酷くいじめる。
皆はそれが怖い為、逆らわないようにしている。
「ねえ、美沙?今日はどういう風に亜津子さんと遊んであげる……?」
「ええ〜と……。咲那の好きなようにしたらいいと思うよ!」
「そう?ありがとう……。」
咲那はこういうと毎回ご機嫌なのだ。
本当はいじめなんてしたくない。
けど……咲那には逆らえないのだ。
「あら。亜津子さんじゃない?」
咲那の目線を追うと亜津子がいた。
亜津子は教室に入ろうとする。
「やーだ。汚物が教室に入ろうだなんて……汚らわしいわね。汚物はトイレにいればいいのよ。そう思うでしょ?美沙も……。」
「あっ……。うん……。」
「やっぱりそうよね!と言うわけで教室に入らないでくださる?汚物が入ったら汚れちゃうわ。あなたはトイレにいればいいんですから……。」
そう言い、亜津子を強く蹴る。
溝に入り、苦しそうにうなっている。
「う……う〜ん。」
「あら、やだ!汚物が喋ったわ。こいつの息、毒ガスだから。吸ったら死んじゃう!耐えられな〜い!」
廊下に座り込み立とうとしない……いや、立てない。
そこを通りかかった男子が「邪魔だよ!どけよブスが!」と蹴る。
諦めたのか、亜津子は立ち上がりトイレに向かう。
それを、あざ笑うかの様に咲那が見つめる。
「やっと行ったか……。本当、諦めの悪い子ね……。」
「そうだね。咲那……。」
そして、お昼……。
トイレで楽しそうな声がする。
ある1人の少女がトイレを覗く。
そこには……美沙と咲那と茜がいた。
「何かさ〜、ここ臭くない?気持ち悪い匂いがするんですけどー。」
「私も思った!臭いよね〜。」
「そうね。どうせだから、ここ綺麗にしない?」
「それ、いいね〜。」
笑いながらブラシを取り出す。
扉を開くと亜津子が座っていた。
それに気がつかないかの様に掃除をする。
まずは、咲那が亜津子をトイレの床に無理やりへばりつかせる。
美沙は足を。茜は頭を。咲那は生の背中を力強くこすり始めた。
背中からは血が出ている。
「ううっ……。」
その声を聞いて咲那が手を止める。
変な匂いのする香水を血が出ているところに吹きかける。
「つっ……!」
血がにじんでいる。
見ているだけで痛くなっていく。
亜津子を面白そうに見て咲那が言う。
「あーら、亜津子さん。ごめんなさいね?いたの気が付かなくて……。」
クスクスっと笑う。
亜津子はカバンを持ち、トイレを出て行く。
少ししてから三人も出て来た。
少女はばれないように隠れる。
三人が見えなくなってからトイレの中にはいる。
そこには血がついていた。
「これじゃあ、ばれちゃうよ……。」
そう言い、床を掃除する。
少女はさらにあの三人の権限が強いと感じた……。
- Re: いじめ〜儚い友情〜 ( No.3 )
- 日時: 2013/09/28 23:47
- 名前: 孤独 (ID: 49hs5bxt)
第二章〜新たな標的〜
「美沙って今、好きな人いないの?」
咲那が聞く。
「えっ……。いるよ……!」
「だれだれ!?」
「えっ……。ええ〜と……多々野君……。」
「!!!!マジで!?告白とかするの?」
興味津々で聞いてくる。
「今日……。告白しようと思うんだ……。」
「本当に!?頑張ってね!美沙!」
「ありがとう。茜、咲那。」
多々野を放課後、屋上に呼び出した。
「こんな時間にごめんね。多々野君……。」
「ううん。別にいいよ。それでどうしたの?」
告白をしようとするが恥ずかしくって声が出ない。
「あのね!私……多々野君が好きです!付き合ってください!」
「! ごめん……。僕……まだ、付き合うとか考えた事なくって……。
だから、友達からよろしくお願いします。」
あっけなく振られてしまった。
「そっか……。ごめんね。」
そう言い、教室に行く。
「どうだったの!?」
興味津々で聞いてくる。
「振られちゃった……。」
「そっか……。」
「まあ、元気出しな!」
優しく慰めてくれる。
なので、思いっきり泣いてしまった。
そこから2人と別れて帰った。
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